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フローラSは伏兵にチャンスがありそう

  • 2020年04月25日(土) 20時00分
 前回4月19日のWIN5は139万4600円の配当で決着。優勝馬5頭はいずれも単勝オッズ9倍未満の支持を集めていましたが、単勝1番人気だったのが5レース目の皐月賞(中山11R)を制したコントレイルのみだったこともあり、やや高めの払戻金額となりました。

 なお、単勝支持率通りに残り票数が減っていったと仮定した場合の配当理論値は約113万円で、実際の配当はおよそ2割増し。上位人気馬ばかり選んだ組番は理論値よりも低い配当になりがちなのですが、この回はそれなりに妙味ある決着だったと言えます。

 ちなみに、前回4月19日は発売金額が7億3914万2900円。これは今年に入ってからの最高記録で、前々回4月12日(6億3862万3100円)より1億円以上も高い水準です。もしかすると、数千万円単位を投じた大口のお客さんがいらっしゃったのかもしれませんね。もし仮にそういうプレイヤーが実在したとして、最終的な配当が妙に高かったことを考えると、おそらくこの方は当たっていない、もしくはトリガミで大損したんじゃないでしょうか……。実際のところはわかりませんが、いろいろと想像の膨らむ結果でした。

 明日4月26日のWIN5は総出走頭数が75頭、総組み合わせ数が73万1136通り(土曜12時現在)。出走頭数が比較的少ないうえ、人気も偏りそうな4レース目の読売マイラーズC(京都11R)を絞ろうと考えているプレイヤーが多いのではないかと思います。

◆読売マイラーズCは“京都巧者”の2頭に注目

 1レース目は4歳以上3勝クラスの桃山S(京都10R)。比較の難しいメンバー構成で、上位人気勢の支持はやや割れるかもしれません。

 2レース目は4歳以上3勝クラス、ハンデキャップ競走の鎌倉S(東京10R)。4歳のグランソヴァールらが注目を集めそうです。

 3レース目は4歳以上3勝クラスのやまびこS(福島11R)。実績上位のイッツクールあたりに人気が集まるでしょう。

 4レース目は4歳以上GIIの読売マイラーズC(京都11R)。土曜12時の時点ではインディチャンプに支持が集中しており、ヴァンドギャルド・フィアーノロマーノが続いていました。

 5レース目は3歳GIIのフローラS(東京11R)。こちらは土曜12時の時点だとスカイグルーヴが人気の中心で、ホウオウピースフル・レッドルレーヴが続いています。

[伊吹式WIN5ランキング 2020年04月26日版]

1位 福島11R 11.イッツクール
2位 京都11R 1.インディチャンプ
3位 東京10R 10.グランソヴァール
4位 京都10R 4.ロードブレス
5位 東京11R 3.ウインマリリン
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 東京11R 15.ショウナンハレルヤ
7位 東京11R 12.ヴォリアーモ
8位 京都10R 8.サンライズセナ
9位 東京10R 13.ヴァイトブリック
【以上すべての馬を買うと12点買い】

10位 京都11R 10.ヴァルディゼール
11位 福島11R 8.メイプルグレイト
12位 東京11R 9.スカイグルーヴ
13位 京都10R 1.ストーミーバローズ
14位 東京10R 6.ハーグリーブス
【以上すべての馬を買うと144点買い】

15位 京都11R 7.ヴァンドギャルド
16位 福島11R 7.ハルサカエ
17位 東京11R 11.レッドルレーヴ
18位 東京11R 2.セイウンヴィーナス
19位 京都10R 7.サクラアリュール
20位 京都10R 13.ウェルカムゴールド
21位 京都10R 14.エルリストン
22位 東京10R 12.サザンヴィグラス
【以上すべての馬を買うと1296点買い】

23位 東京10R 3.フローラルパーク
24位 京都11R 11.フィアーノロマーノ
25位 京都11R 12.レッドヴェイロン
26位 福島11R 12.バーンフライ
【以上すべての馬を買うと3600点買い】

 4レース目の読売マイラーズC(京都11R)は“京都巧者”と前走好走馬が優勢。「“京都、かつ1400〜1800m、かつ重賞のレース”において連対経験がない、かつ前走の着順が3着以下だった馬」は2014年以降[1-0-1-39]とあまり上位に食い込めていません。また「前走との間隔が中4週以内だった馬」も2014年以降[0-1-1-36]なので、評価を下げるべきでしょう。今年のメンバー構成ならインディチャンプ・ヴァルディゼールの2頭を重視したいところです。

 5レース目のフローラS(東京11R)は近走成績や臨戦過程を素直に評価した方が良さそう。「“同年2月以降、かつJRA、かつ1600m以上、かつ1勝クラス以上のレース”において3着以内となった経験がない馬」は2015年以降[0-1-1-48]と苦戦していました。さらに「前走の馬体重が450kg未満だった馬」は2015年以降[0-2-0-31]。馬格がない馬も過信禁物と見ておいた方が良いと思います。今年はウインマリリン・ヴォリアーモ・ショウナンハレルヤあたりを手広く押さえておくべきでしょう。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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