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NARでは要求されづらい能力の方向性に長けた血統に注目

  • 2018年11月02日(金) 19時00分
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「母父サンデーサイレンス系」に注目したいJBCクラシック


 2015年以降「JRAのダート重賞」に出走した「前走NAR(地方交流重賞)」組の成績は、単勝10倍以内の人気馬は単勝回収率63%。複勝回収率60%。

 一方、単勝10倍以上の人気馬は単勝回収率247%。複勝回収率107%。前走NAR組は、人気馬の期待値が標準値を大幅に下回り、人気薄の期待値が上がる傾向。

 単勝人気は、前走で発揮した能力(着順)が大きく影響を与えます。人気薄の期待値が高いのは、NARでの走りがJRAではそのままつながらないから。

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 NARコースとJRAコースでは要求される能力の方向性が異なるからこそ、NARコースで力を発揮できなかった馬がJRAコースで能力を発揮するケースが多いから「前走NAR組」は人気薄の期待値が上がるのでしょう。

 JBCクラシックが行なわれる京都ダート1900mで注目の血統は「母父サンデーサイレンス系」。

 サンデー系の繁殖牝馬は、芝の直線スピード勝負に適性が高いのが特徴。相反する能力が要求されるダート短距離や小回りコース。タフなダートコースは特に苦手とする傾向もあります。

 京都ダート1900mで母父サンデー系の期待値が高いのは、タフなダートコースでは力を発揮できなかった芝指向のスピードタイプが力を発揮しやすいから。

 たとえば、父フォーティナイナー系で母父サンデー系のノンコノユメはNARよりもJRAのダート巧者。

 3、4走前のJRAダートでは連勝。ところがNARだった前走、2走前は人気よりも走れていません。

ノーザンファーム天栄場長・木實谷雄太(きみや・ゆうた)氏が、近日中に「血統の教室」ゲスト出演予定! 質問を大募集中です。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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