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例年とは似て非なるレースに!?/ローズS

  • 2018年09月12日(水) 18時00分

■ローズS(G2・阪神芝1800m外)フルゲート18頭/登録18頭


【特注データ】〜レースデータより〜



 ローズSで何よりも重視すべきなのは「末脚」である。詳しくは掲載しているデータを見てもらいたいが、勝ち馬に共通するのが「前走4コーナー通過が10番手以下」で、なおかつ「前走上がり3F順位が3位以内」であること。つまり、後方待機からキレる末脚を繰り出した馬ばかりなのだ。

 2〜3着には前走で先行していた組も絡んでいるが、基本的には前走での4コーナー通過順位が下がるにしたがって信頼度がアップ。また、前走での上がり3F順位が、ローズSでの着順に直結する傾向も見られる。前走での上がり3F順位が6位以下だった馬は、トータル[0-1-1-57]で複勝率3.4%という信頼度の低さである。

 詳しくは後述するが、あとは7〜9番人気など穴馬の好走率が高いレースであること、枠番の内外による成績差が少ないコースであることなども、予想に取りかかる前に意識しておきたいポイント。今週の特注データ該当馬には、前走新潟の1000万下で素晴らしい末脚を見せたウラヌスチャームをあげておこう。

【コース総論】阪神芝1800m外

・コースの要所!

★1番人気の信頼度が低く2〜4番人気のほうが好内容。7〜9番人気も侮れず。
★多頭数の外枠は少し割り引く必要があるが、内外で大きな差はないコース。
★中団から差す馬が圧倒的に強いコース。上がりの速さが勝ち負けに必須か。





 2コーナー奥のポケットがスタート地点で、最初のコーナー進入まで十分に距離がある。しかも、外回りで最後の直線も500m近くあるため、序盤からゴチャつくような展開にはなりづらい。序盤〜中盤はゆったり流れて、終盤で一気にレースが動く──というのが基本的な流れ。3コーナーから直線なかばまでが下り坂で加速がつきやすいというコース形態も、この流れを助長している。

 まずは人気別だが、1番人気は複勝率41.9%と低信頼度。それもあって、なんと「1番人気よりも2番人気のほうが高信頼度」という逆転現象が起きている。3番人気や4番人気も好内容で、「1番人気を嫌ってほかの人気サイドを狙う」といった戦略が有効に機能しそう。また、回収率ベースの数値が非常に高い7〜9番人気も優秀であり、少しひねって買うほうがここは面白そうな印象である。

 枠番は「少しだけ内枠有利&外枠不利」という結論。外枠である馬番13〜18番に入った馬は勝率、連対率、複勝率のいずれも、内枠や中枠よりも見劣る結果となった。とはいえ、平均人気に大きな差があることや、どの枠番も人気通りに走っていることから、実際は大きな有利&不利はないと思われる。

 最後に脚質だが、これはもうハッキリと差し優勢。信頼度だけでなく、単勝適正回収値や複勝回収値も中団待機組がトップで、しかも100の大台を突破している。上がり3F順位が1〜2位の馬も素晴らしい成績を残しており、勝ち負けに末脚のキレ味が高いレベルで要求されるのは間違いなし。「差し→差し」決着を前提に予想を組み立てたい。

【レース総論】ローズS(G2) 過去10年

・レースの要所!

★1番人気は優秀な成績も相手はかなり紛れる。7〜9番人気の激走に要注意。
★コースデータ通りに差し優勢。連対馬のほとんどが上がり3F順位の上位馬。
★前走G1組が圧倒的な強さ。前走1000万下で勝ち負けしている馬も狙い目か。
★騎手の乗り替わりは評価を割り引く必要なし。関東馬が強いのもポイント。







 レースの平均配当は、単勝1138円、馬連9619円、3連複3万5767円と、レースのイメージよりも格段に高め。G1の最重要トライアルというのはあまり紛れないものだが、ローズSに関しては話が別のようだ。実際に人気別成績を見ても、1番人気が連対率60.0%、複勝率70.0%と高信頼度である以外は偏りが見られず、以下は人気を問わずまんべんなく好走している印象。狙ってオイシイのは、回収率ベースの数値が高い7〜9番人気だろう。

 次に脚質について。コースデータよりは先行勢がよく粘っているが、基本的にはやはり差し優勢である。それを裏付けているのが上がり上位馬の好成績で、上がり3F順位が2位以内だった馬は、トータル[8-7-2-5]で連対率68.2%、複勝率77.3%、単勝適正回収値497、複勝回収値425という驚異的な成績をマーク。極端な話、速い上がりを使える馬を見抜ければ、それだけで大儲けできてしまう計算だ。

 それもあってか、枠番別ではコースデータと違って、外枠である馬番13〜18番が好内容という結果が出ている。もっとも、勝率がいちばん高いのは内枠、連対率トップは中枠と大きな偏りはやはり見られず、枠番に関してはおおむねフラットと考えたほうがいいはず。ただし、人気薄の差し馬が外枠に入った場合は要警戒だろう。

 前走クラス別では、オークス組が中心となる「前走G1組」が他を圧倒。ただし、この組で好成績を残しているのは前走で掲示板に載っている馬がほとんどである点に注意が必要だろう。今年の前走オークス組はすべて6着以下で、例年とは傾向が大きく異なる。前走自己条件で勝ち負けしてきた組が大躍進──という結果になったとしてもおかしくない。

