今年は例年と展開が変わってくる可能性もある新潟2歳S
◆ロードカナロア産駒3頭の評価は?
今年の新潟2歳Sは11頭立てと頭数少なめ。15頭を切ったのは04年の12頭立て以来。11頭以下は改修初年度の10頭立て以来。通常は差しタイプ優勢のこのレースだが、今年は展開が変わってくるのか……ただひとまずは例年の傾向に沿って考えてみる。
エイシンゾーンはメンバー唯一の前走オープン特別組。そこで2着だし、デビュー戦で7番手から差す競馬をしているのは例年の傾向通りだと強み。ただ、前走オープン特別組は過去10年[1-1-1-30]。10年2着のマイネルラクリマ以来、馬券に絡んだ馬が出ていない。人気になる馬が少なかったこともあるが、前走の額面だけで評価しすぎてはいけないと考えておこう。
ロードカナロア産駒が3頭出走している今年の新潟2歳S。ケイデンスコールが前走の内容と決め手の鮮やかさから売れそうだ。新馬組と未勝利組で成績差は無いので1回負けていることは問題ないし、差しタイプであることはプラス。
唯一の問題はレース間隔で、このレースは中3週以下の馬は4週以上の馬より成績が落ちる。問題があるというほどではないが、こちらも絶対視はしないでおきたい。
エイカイキャロルは時計が地味だが、コース成績の良い北村宏司騎手とのコンビが魅力。前走のタイムはペースのせいでもあるので、流れが違えば詰める余地はある。
ロードアクアは母の父がダイワメジャーで、このコースを得意とする種牡馬どうしの配合。東京で早々に勝ち上がって、じっくりとここを目指せたのが強みだ。
アンブロークンも東京戦からでレース間隔を武器にしたいところ。ただ、1800m組は勝ち切れない傾向があるし、パワーが武器の馬だけに馬場が回復しすぎても微妙。当日の天気と馬場によって評価を買えなければいけない馬だ。
エルモンストロは中京で逃げ切り勝ち。今回どんな作戦に出るか分からないが、前走逃げ切り勝ちがジョディーとこの馬だけなので再度のハナもあるし、少なくとも先行集団にはいそうだ。例年だと新潟2歳Sは差し競馬になりがちだが、今年はかなり頭数が少ないので展開が変わってくる可能性もある。そうなるとこの2頭が浮上か。