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宝塚記念は大型馬が期待を裏切りがち

  • 2020年06月27日(土) 19時00分
2020年05月30日公開分より、当連載はタイトルを「WIN5スペシャル予想」から「1点で仕留めるWIN5攻略法」に改め、内容も大きくリニューアル致しました。今後はより分かりやすくなるよう、極限のところまで買い目を絞って予想を公開します。“新しい解説様式”を、皆様のWIN5攻略に上手くご活用ください!

当連載の活用方法などについてはこちらをご覧ください

 前回6月21日のWIN5は207万7840円の配当で決着。「1点予想」で挙げた5頭のうち3頭が優勝を果たしてくれましたし、単勝回収率にすれば212%で、我ながらそう悪くない見立てだったと思います。さらに言うと、東京11RのユニコーンSを勝ったカフェファラオは「(5レース目なので)押さえておいても良さそう」と評していた馬。また東京10Rの多摩川Sでも「実績や近走成績を含めて強調できる」馬として単勝オッズ15.7倍(8番人気)のレノーアを挙げていました。このレノーアがハナ差の優勝争いに競り勝っていてくれれば、もう少し堂々と自慢できたのですが……。いろいろな意味で“惜しい”回でしたね。

 明日6月28日のWIN5は総出走頭数が80頭、総組み合わせ数が103万2192通り(土曜12時現在)。前回6月21日(110万5920通り)よりは減ったものの、今回も総組み合わせ数はかなり多い部類ですから、極端な低額配当で決着する可能性は低いと見て良いでしょう。

【2020年06月28日発売分の1点予想】

東京10R 13.ボッケリーニ
阪神10R 11.シホノフォルテ
函館11R 10.メイショウワザシ
東京11R 14.アンリミット
阪神11R 16.クロノジェネシス

【1レース目 東京10R 江の島S】

 今年の3回東京芝(6月21日終了時点)は、3歳以上、かつDコースで施行されたレースに限ると、大型馬が不振。「前走の馬体重が490kg以上だった馬」は[0-0-1-15]と苦戦しています。ゴールドスミス・モンテグロッソらはあまり強調できません。

 注目したいのはニシノカツナリ・トラストケンシン・ボッケリーニ・レッドベルディエスあたり。コース替わりがプラスに働きそうなボッケリーニは特に楽しみです。

【2レース目 阪神10R 花のみちS】

 今年の3回阪神ダ1800m(6月21日終了時点)は、3歳以上のレースに限ると、前走好走馬が優勢。「前走の着順が7着以下・競走中止だった馬」は[0-1-2-33]と勝ち切れていませんでした。マッスルビーチらは評価を下げるべきでしょう。

 チャンスがありそうなのはハギノアトラス・インターセクション・ボードウォーク・シホノフォルテ・スマートフルーレあたり。前走が好内容だったシホノフォルテは特に有力だと思います。

【3レース目 函館11R 大沼S】

 先行力が高い馬を重視したい一戦。「前走の4コーナー通過順が3番手以下、かつ“同年、かつJRAのレース”において4コーナー通過順が2番手以内となった経験のない馬」は2017年以降[0-0-1-23]でしたから、ハイランドピークらは思い切って軽視すべきかもしれません。

 強調できるのはナムラカメタロー・アディラート・デザートスネーク・リアンヴェリテ・メイショウワザシあたり。実績上位のナムラカメタローも悪くはないのですが、注目度の差を考えるとメイショウワザシも魅力的です。

【4レース目 東京11R パラダイスS】

 こちらも基本的には先行馬が強いレース。「前走の4コーナー通過順が7番手以下、かつ前走の条件が“重賞のレース”以外だった馬」は2017年以降[0-0-2-18]と苦戦していました。

 また「前走の馬体重が500kg以上だった馬」は2017年以降[0-1-0-12]。ストーミーシーをはじめとする大型馬は過信禁物と見るべきでしょう。

 今年はアルーシャ・アマルフィコースト・ボンセルヴィーソ・グランドロワ・アンリミットあたりが楽しみ。前走が好内容だったアンリミットは特に面白い存在だと思います。

【5レース目 阪神11R 宝塚記念】

 年明け以降の戦績がポイント。「“同年、かつJRA、かつGI・GIIのレース”において4着以内となった経験のない馬」は2012年以降[0-2-2-44]と優勝例がありません。ワグネリアンらは評価を下げた方が良さそうです。

 さらに「馬齢が6歳以上だった馬」は2012年以降[0-3-0-36]、「“JRAのレース”において出走経験がある、かつ“JRAのレース”における最高馬体重が510kg以上だった馬」は2012年以降[0-0-2-22]。高齢馬や大型馬は期待を裏切りがちでした。ラッキーライラック・ブラストワンピースあたりも扱いに注意すべきでしょう。

 これらの傾向から強調できるのはトーセンカンビーナ・サートゥルナーリア・クロノジェネシスなど。人気の中心となっているサートゥルナーリアはもちろん、クロノジェネシスも同等以上に高く評価して良いと思います。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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