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【ローズS予想】ローズSはノーザンF生産馬と馬格のない馬が優勢

  • 2020年09月19日(土) 19時00分
 前回9月13日のWIN5は65万6140円の配当で決着。優勝馬5頭はいずれも単勝オッズ10倍未満の支持を集めていた上位人気馬です。対象5レースのうち3レースがハンデキャップ競走だったうえ、開幕週+天候が不安定という馬場状態を読みづらい天候。「思ったより荒れなかったな……」と拍子抜けしたプレイヤーが多かったんじゃないでしょうか。

 先週の“1点予想”で推奨したセントウルS(中京11R)のダノンスマッシュが単勝オッズ3.0倍どまり、京成杯AH(中山11R)のトロワゼトワルに至っては単勝オッズ7.2倍どまりだったあたりからも、波乱の決着を期待していたであろうプレイヤー心理が感じられました。

 今週末のJRAは3日間開催。明日9月20日だけでなく、明後日9月21日にもWIN5が発売されます。なお、明日9月20日のWIN5は総出走頭数が77頭、総組み合わせ数が83万8656通り、明後日9月21日のWIN5は総出走頭数が69頭、総組み合わせ数が47万3088通り(いずれも土曜12時現在)。本稿では9月20日発売分を展望しますが、比較的手頃な総組み合わせ数となった9月21日発売分も見逃せません。

【2020年09月20日発売分の1点予想】

中山9R 9.キタノオクトパス
中京10R 1.ナスノシンフォニー
中山10R 7.ピーエムピンコ
中京11R 1.リアアメリア
中山11R 8.レッドフレイ

【1レース目 鋸山特別(中山9R)】

 今年の4回中山ダ1800m、かつ新馬を除くレース(9月19日終了時点)は、大型馬が優勢。「前走の馬体重が480kg未満だった馬」は[1-2-0-30]と期待を裏切りがちです。シゲルタイタンらは評価を下げるべきでしょう。

 モレッキ・フィストバンプ・ヴォートルエロー・アルーフクライあたりも面白い存在ですが、やはり中心視したいのはキタノオクトパス。3歳、かつ実績上位ですし、前走の馬体重が546kgである点も強調できます。

【2レース目 納屋橋S(中京10R)】

 今年の2回中京芝1600m以下、かつ3歳以上のレース(9月19日終了時点)は、馬格のある馬が不振。「前走の馬体重が490kg以上だった馬」は[0-0-1-15]と苦戦していました。シュリ・ルーカスらは過信禁物と見ておいた方が良いかもしれません。

 狙ってみたいのはナスノシンフォニー・ムーンチャイム・フィニフティ・カイザーミノルあたり。キャリアが浅いナスノシンフォニーは特に楽しみです。

【3レース目 御宿特別(中山10R)】

 今年の4回中山芝、かつ3歳以上のレース(9月19日終了時点)は、外枠不利。「枠番が7〜8枠の馬」は[0-1-1-29]なので、ロジアイリッシュ・セリユーズ・ソスピタらを信頼し過ぎないよう心掛けるべきでしょう。

 枠順に恵まれたのはサクラユニヴァース・ローゼンクリーガー・ピーエムピンコあたり。3歳のピーエムピンコは特に高く評価すべきだと思います。

【4レース目 ローズS(中京11R)】

 ゴール前の直線に急坂があるコースを得意としている馬に注目したい一戦。「“中山・中京・阪神、かつ1600m以上のレース”において1着となった経験のない馬」は2013年以降[0-3-0-49]でした。フィオリキアリ・シャレードなど、この条件をクリアしていない馬はあまり強調できません。

 また「“JRA、かつ1600m以上、かつ重賞のレース”において3着以内となった経験がない、かつ前走の着順が3着以下だった馬」は2013年以降[0-0-1-35]、「生産者がノーザンファーム以外、かつ前走の馬体重が450kg以上だった馬」は2013年以降[0-1-1-35]。アブレイズらも過信禁物です。

 大きな不安要素が見当たらないのはリアアメリア・フアナ・クラヴァシュドールあたり。実績上位のリアアメリアはしっかり押さえておくべきでしょう。

【5レース目 ラジオ日本賞(中山11R)】

 馬齢や臨戦過程を素直に評価したいレース。「馬齢が6歳以上の馬」は2013年以降[0-3-1-43]、「“同年5月以降、かつJRAのレース”において5着以内となった経験のない馬」は2013年以降[0-0-0-40]と、それぞれ期待を裏切りがちでした。フィードバックらは勝ち切れない可能性が高いのではないかと思います。

 有力候補はレッドフレイ・レピアーウィット・ロードアクシス・ダノンテイオー・ハヤヤッコあたり。キャリアの浅いレッドフレイは特に面白そうです。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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