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【札幌記念予想】札幌記念はGI級の実績馬と“追い込み馬”が強い

  • 2020年08月22日(土) 19時00分
2020年05月30日公開分より、当連載はタイトルを「WIN5スペシャル予想」から「1点で仕留めるWIN5攻略法」に改め、内容も大きくリニューアル致しました。今後はより分かりやすくなるよう、極限のところまで買い目を絞って予想を公開します。“新しい解説様式”を、皆様のWIN5攻略に上手くご活用ください!

当連載の活用方法などについてはこちらをご覧ください

 前回8月16日のWIN5は132万6700円の配当で決着。小倉記念(小倉11R)を単勝オッズ26.3倍(10番人気)のアールスターが制したこともあり、やや高めの金額まで伸びました。

 ちなみに、アールスターの単勝支持率は約3.0%でしたが、このレースを経て残ったWIN5の票数は27万5616票中の4530票だけ。支持率にすると約1.6%です。最終的な配当も理論値(約103万円)を3割近く上回っていましたし、このレースがいろいろな意味で明暗を分けたと言って良さそう。おそらく「伏兵を狙ったけれどもさすがにこの馬までは手を広げられなかった……」というプレイヤーが多かったんじゃないでしょうか。

 明日8月23日のWIN5は総出走頭数が71頭、総組み合わせ数が54万4320通り(土曜12時現在)。大半のレースは人気の中心となりそうな馬がはっきりしていて、出走頭数から受けるイメージ以上に買い目を組み立てやすいのではないかと思います。

【2020年08月23日発売分の1点予想】

新潟10R 3.エンデュミオン
札幌10R 5.ロンドンデリーエア
小倉11R 9.ダイメイプリンセス
新潟11R 10.ヒロシゲゴールド
札幌11R 1.ノームコア

【1レース目 新潟10R 阿賀野川特別】

 近年は“関西馬”が圧倒的に優勢。「調教師の所属が美浦の馬」は2016年以降[1-0-1-24]と安定感を欠いていました。ペレ・サンシロウ・ヴァンクールシルクなどの“関東馬”は強調できません。

 ダノンクライム・ダブルフラットあたりも面白い存在ですが、やはり中心視したいのはエンデュミオン。ゴール前の直線が短いコースを得意としている馬なので、この新潟芝2200m内も合うでしょう。

【2レース目 札幌10R 大通公園特別】

 2019年からこの条件で施行されているレース。昨年の1〜2着馬はいずれも「馬齢が3歳の馬」、1〜3着馬はいずれも「前走の上がり3ハロンタイム順位が3位以内だった馬」です。ブラックカード・タマモサンシーロらは評価を下げるべきだと思います。

 最有力候補はロンドンデリーエア。特に不安要素が見当たりません。前走で出走メンバー中上位の上がり3ハロンタイムをマークしているタイトロープウィン・グランデラムジー、3歳のシェダルあたりよりやや高く評価すべきでしょう。

【3レース目 小倉11R 北九州記念】

 基本的に前走好走馬が強い一戦。「前走の着順が2着以下、かつ前走の1位入線馬とのタイム差が0.3秒以上、かつ前走のレースがアイビスサマーダッシュ以外だった馬」は2015年以降[0-0-0-40]でした。

 あとは差し馬やキャリアの浅い馬が優勢である点も重要なポイント。「前走の上がり3ハロンタイム順位が5位以下、かつ出走数が19戦以上の馬」は2015年以降[0-0-1-36]と苦戦しています。モズスーパーフレアのようなタイプはあまり信頼できません。

 狙ってみたいのはプリディカメント・ブライティアレディ・トゥラヴェスーラ・ダイメイプリンセス・ジョーカナチャンあたり。特に昨年の優勝馬でもあるダイメイプリンセスはしっかり押さえておきたいところです。

【4レース目 新潟11R NST賞】

 近走成績を素直に評価した方が良さそう。「前走の着順が6着以下・競走中止、かつ“同年、かつJRA、かつ1200m、かつオープンクラスのレース”において4着以内となった経験のない馬」は、2017年以降[0-0-0-17]とすべて4着以下に敗れていました。

 今年はエルモンストロ・レシプロケイト・ホウショウナウ・ヒロシゲゴールド・メイショウギガース・デュープロセスあたりが有力。実績上位のヒロシゲゴールドは素直に信頼して良いんじゃないでしょうか。

【5レース目 札幌11R 札幌記念】

 近年の札幌記念で好走を果たしているのは、ビッグレースで善戦したことのある馬や“追い込み馬”ばかり。「“JRA、かつGIのレース”において3着以内となった経験のある馬」は2016年以降[2-3-4-12]、「“JRA、かつGIのレース”において3着以内となった経験がない、かつ前走の条件が“国内のレース”、かつ前走の4コーナー通過順が10番手以下、かつ前走の着順が9着以内だった馬」は2016年以降[2-1-0-5]と、それぞれ堅実です。

 なお「前走の条件が“国内のレース”、かつ前走の4コーナー通過順が4番手以内だった馬」は2016年以降[0-1-1-15]と優勝例なし、「前走の着順が10着以下だった馬」は2016年以降[0-0-0-12]と好走例なし。ペルシアンナイト・ラッキーライラックらは思い切って評価を下げるべきかもしれません。

 これらの傾向から強調できるのはノームコア・ブラックホール・イェッツト・アドマイヤジャスタの4頭。いかにもこのレースが向いていそうなノームコアは特に狙い目だと思います。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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