▲JBCクラシックと同コース、同距離で行われる平安Sを制したサンライズソア(C)netkeiba.com
2016年以降に行われた京都ダ1800〜1900のオープン競走11Rにおいて、勝ち馬11頭全てがボールドルーラーの血を引いている。そのうちボールドルーラーのクロスを持つのは8頭だった。ボールドルーラーは北米で父系を発展させたナスルーラ系で、その平坦向きの軽いスピードは京都ダートにおいても威力を発揮するようだ。今回取り上げた5頭のうち、シュテルングランツ以外の4頭はボールドルーラーを持つが、クロスで持つのはアポロケンタッキー(母がボールドルーラー4×7)とサンライズソア(ボールドルーラー7×7)の2頭。(解説:望田潤)
アポロケンタッキー 近親に目立った活躍馬はおらず、父ラングフールはダンジグ直仔でヴォスバーグ(米G1・ダ7F)などに勝った。母父ゴーンウエストもミスプロ系のスピード型。血統的にはマイラーというべきだが、3代母スリンキーレディはリボー4×5・5を持つスタミナ型で、この影響も強い中距離馬。母がボールドルーラーの薄いクロスを持ち京都にも実績があるが、軽い馬場よりは乾いた馬場がベターか。
距離○ スピード○ 底力○ コース○
ケイティブレイブ マイネルフォーグの甥でマイネルブルックやケイティラブのイトコ。ノーザンダンサーやヘイロー≒レッドゴッドなどをクロスする父母相似配合で、父アドマイヤマックス(高松宮記念)よりは母父サクラローレル(有馬記念,春天)の影響が強い中距離馬だ。父は6歳時に、母父は5歳時に初G1制覇を果たしたが、本馬も5歳を迎え今まさに充実期。中距離で先行ならば崩れるシーンは考えづらい。