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騎乗停止の制裁に対して不服申し立てをしました

  • 2018年09月20日(木) 18時01分
挑戦者

オーストラリアで初めての経験「真っ直ぐ走っていたのに…」



「60%くらいの確率で覆るだろう」と


 こんにちは、坂井瑠星です。

 最近、オーストラリアで初めて経験したことがあるのですが……その経験とは、騎乗停止という制裁に対しての不服申し立てです。

 9月9日のナラコート競馬場でのレース中に他馬の進路を妨害したとして、開催3日間の騎乗停止という制裁を下されました。

 詳しく説明すると、3〜4コーナーの中間で僕の内側を走っていた騎手が叫んでいたのですが、こちらではほとんどのレースで誰かしらが声を出しているので、いつものことだと思ってそのまま直線を迎え、3着でレースを終えました。 レース直後にVTRを見てもとくに問題はなかったので、やっぱりいつもと同じで叫んでいただけかと思い安心していると、しばらくしてから裁決室に呼ばれ、「事情を説明してくれ」と言われました。 事情を説明しろと言われても、誰の邪魔もしていないという感覚だったので何のことかわかりませんでしたが、3〜4コーナーで僕の内側にいた見習いの女性騎手が僕に進路妨害をされたと言っているのです。

 さまざまな角度からパトロールビデオを見ると、その女性騎手は僕が真っ直ぐ走っているところに内側から突っ込んできて、そこで進路が狭くなり、オーバーリアクションで引っ張って後ろまで下がっていきました。

 それに対し、前回のコラムでも説明しましたが、「他馬の前に入るときには2馬身の間隔があることを必ず確認しなければならない」というルールに僕が違反したということで、制裁が下されたのです。

 被害者の言い分は、自分の進路に僕が割り込んできて危なかったというもので、裁決側も同意見のようでした。

 いっぽう、僕の言い分は

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1997年5月31日、東京都生まれ。父・坂井英光は大井競馬所属の調教師、叔父も元騎手の坂井薫人という競馬一家。同期には荻野極、木幡巧也、藤田菜七子ら。2016年に栗東・矢作芳人厩舎でデビュー。2019年、ノーワンでフィリーズレビューを勝利し重賞初制覇。2020年には、ダノンファラオでジャパンダートダービーに勝利し交流GI初制覇を飾った。日本だけの騎乗でなくオーストラリア、ドバイなど多くの海外遠征にも挑戦している。

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