▲ベストな舞台で2つ目のG1タイトルを狙うスワーヴリチャード((C)netkeiba.com
良馬場で行われた近5年(2012〜2016年)においては、リアルスティール、ラブリーデイ、エイシンフラッシュ、ルーラーシップと、キングマンボの血を引く馬がよく馬券に絡んでいる。またリアルスティール、ステファノス、スピルバーグ、ジェンティルドンナと、良馬場ならディープ産駒が4年連続で連対しており、良ならマンボとディープの血にまず注目。東京コースの大レースだけに、トニービン、ヌレイエフ、サドラーズウェルズ、テスコボーイといったナスペリオン(ナスルーラとハイペリオンの組み合わせ)血脈の斬れ味がモノを言う舞台でもある。(解説:望田潤)
アクションスター 母レディオブヴェニスはキャッシュコールマイル招待S(米G2・芝8F)勝ち。母父ルーソリテールは仏グランクリテリウム(仏G1・芝1600m)勝ち。母はロベルトとヌレイエフとミスプロを持ち機動力十分な血統で、フェイムゲームと叩き合った京成杯2着がベストレースとみたい。本来は小回り内回りの1800〜2000mに向いた中距離馬で、もう8歳となると東京芝2000のG1で一変を期待するのは難しいか。
距離○ スピード○ 底力△ コース△
アルアイン ダノンマジェスティの全兄で、母ドバイマジェスティはBCフィリー&メアスプリント(米G1・ダ7F)勝ち馬。母が北米血統のパワースプリンターで、ディープ産駒にしては斬れ味は並だが先行手堅い脚質。このあたりはリアルインパクトと似たイメージだが、こちらのほうが胴伸びのある体型で中距離向き。芝1800〜2200m[2-3-1-1]の堅実味は買えるが、東京良の斬れ勝負ではやや乗り方が難しいところはあるか。
距離◎ スピード○ 底力○ コース△
ヴィブロス ヴィルシーナの全妹でシュヴァルグランの3/4妹。母ハルーワスウィートは名繁殖ソニンクと同じマキャベリアン×ヌレイエフの配合だ。細身で脚長で姉より斬れ味は上、ヘイロー3×4・5だから馬群を器用に捌く脚も兼備している。ここへきて馬体が充実しパワーアップ歴然、前走のパドックでも出来は目立った。とはいえ、宝塚記念のような少しタフな馬場は得意とはいえず、牡馬一線級相手なら軽い馬場に越したことはない。
距離◎ スピード○ 底力○ コース○
キセキ 母母ロンドンブリッジは桜花賞2着で、ダイワエルシエーロやグレーターロンドンなどを産み繁殖としても優秀。ルーラーシップ×ディープインパクトは勝ち馬率64%で、ディープ肌では最も成功している組み合わせだ。毎日王冠では2番手から流れ込んで3着と久々に好走。これで東京と外回りでは[3-1-2-1]で、父譲りの重厚ストライドは大箱向き。2000mに延びるのはプラスなので、ここも先行ならば食い下がれる。
距離○ スピード△ 底力○ コース○
サクラアンプルールサクラメガワンダーの半弟で、サクラチトセオーやサクラキャンドルの甥で、サクラプレジールのイトコ。キングカメハメハ×サンデーサイレンス×ノーザンテーストはソリタリーキングやエアスピネルなどと同じ。キングマンボやノーザンテーストのパワーが強い中距離馬で、札幌記念に勝ち中山記念と函館記念で2着。捲りのきく小回り内回りの1800〜2000mがベストパフォを出せる舞台だ。
距離◎ スピード○ 底力○ コース△