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必然より偶然 もっとも難解な結果をもたらすレース/新潟日報賞

  • 2018年08月10日(金) 18時00分


◆新潟1400mはベストの可能性がある

 高速の芝で、フルゲート18頭立て。もっとも難解な結果をもたらすことで知られる1600万クラスなので、きわどい勝負になること必至。まして上下6.5キロのハンデ差があり、だれが考えても「必然の結果」より、「偶然の結末」になる可能性の方がはるかに大きい。長所をみつけてそこに懸けるしかない。はっきりしているのは、1分20秒そこそこの速い時計で乗り切れないと通用しない危険大であることだけ。

 ベストとする距離1400mで、初コースながらプラスの見込めるはずの平坦コース。52キロのハンデなら通用する5歳牝馬キョウワゼノビア(父ハーツクライ)を狙う。

 外国産馬として走った輸入牝馬アサカフジ(父シーキングザゴールド)の産駒は、全姉にあたるキョウワジャンヌ(父ハーツクライ)を筆頭に、07年の夏の北九州記念を(このとき1回だけしか騎乗記録のない角田騎手が乗り)、11番人気で勝ったキョウワロアリング(父サンデーサイレンス)、さらにはヘイローフジなど、みんな短距離を中心に活躍した。全姉キョウワジャンヌは秋華賞2着、ローズS3着など、こなせる距離の幅は広かったが、芝1400mでも勝っているように本質はスピード型だった。

 また、アサカフジが輸入されたのはたまたまというわけではなく、桜花賞トライアルを勝ったシャダイダンサーの一族、朝日杯を勝ったエイシンチャンプの一族など、もう約半世紀も前から牝系に伝わるスピード能力を買われた輸入牝馬の多いファミリーである。

 キョウワゼノビアは芝1400m【2-0-2-3】。1分20秒台は3走前の東京1400mの1回のみだが、当時は休み明け。上がり33秒2で大外から伸びてわずか0秒2差。条件さえ揃えば、1分20秒そこそこも十分に可能と思える内容だった。2走前の1000万勝ちは、1400mにしてはスローで最後「11秒4-11秒4」の直線勝負だったが、好位からスパートを待ちながら上がり33秒4。時計、着差以上の完勝だった。

 格上がりの重馬場で、初の1600mだった前回も上がり33秒4で差を詰めて0秒4差だけ。ツボにはまればこのクラスでも通用する。今回、新潟の芝コースは初めてだが、同じ左回りの東京、中京の内容から、まったく問題ない。むしろ、父母両系の秘める平坦適性を考えると、新潟1400mはベストの可能性がある。角田調教師が、騎手時代に乗った半兄キョウワロアリングと同じような快走に期待したい。内田博幸騎手とは【1-0-2-2】。持ち味は十分に理解している。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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