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臼井健太郎騎手、オーストラリアで初勝利挙げる

  • 2018年10月18日(木) 18時00分
ビクトリア競馬便り

▲8月に豪州へ渡航して以来、実戦では13レースに騎乗し初勝利を挙げた臼井健太郎騎手


(10月18日号 文=ポール・シムズ)

日本の若きジョッキーがオーストラリアで武者修行


 オーストラリアで武者修行中の臼井健太郎騎手(21歳)が13日(土)、現地初勝利を挙げたという嬉しいニュースが入ってきた。

 メルボルンから北西へ412km。人口が500人に満たないマナンガタンという小さな街にあるマナンガタン競馬場は、1年に1度競馬が開催される。

 この日競馬場に集まった約3000人の観客の前で勝利を手にした臼井騎手は、芝1175mのハンデ戦で、5歳のアンティシペイトに騎乗し、最後方から最後の直線は間を割って1馬身差で差し切った。

 臼井騎手は、「こんなに早く勝つことができるとは思っていなかったので、とても興奮しています。まだ納得がいく騎乗ができていないので、オーストラリアでしっかりと騎乗技術を磨いていき、騎乗機会も勝ち鞍もさらに増やしていきたいと思います」と話した。

 臼井騎手は、8月に豪州へ渡航して以来、実戦では13レースに騎乗。普段はメルボルンに滞在し、フレミントン競馬場で調教に騎乗している。滞在期間は1年間の予定だ。

「今はとても良い経験をさせて頂いています。残り10ヶ月、とても楽しみで精一杯頑張りたいと思います」と熱く語った。

コーフィールドカップの出走馬が発表、ソールインパクトとチェスナットコートの枠順が決定


 20日(土)にコーフィールド競馬場で行われるG1コーフィールドカップ(2400m)に出走するソールインパクトに騎乗する坂井瑠星騎手が、現地メディアに対し、「世界最高峰のコーフィールドカップに出走できることは、人生最高に嬉しい出来事です」と喜びのコメントを発表した。

 これまで豪州で16勝をあげている坂井騎手は、日本での成績も含めると勝ち鞍は70勝にのぼる。

ビクトリア競馬便り

▲坂井瑠星騎手が騎乗するソールインパクトは20番枠(撮影:下野雄規)


 コーフィールドカップの枠順も発表され、川田将雅騎手が騎乗するチェスナットコートは13番枠、ソールインパクトは20番枠に決まった。

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▲川田将雅騎手が騎乗するチェスナットコートは13番枠(C)netkeiba.com


 現地ブックメーカーが発表する前売りオッズでは、チェスナットコートが15倍、ソールインパクトが41倍となっている。本番へ向けて順調に調整が行われている2頭が出走するコーフィールドカップは見逃せない一戦になるだろう。

1864年に創設された、オーストラリアのビクトリア州における競馬主催団体。メルボルンCなどの大競走が行われるフレミントン競馬場をはじめとした、ビクトリア州各地の競馬場で開催される競馬の運営・統括をしている。近年では日本調教馬の移籍も多数実現しており、日豪の関係に重要な役割を担っている。

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