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近年のアイビスSDは前走好走馬が圧倒的に優勢

  • 2018年07月28日(土) 20時00分


 今週から2回新潟、2回小倉、1回札幌が一斉にスタートし、夏季競馬の後半戦へ突入しました。また、同じく今週からJ.モレイラ騎手が短期免許を取得。およそ1か月に渡って参戦予定です。先週までとは異なる競馬にどう対応していくかが当面のポイントと言えるでしょう。

 ちなみに、そのJ.モレイラ騎手はWIN5対象レースにおける通算成績が[1-3-0-9]。優勝を果たしたのは単勝オッズ1.9倍のブラヴィッシモに騎乗した2015年08月30日のWASJ第3戦だけで、2017年以降は3着以内となった例すらありません。JRAのレースにおける総合成績を見ても、平場が勝率36.4%なのに対し、特別は勝率14.3%。大きめの舞台で思いのほか結果が出せていない点は気になります。注目度は年々上がっているものの、平場を含めた好走率や回収率は少しずつ下がっていますから、少なくともWIN5対象レースにおいては過信禁物と見ておいた方が良さそうです。

 明日7月29日のWIN5は総出走頭数が69頭、総組み合わせ数が47万4045通り(土曜16時現在)。新潟の2レースが15頭立て以上、残る3レースが13頭立て以下という構成になりました。

◆クイーンSは前走の出走頭数を重視したい

 1レース目は3歳以上1000万下、ハンデキャップ競走の不知火特別(小倉10R)。実績上位のインビジブルレイズらが注目を集めるでしょう。

 2レース目は3歳以上1000万下の苗場特別(新潟10R)。実績馬が多数参戦してきたものの、高齢馬や長期休養明けの馬も多く、上位人気勢の支持はやや割れるかもしれません。

 3レース目は3歳以上GIIIのクイーンS(札幌11R)。土曜16時の時点ではディアドラの人気がやや抜けており、ソウルスターリング、フロンテアクイーンらが続いています。

 4レース目は3歳以上1600万下の佐世保S(小倉11R)。前走で2着となったレインボーフラッグあたりに支持が集まりそうです。

 5レース目は3歳以上GIIIのアイビスSD(新潟11R)。こちらは土曜16時の時点だとダイメイプリンセスが人気の中心で、ペイシャフェリシタ、ラブカンプー、レッドラウダが続いていました。

[伊吹式WIN5ランキング 2018年07月29日版]

1位 新潟10R 11.サンキュー
2位 新潟11R 7.レジーナフォルテ
3位 小倉11R 8.レインボーフラッグ
4位 札幌11R 6.リバティハイツ
5位 小倉10R 11.インビジブルレイズ
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 小倉10R 12.ロードスター
7位 小倉10R 10.トレジャートローヴ
8位 札幌11R 2.ソウルスターリング
9位 小倉11R 3.オーヴィレール
【以上すべての馬を買うと12点買い】

10位 新潟11R 15.ダイメイプリンセス
11位 新潟10R 9.ミッキーグッドネス
12位 小倉10R 2.ミトノグラス
13位 札幌11R 9.ディアドラ
14位 小倉11R 12.オールポッシブル
【以上すべての馬を買うと144点買い】

15位 新潟11R 17.ペイシャフェリシタ
16位 新潟10R 4.ヒップホップスワン
17位 小倉10R 5.ミヤジユウダイ
18位 小倉10R 8.スリーマキシマム
19位 札幌11R 4.ツヅミモン
20位 札幌11R 8.アンドリエッテ
21位 小倉11R 1.コーディエライト
【以上すべての馬を買うと1080点買い】

22位 小倉11R 6.ブラッククローバー
23位 新潟11R 4.ベストマッチョ
24位 新潟10R 13.メイショウアリソン
25位 新潟10R 15.アルーアキャロル
26位 新潟10R 10.オーヴァーライト
【以上すべての馬を買うと3600点買い】

 3レース目のクイーンS(札幌11R)はビッグレースに参戦したことのある馬が強いレース。「“JRA、かつGIのレース”において9着以内となった経験がない馬」は2013年以降[0-1-1-19]と勝ち切れていません。また「前走の出走頭数が15頭以下だった馬」は2013年以降[0-2-1-26]。少頭数のレースを経由してきた馬は過信禁物と見るべきでしょう。今年のメンバー構成なら、ソウルスターリングやリバティハイツを重視すべきだと思います。

 5レース目のアイビスSD(新潟11R)は前走の着順が最大のポイント。「前走の着順が5着以下だった馬」は2013年以降[1-1-1-41]ですし、このうち「馬齢が6歳以上、もしくは枠番が1から6枠のどこかだった馬」は2013年以降[0-0-0-41]とさらに苦戦していました。また「前走の馬体重が470kg未満だった馬」は2013年以降[0-1-0-18]、「前走の馬体重が500kg以上だった馬」も2013年以降[0-1-0-18]。馬格がない馬はもちろん、馬格があり過ぎる馬も過信禁物です。注目はやはり勢いのあるレジーナフォルテ。あとは好枠を活かせそうなダイメイプリンセスもそれなりに高く評価すべきでしょう。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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