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ラブバレットの悲願達成なるか?!/クラスターC

  • 2018年08月14日(火) 18時00分


「今度こそ!」DG競走制覇に向けて4回目の挑戦


 3日間連続で行われる真夏のダートグレード競走、2戦目は8月15日(水)盛岡競馬場で行われる『第23回クラスターカップ(JpnIII・ダート1200m)』。地元岩手のラブバレットが4年連続で出走。あと少しで届かなかったタイトル奪取に向けて、戦いの時が迫っています。

4年連続で出走となるラブバレット(写真は18年栗駒賞優勝時、提供:岩手県競馬組合)


 2歳時から岩手の重賞で活躍していたラブバレットがダートグレード競走に初挑戦したのは2015年5月のさきたま杯。結果はノーザンリバーの4着でしたが、4コーナーを回って直線で一旦先頭に立ち、周囲を「あっ」と言わせる走りを見せました。同年8月のクラスターCではこの時点までにダートグレード競走3勝を挙げていた強豪ダノンレジェンドの3着に健闘。その後は岩手のみならず笠松、園田、高知、名古屋など全国各地の重賞レースに遠征し、コツコツと経験を重ねます。

 クラスターC2度目の挑戦は2016年。栗駒賞、岩鷲賞と地元重賞を連勝して臨みましたが、この年もまたダノンレジェンドの3着。そして3回目の昨年2017年も同じローテーションで挑みます。レースはサイタスリーレッドが逃げ、ラブバレットは2番手から。直線に入り粘るサイタスリーレッドをラブバレットが外から交わしついに勝利を手にすることができると思ったのも束の間、さらにその外からブルドッグボスが強襲し1着。ラブバレットはクビ差2着でしたが1分8秒8のレコード決着にも対応。改めて“負けて強し”を印象付けました。

 その後は11月の笠松グランプリ3連覇をはじめ、12月の兵庫ゴールドトロフィーはグレイスフルリープの2着。今年6月北海道スプリントCではテーオーヘリオスの2着とダートグレード競走で惜敗を繰り返しています。遠征にも強く、安定した走り。ダート短距離戦線で全国的に上位の力があることはもはや周知の事実。「今度こそ!」悲願のダートグレード競走制覇に向けて4回目の挑戦です。

今年のJRA勢は骨太の面々が揃った


 ラブバレットに対する今年のJRA勢5頭は昨年までとはガラリと変わった盛岡コース初参戦の面々。

 ディオスコリダーは昨年12月のカペラSで重賞初制覇を果たした4歳馬。破った相手は昨年のクラスターCの覇者ブルドッグボス(3着)をはじめ歴戦のダートオープン馬たち。当時3歳で古馬よりも負担重量が軽かったとはいえその瞬発力はお見事。勝ち鞍の5勝はすべて1200m。初の地方競馬参戦への対応と、8ヶ月ぶり骨折休養明けの状態がカギとなりますが、万全であればラブバレットにとって最も怖い存在。

8ヶ月ぶり骨折休養明けの状態がカギとなるディオスコリダー(写真は17年カペラS優勝時、撮影:下野雄規)


 ネロは2016年、2017年の京阪杯(芝1200m)を連覇している芝の重賞2勝馬。昨年11月のJBCスプリントでは3歳時以来3年ぶりにダート戦に出走し、1着ニシケンモノノフからアタマ・アタマ・クビ差でタイム差無しの4着。ダートJpnIでいきなり力差が無い走りを見せました。前々走・東京スプリントでは3着で、6着だったラブバレットに先着。こちらも上位争い必至です。

芝の重賞2勝馬ネロは上位争い必至(写真は16年京阪杯優勝時、(c)netkeiba.com)


 オウケンビリーヴは前走・スパーキングレディーCでリエノテソーロを交わせず2着。5歳牝馬で今回52kgの負担重量で出走できるのは好材料。過去を振り返るとメイショウバトラー(2007年)、ラブミーチャン(2013年)、サマリーズ(2014年)をはじめ牝馬が6勝を挙げており、夏の牝馬の走りを侮らないほうがいいでしょう。

オウケンビリーヴは52kgの負担重量で出走できるのが好材料(写真は18年陽春S優勝時、(c)netkeiba.com)


 コパノマイケルは今年1月に初春S(1600万下・中山ダート1200m)を勝ってオープン入り。ダートグレード競走初挑戦だった黒船賞10着、前走・北海道スプリントC6着と結果が出ていませんが、左回りで地方競馬としてはゆったりした盛岡コースは合いそうで、巻き返しがあるかもしれません。

巻き返しを狙うコパノマイケル(写真は16年未勝利戦優勝時、(c)netkeiba.com)


 ブライトラインは2013年4歳時にみやこSを制した9歳馬。昨年4月の東京スプリントでキタサンサジンのアタマ差2着。7月のプロキオンS3着ののち1年の休養を経て今年のプロキオンSでは10着。叩き2戦目でどこまで復調しているでしょうか。

ブライトラインは叩き2戦目でどこまで復調しているか(写真は13年みやこS優勝時、(c)netkeiba.com)


 タイトル奪取を狙うラブバレット。今年も簡単には取らせてくれなそうな骨太の面々が揃ったクラスターC。地元岩手で悲願達成なるか息を吞む戦いが繰り広げられそうです。

 当日は「ヤングジョッキーズシリーズ・トライアルラウンド盛岡」も行われる盛岡競馬場に全国の競馬ファンの注目が集まります。

※次回の更新は8月15日(水)18時。翌日に門別競馬場で行われる「ブリーダーズGC」のコラムをお届けします。


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埼玉県出身。フリーアナウンサー。競馬好きが高じてこの世界へ。2001年から15年間、グリーンチャンネルで「中央競馬全レース中継」のキャスターを務める。2016年度から「グリーンチャンネル地方競馬中継」のコメンテーターとして出演。さらに全国各地の競馬場のトークイベントに参加するなど、中央競馬・地方競馬の垣根を越えて活躍中。

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