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セントウルSは年明け以降の成績がポイント

  • 2018年09月08日(土) 20時00分


 今週から4回中山と4回阪神が開幕し、秋季競馬がスタートしました。なお、2場開催なのでWIN5は14時35分発走予定の木更津特別(中山9R)が1レース目となります。これに伴い、発売締切時刻が14時30分(JRAダイレクトは14時25分)に繰り上がっておりますのでご注意ください。

 中山のWIN5対象レースにおける騎手別の勝利数を見ると、通算でトップに立っているのは25勝をマークした田辺裕信騎手。2015年以降に限っても14勝で単独トップの座をキープしていますから、このカテゴリーに関しては頭ひとつ抜けた存在と言えるでしょう。ちなみに、通算の2位は横山典弘騎手(22勝)、2015年以降の2位は北村宏司騎手(12勝)です。

 一方、阪神は通算だと川田将雅騎手が29勝で断然のトップに立っているものの、2015年以降に限定すると11勝で3位どまり。2015年以降のトップはM.デムーロ騎手(20勝)、2位はC.ルメール騎手(15勝)でした。こちらは外国出身ジョッキー2名のJRA移籍で大きく勢力図が変わった形。今後、こうした流れに変化をもたらすジョッキーは現れるでしょうか。

 明日9月9日のWIN5は総出走頭数が67頭、総組み合わせ数が41万8275通り(土曜16時現在)。重賞の2鞍こそ15頭立てですが、1〜3レース目はそれぞれ13頭立て以下にとどまっていいます。

◆京成杯AHは脚質や前走の出走頭数にも注目したい

 1レース目は3歳以上1000万下、ハンデキャップ競走の木更津特別(中山9R)。比較の難しいメンバー構成で、上位人気勢の支持はやや割れるかもしれません。

 2レース目は3歳以上1600万下、ハンデキャップ競走のムーンライトH(阪神10R)。実績上位のアップクォークあたりが注目を集めそうです。

 3レース目は3歳以上1600万下のながつきS(中山10R)。4歳のハットラブらが上位人気グループを形成するでしょう。

 4レース目は3歳以上GIIのセントウルS(阪神11R)。土曜16時の時点ではファインニードル、ラブカンプーあたりに支持が集まっていました。

 5レース目は3歳以上GIII、ハンデキャップ競走の京成杯AH(中山11R)。こちらは土曜16時の時点だとミッキーグローリー、ロジクライの2頭が人気の中心です。

[伊吹式WIN5ランキング 2018年09月09日版]

1位 阪神11R 14.ファインニードル
2位 中山11R 7.ヒーズインラブ
3位 中山9R 9.フレッチア
4位 中山10R 10.ハットラブ
5位 阪神10R 5.エマノン
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 中山9R 4.スカルバン
7位 中山9R 5.アドマイヤシナイ
8位 中山11R 14.ワントゥワン
9位 阪神10R 6.バティスティーニ
【以上すべての馬を買うと12点買い】

10位 阪神10R 11.アップクォーク
11位 中山10R 3.ワイドリーザワン
12位 中山10R 8.タガノヴィッター
13位 阪神11R 7.ダイアナヘイロー
【以上すべての馬を買うと108点買い】

14位 阪神10R 7.ティソーナ
15位 中山10R 12.アスタースウィング
16位 中山9R 7.オーマイガイ
17位 中山11R 2.ロジクライ
18位 阪神11R 6.アサクサゲンキ
19位 阪神10R 9.ロライマ
20位 阪神10R 2.ボールライトニング
21位 中山10R 2.ビービーサレンダー
【以上すべての馬を買うと1080点買い】

22位 中山10R 5.アレット
23位 中山9R 2.シャララ
24位 中山11R 11.ストーミーシー
25位 阪神11R 2.ラブカンプー
26位 阪神11R 5.レジーナフォルテ
【以上すべての馬を買うと3600点買い】

 4レース目のセントウルS(阪神11R)は年明け以降の戦績を素直に評価したい一戦。「“同年、かつJRA、かつ重賞のレース”において連対経験のある馬」は2013年以降[4-4-4-9]と堅実ですし、「“同年、かつJRA、かつ重賞のレース”において5着以内となった経験のない馬」は2013年以降[0-0-0-33]と上位争いに食い込めていません。また、2013年以降の優勝馬5頭は、いずれも前走の条件が“国内のレース”、かつ前走の馬体重が460kg以上。さらに、馬齢が6歳以上だった馬は2013年以降[0-1-4-32]なので、若い馬を重視すべきでしょう。面白そうな馬は何頭かいますが、やはり昨年の優勝馬でもあるファインニードルが最有力候補と見て良さそうです。

 5レース目の京成杯AH(中山11R)も実績馬が強いレース。「“前年か同年、かつJRA、かつ重賞のレース”において3着以内となった経験のない馬」は2012年以降[0-0-1-27]と苦戦していました。また「前走の4コーナー通過順が4番手以内だった馬」は2012年以降[0-1-2-30]、「前走の出走頭数が13頭以下だった馬」は2012年以降[0-1-1-18]と、それぞれ優勝例なし。今年のメンバー構成なら、ヒーズインラブやワントゥワンを重視すべきだと思います。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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