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ユニコーンSは好走馬の血統に偏りがある

  • 2020年06月20日(土) 19時00分
2020年05月30日公開分より、当連載はタイトルを「WIN5スペシャル予想」から「1点で仕留めるWIN5攻略法」に改め、内容も大きくリニューアル致しました。今後はより分かりやすくなるよう、極限のところまで買い目を絞って予想を公開します。“新しい解説様式”を、皆様のWIN5攻略に上手くご活用ください!

当連載の活用方法などについてはこちらをご覧ください

 前回6月14日のWIN5は978万6840円の配当で決着。なお、灘S(阪神10R)のアヴァンセが出走取消となってしまったことで、発売金額6億9682万6100円のうち2億748万3700円が返還となりました。1レース目の発走前にほとんどの買い目がなくなってしまった方は多いと思いますし、的中者の中にも「あの返還さえなければもっと儲かったのに……」と感じた方がいらっしゃったんじゃないでしょうか。

 明日6月21日のWIN5は総出走頭数が81頭、総組み合わせ数が110万5920通り(土曜12時現在)。最終的な総組み合わせ数が100万通りを超えれば2019年11月10日(108万8640通り)以来、110万通りを超えるようだと2019年05月05日(125万3376通り)以来です。

【2020年06月21日発売分の1点予想】

阪神10R 11.ランブリングアレー
東京10R 12.アフランシール
函館11R 6.ダイアトニック
阪神11R 15.スマイルカナ
東京11R 13.タガノビューティー

【1レース目 阪神10R 垂水S】

 今年の3回阪神芝2000m内(6月20日終了時点)は、大型馬が期待を裏切りがち。「前走の馬体重が480kg以上だった馬」は[1-0-2-25]と安定感を欠いています。シフルマン・カリボールらはあまり強調できません。

 同じ4歳勢ならマイネルウィルトス・ラクローチェ・ランブリングアレー・ショウナンバルディあたりに注目したいところ。重賞で善戦したこともあるランブリングアレーは特に高く評価すべきだと思います。

【2レース目 東京10R 多摩川S】

 今年の2〜3回東京芝1400m(6月20日終了時点)は、1勝クラス以上、かつCコース・Dコースで施行されたレースに限ると、内外極端な枠に入った馬が不振。「枠番が1〜2枠だった馬」は[0-0-0-16]、「枠番が8枠だった馬」は[1-0-0-9]でした。ブルスクーロ・ルーカスらは評価を下げるべきでしょう。

 実績や近走成績を含めて強調できるのはレノーア・ミュージアムヒル・クラヴィスオレア・アフランシールあたり。休養明け2戦目のアフランシールは特に楽しみです。

【3レース目 函館11R 函館スプリントS】

 近年は実績馬が優勢。「“中央場所、かつ芝、かつオープンクラスのレース”において3着以内となった経験がない馬」は2015年以降[0-0-0-20]と上位に食い込めていません。

 また「馬齢が5歳以上、かつ“JRA、かつGIのレース”において6着以内となった経験がない馬」は2015年以降[0-1-1-31]。ビッグレースで好走したことのない高齢馬は苦戦しています。

 さらに「前走の4コーナー通過順が2番手以内だった馬」は2015年以降[0-0-1-12]、「前走の4コーナー通過順が11番手以下だった馬」は2015年以降[0-1-0-18]。直近のレースで極端な競馬をしていた馬も期待を裏切りがちでした。

 これらの条件に引っ掛かるマリアズハート・ライトオンキュー・フィアーノロマーノ・メイショウショウブらは過信禁物。エイティーンガール・ダイアトニックあたりを重視すべきだと思いますし、展開も向きそうなダイアトニックは素直に信頼して良いんじゃないでしょうか。

【4レース目 阪神11R 米子S】

 大敗直後の馬や高齢馬は割り引きが必要。「前走の着順が11着以下だった馬」は2014年以降[0-1-0-16]、「馬齢が7歳以上だった馬」は2014年以降[0-0-2-16]です。

 なお「生産者がノーザンファームだった馬」も2014年以降[0-2-0-14]。ミッキーブリランテ・ダノンチェイサーらは評価を下げるべきかもしれません。

 人気薄と思われるメイショウオワラ・モズダディー・ラセットあたりも面白そうですが、今年のメンバー構成ならスマイルカナを高く評価したいところ。前走で16着に敗れているものの、実績がない距離のレースだったので度外視して良いと思います。

【5レース目 東京11R ユニコーンS】

 過去の戦績を素直に評価したい一戦。「“JRA、かつ2勝クラス以上のレース”において4着以内となった経験がない馬」は2014年以降[0-0-1-46]と苦戦していました。レッチェバロックらは過信禁物と見るべきでしょう。

 さらに「父も母の父もサンデーサイレンス系以外の種牡馬だった馬」は2014年以降[0-3-1-44]、「前走の距離が1600m未満だった馬」は2014年以降[0-1-1-25]。デュードヴァン・サトノラファール・フルフラットあたりも強調できません。

 5レース目ということもあり、人気を集めそうなカフェファラオくらいは押さえておいても良さそうですが、より楽しみなのはタガノビューティー。いかにもこのレースが合っていそうなタイプです。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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