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被災地に競馬ファンができる一番の支援は…

  • 2018年09月08日(土) 12時00分


◆競馬再開後にできる限りの応援を

 まずは、このたびの北海道胆振東部地震で被災された方々に、お悔やみとお見舞いを申し上げます。

 今回は、先週に続いてアメリカ競馬観戦旅行のみやげ話を書くつもりでしたが、話題を変えることにしました。

 この地震で大きな被害を受けたのが厚真町。さらに、となりの安平町、むかわ町などもたいへんな状況になっています。そのあたりは、道外に暮らす方々にはあまりなじみのない土地だと思いますが、競馬関係者にとってはとても身近に感じられるところです。

 というのも、道外から門別競馬場や馬産地・日高地方に行くには、必ずこのへんを通るようになっているからです。それだけでなく、周辺には、社台グループやビッグレッドファームグループなどの“大手”から中小に至るまで、多くの牧場が点在しています。今回の地震は、日本の馬産の中心部を襲ったと考えていいでしょう。

 当サイトでも速報しているように、社台、ビッグレッド両グループの牧場には大きな被害は出ていないとのこと。それ以外の牧場の方々や馬たちも、今のところ、どうやらほぼ無事のようです。しかし、門別競馬場は施設が被災したため、6日の開催を取り止めました。次の開催日までには時間的な余裕があるので、再開へ向けた復旧作業が進むといいのですが…。

 一方で、この地震は大規模停電を伴ったところが特徴的。全道で停電という事態は想像を絶するものがあります。電力供給は徐々に回復しているようですが、完全復旧にはまだまだ時間がかかりそうです。その影響は、各地の牧場にも広がっている様子。現地に暮らしている方々はもちろん、馬の体調管理も難しくなるのではと心配しています。

 さらに、8日からの3日間開催を予定していた帯広のばんえい競馬が、3日間ともに中止になってしまいました。

 今はインターネットでの発売が売上の多くを占めている時代。現場が無事ならば、できるだけふだんどおりの開催を続けるべきだと思います(これは、東日本大震災の時にも書きました)。とはいえ、停電のさなか、たとえ復旧したとしても節電が求められる状況でのナイター開催は中止せざるをえないでしょう。

 こうなったら、無事だったわれわれが、再開後にできる限りの応援を続けるしかありません。そこで1つ思いついたことがあります。

 ふだん、インターネットを通じてホッカイドウ競馬やばんえい競馬の馬券を購入されているみなさん、競馬が再開されたら、いつもの買い方にプラスして、1日あたり500円ずつでいいですから、これと思った馬や応援する騎手の単勝か複勝の馬券を買っていただけませんか? それで売上アップを目指す作戦です。

 義援金やふるさと納税という方法もありますが、競馬ファンにとってはそれが一番の支援になるはず。ご協力をお願いします!

テレビ東京「ウイニング競馬」の実況を担当するフリーアナウンサー。中央だけでなく、地方、ばんえい、さらに海外にも精通する競馬通。著書には「矢野吉彦の世界競馬案内」など。

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