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非根幹適性とスピードが要求されるセントライト記念

  • 2018年09月14日(金) 19時00分


◆先週の京成杯AHに続いて、今週もディープインパクト?

 先週の京成杯AHはディープインパクト産駒の1、2着。先週のコラムやホームページの最終予想で書いたように「新路盤になった2015年以降の京成杯AH」はディープ産駒がより走りやすくなったことを象徴する結果に。

 来週月曜に行われるセントライト記念も「新路盤」によって「変わった傾向」と「従来と変わらない傾向」があります。

 まず変わらない傾向は「非根幹適性」が問われること。非根幹適性とは根幹距離である1600m2000m2400m「ではない」距離の適性。セントライト記念は非根幹距離の適性は以前と変わらず要求されます。

 変わったのはスピード適性が要求されるようになったこと。従来の路盤よりも直線スピードを発揮しやすいためです。よって、2200mよりも短い「非根幹距離」である「芝1800m」で実績を残す馬も走りやすくなりました。

 このことは、新路盤になった2015年から指摘。新路盤で行われるようになった2015年のセントライト記念もホームページで公開した予想の本命は10人気で3着に走ったジュンツバサ。同馬は母系が米国血統で固められたスピード血統であることに加え、1800mで連勝していることを評価しました。

 オウケンムーンは父がオウケンブルースリ。当レースに強いボールドルーラーと米国血統を持つ馬。スピード要求される非根幹距離適性の高い血統で、実際に芝1800m重賞の共同通信杯を優勝。

 ダブルフラットは父がマンハッタンカフェ。非根幹距離の鬼種牡馬。父自身も非根幹のスーパーG1有馬記念を勝っていますし産駒も非根幹のエリザベス女王杯で1、2着。昨年の有馬記念も産駒が人気薄で2着。

 マンハッタンカフェ産駒の総合成績も、芝1600mよりも芝1800mの方が優秀。芝2000mよりも芝1800mの方が優秀。そして芝2200mの方が1600mや2000mよりも優秀。非根幹適性も遺伝する傾向を示します。

 悩ましいのは(勝手に悩んでるだけですが)「セントライト記念はディープの血を引く馬がビュンビュンスピードを発揮してしまう」こと。

 過去3年の勝ち馬の父はすべてディープの血を引く馬とディープの兄弟。1-3着馬9頭のうち6頭はディープの血を持つ馬。ブレステイキングは、先週本命にしたミッキーグローリー同様、上昇気流に乗った(近走条件戦出走の)ディープ産駒。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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