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日本馬5頭がメルボルンに到着、世界トップクラスの馬たちとの競演も

  • 2018年08月02日(木) 18時00分
ビクトリア競馬便り

▲8歳になってから豪州へ移籍したハッピーモーメント


(8月2日号 文=ポール・シムズ)

フランスから来たルーラーシップ産駒も目が離せない


 9月からスタートするメルボルン最大の春の競馬の祭典「スプリング・レーシング・カーニヴァル」に先立ち、先日、豪州への移籍が発表されたトーセンバジル、ハッピーモーメント、カシアス、アドマイヤロブソン、ダノンロマンの日本馬5頭が、無事にメルボルンに到着した。

 先週のコラムでもお話しさせていただいたが、5頭を購入したのは、オジー・カヒア氏を筆頭としたヴィクトリア州を拠点とするシンジケートグループ。実は、この5頭の他にもう1頭、フランスから豪州へ移籍した日本産馬がいる。

 豪州を代表する女性調教師、ゲイ・ウォーターハウス氏が所有するルーラーシップ産駒のハッシュライター(牡3)である。千代田牧場の生産馬で、2015年のセレクトセール当歳セッションにおいて、2300万円でウォーターハウス調教師自らが落札した馬である。

 ハッシュライターを含む6頭は、レーシング・ヴィクトリアが管轄するウェリビー検疫施設「インターナショナル・ホース・ケア」での2週間の輸入検疫を経て、トーセンバジル、アドマイヤロブソン、カシアスの3頭はダレン・ウィーア厩舎へ、そしてハッピーモーメントとダノンロマンは、日本の仲間アンビシャスがいるアンソニー・フリードマン厩舎へ移動する。

 今後は、10月20日のG1コーフィールドカップ(2400m)と、11月6日のG1メルボルンカップ(3200m)を視野に入れているトーセンバジルは、昨年のG1香港ヴァーズで、エイダン・オブライエン調教師の管理馬ハイランドリールの3着や京都大賞典2着など、日本国内外の重賞で活躍をしていて、非常に注目度が大きい1頭である。

 また、8歳のベテランホース・ハッピーモーメントと、将来有望なスプリンター・カシアスも、既に日本の重賞で実績をあげているし、これまで9戦すべて掲示板入りしているアドマイヤロブソンと、今後の伸びしろが大いに期待される良血馬ダノンロマンからも目が離せない。

ビクトリア競馬便り

▲良血馬アドマイヤロブソンの活躍が期待される


 カヒア氏は、「今年のスプリング・レーシング・カーニヴァルは、ヨーロッパや日本からトップクラスの馬たちが出走する予定なので、これまで以上にレベルの高いレースとなるでしょう。非常に楽しみですね」と話す。

 同氏は、「私が所有するマーメロやウォールオヴファイア、そして調子が上がっているアンビシャスはもちろん、今回日本から移籍した馬たちがスプリング・レーシング・カーニヴァルをさらに盛り上げてくれるはずです。

 海外実績のあるトーセンバジルや、ワールドクラスの種牡馬であるディープインパクト産駒のアドマイヤロブソンは、すぐにでも結果を出してくれると思います」と語った。

 そして、「オーストラリア競馬のファーストレディ」と呼ばれるゲイ・ウォーターハウス調教師と、共同名義で調教にあたっているエイドリアン・ボット調教師の管理馬となるハッシュライターは、昨年のリキンドリングに続いて、3歳馬によるメルボルンカップ制覇を狙う。

 シャンティイ競馬場で行われた、芝2400mの前走G2オカール賞で僅差の3着に敗れたハッシュライターだったが、フランスでの3戦はすべて3着以内と好走を続けていて、豪州デビューは9月となる予定。

「スプリング・レーシング・カーニヴァル2018」は、9月1日にコーフィールド競馬場で行われる賞金100万豪ドルのG1メムジーステークス(芝1400m)を皮切りに、11月まで開催される。

 今年から賞金総額が大幅に増額され、芝3200mのG1メルボルンカップは賞金が730万豪ドルに、そして芝2400mのコーフィールドカップと芝2040mのG1コックスプレートは500万豪ドルに増額され、世界的にも大変魅力的なプログラムとなっている。

 予備登録は、コックスプレートが8月7日(火)、メルボルンカップとコーフィールドカップが8月30日(木)で、世界的にもトップクラスの馬たちの名前がずらりと並ぶことが予想され、筆者も非常に楽しみにしている。

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1864年に創設された、オーストラリアのビクトリア州における競馬主催団体。メルボルンCなどの大競走が行われるフレミントン競馬場をはじめとした、ビクトリア州各地の競馬場で開催される競馬の運営・統括をしている。近年では日本調教馬の移籍も多数実現しており、日豪の関係に重要な役割を担っている。

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