 あとは、関東馬がトータル[3-1-2-11]で連対率23.5%、複勝率35.3%と好成績であることや、継続騎乗組と乗り替わり組で信頼度に大きな差がないことなども、ローズSの特徴。例年よりも混戦模様となりそうな今年は、中団〜後方から鋭く伸びてきそうな人気薄を積極的に買いたいところである。

【血統総論】


・現在の馬場
 Aコース継続。エアレーションの影響が思ったほどなく、やや前有利の状況か。

・天候予測
 週末まで曇天が続くが、幸い降雨はそれほどなさそう。良馬場前提の予想で。

・注目血統
 ディープインパクト産駒◎

 開幕週ということでレース結果を注意深く見守っていたが、「開幕週からやたらと差せる」現象は、阪神よりも中山のほうで感じられた。道悪となった影響もありそうだが、阪神では先行勢がけっこう残せており、わりとフツーの開幕週というイメージ。おそらく今週も、やや前有利なバイアスのままで開催されると思われる。

 血統面は、ディープインパクト産駒だけをプラス評価。高いレベルの瞬発力を要求されるコースだけあって、その適性は非常に高い。問題は、登録馬18頭のうち10頭がディープインパクト産駒であり、どのディープ産駒が上位に食い込むか──という取捨選択だが、コレが難しい。上位を独占するケースも十分に考えられそうだ。

★ローズS 総論×各論

 二冠馬アーモンドアイは秋華賞に直行の予定で、同2着のリリーノーブルは左前脚の不安で秋の予定が白紙に。同3着のラッキーライラックも球節に腫れが出てローズSを回避し、同4着のレッドサクヤは繋靱帯炎で年内休養と、オークス上位馬がここまで出てこないローズSも珍しい。前走オークス組が圧倒的に強いレースだが、今年はいささか様相が異なる年となりそうである。

 また、サトノワルキューレ、カンタービレ、オールフォーラヴなど、出走登録のある前走オークス組がことごとく「前走上がり3F順位6位以下」であり、なおかつ「前走6着以下」であるのも見逃せないポイント。例年であれば、これは期待薄のパターンである。ならば、自己条件でいい末脚を見せていた組が例年以上に好走するのではないか──というのが、現時点での見立て。当然、例年以上に混戦模様となることだろう。

 トップ評価は、冒頭で特注馬にもあげているウラヌスチャーム。人気薄となりそうだが、「前走1000万下に出走して4コーナー8番手から最速上がりで2着」という、いかにもこのレースで上位に食い込んできそうな内容を残している。ローズSでの期待値が高い関東馬であるのも追い風で、相手なりに走るタイプであるのも好印象。ここを2〜3着で狙う馬券は、かなり面白そうだ。

 二番手評価に、オークス組の最先着馬であるサトノワルキューレ。ゆきやなぎ賞でエタリオウに勝ち、フローラSを最後方からぶっこ抜いた驚異的な末脚は、やはり脅威といえる。オークスでは見せ場なく6着に敗れたが、相手関係がここまで楽になるならば、やはり見直すべき存在であるのは間違いなし。人気に応える走りを期待したい。

 三番手評価に、桜花賞の4着馬であるトーセンブレス。こちらも、末脚のキレはかなりのものだ。桜花賞の結果からもこの世代で上位の能力を有しているのは間違いなく、走れるデキで出走してくれば非常に怖い1頭。トレセン帰厩後はここを目標に乗り込まれており、好仕上がりでレースに臨めそうな雰囲気である。

 以下はウスベニノキミ、センテリュオ、サラキア、スカーレットカラー、ゴージャスランチという評価の序列。オークス上位馬が出走してきた場合でも相応に荒れるレースなのだから、それがいっさい出走してこない今年は、想像以上の大荒れとなる可能性もありそうだ。バットを長めに持って、ブンブン振り回してみるのもアリか。


■総論×各論・先週の馬券回顧




阪神11レース セントウルS(G2)
1着 14ファインニードル
2着 02ラブカンプー
3着 13グレイトチャーター

ファインニードルつええ(#^ω^)ビキビキ

仕上がり途上とみて最終的な評価も下げてしまいましたが、終わってみれば堂々の横綱相撲。鞍上の川田ジョッキーも、自信を持って乗っていた印象デスネ。そして02ラブカンプーも、あの流れで最後まで踏ん張るんだから立派なもの。う〜ん、スプリンターズSでファインニードルが負ける気がしないな(フラグ)。

※コース&血統データは2014年以降、レースデータは2008年以降が集計対象です。
※枠番値は、当該条件における「平均人気−平均着順」を表すもの。プラスの数字が大きければ大きいほど、人気よりも上の着順に来ていることになります。

【予想】小林誠の勝負予想は『ウマい馬券』でチェック!

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競馬業界よろず請負人。1974年三重県生まれ。これまで裏方的な仕事に数多く関わってきたが、さすがに限界を感じて、最近は表舞台への進出を画策中。ライターとして『サラブレ』『UMAJIN』などに寄稿するほか、須田鷹雄監修の『POGの達人』には編集デスクとして参加。2005年に前半3ハロンタイムに特化した予想メソッドを発表し、それを用いた予想をnetkeibaにて公開している。コーヒー党、無類の猫好き。

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