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40数年ぶりの特別な一日

  • 2020年06月06日(土) 12時00分

31年前のカミングアウトをします!


 無観客で行われた日本ダービー。みなさんの戦績はいかがでしたか?

 私は、先週の当コラムで過去のデータから「勝っても不思議ではない」として絞り込んだ4頭のうちの3頭が1〜3着を占めて予想的中!これはもう、見事と言うしかないでしょう(自画自賛)。

 ところが、馬券はハズしちゃったんです。1〜3着にコントレイル+サリオス+マンオブスピリットが来る組み合わせは買っていたのに、コントレイル+サリオス+ヴェルトライゼンデが来る組み合わせを買っていませんでした。まぁ何というか、いつもながらのハズし方。私のギャンブル運なんて、そんなもんだと思っています。

 ところで、ダービー当日は1日中、自宅にいました。先週も書いたように、1990年に「ウイニング競馬(当時は土曜競馬中継)」で実況の仕事を始めて以来、初めてのダービーテレビ観戦だったわけです。

 それで考えてみたのが、5月の最終土曜日にずっと家の中にいたのはいつ以来か?ということ。ですが、答えはわかりませんでした。

 去年までの30年間のうち何年かは、ダービーが6月第1日曜日に行われました。でも、その1週前はオークス。仕事をせずに家にいたなんていうことはありません。

 31年前の1989年は、川崎球場にいました。FM NACK5の「サンデーライオンズ」でロッテ対西武の試合を実況していたのです。錦糸町の場外馬券売り場でダービーの馬券を買ってから川崎に向かったのですが、窓口が長蛇の列で1時間近く待たされ、遅刻しちゃうんじゃないかと気を揉んだのを覚えています。

 そしてなんと、目の前の野球を実況しながら、イヤホンでダービーのラジオ中継を聴いていました。不届き千万の話ではあるものの、この場を借りて“カミングアウト”したので、時効ということでお許しください。

 その前、1983〜88年までの文化放送在籍中は、当然ながら“新米”のスポーツアナウンサーとして何らかの仕事をしていました(87年と88年はダービーの実況)。入社当初は日曜日夜の宿直担当でもありましたからね。

 さらにそれ以前、大学時代は、アルバイトをしていたか、東京六大学野球の早慶戦(だいたい5月最終週に行われていたはず)に行っていたかのどちらか。1日中、家にいたことはなかったと思います。

 となると、高校生だった頃以来、40数年ぶりのことだったようです。改めて思ったのは、私にとって5月最終日曜日はかなり“特別な日”だということ。来年のダービーがその日に行われるかどうかはわかりませんが、無事にこれからの1年を過ごして、東京競馬場で競馬観戦(レース実況)ができるよう、願わずにはいられません。

 さてさて、明日7日、フジテレビ系「みんなのKEIBA」に鷲見アナが出演するとのこと。ファンのみなさん、ぜひご注目を!

テレビ東京「ウイニング競馬」の実況を担当するフリーアナウンサー。中央だけでなく、地方、ばんえい、さらに海外にも精通する競馬通。著書には「矢野吉彦の世界競馬案内」など。

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