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【神戸新聞杯・オールカマー予想】神戸新聞杯もオールカマーも実績馬が強い

  • 2020年09月26日(土) 19時00分
 2日連続でWIN5が発売された先週末は、9月20日が178万9470円、9月21日が56万8400円と、それぞれ手頃な配当で決着しています。

 ちなみに、発売金額は9月20日が7億1323万2400円、9月21日が7億1263万2700円と、ほぼ同じでした。9月21日の発売金額は、日曜以外に発売されたWIN5(全41回)の中だと歴代8位。なお、1〜7位は「有馬記念翌日」「GI競走や“金杯”が施行された日」「キャリーオーバーがあった日」のいずれかであり、売り上げアップの要因がはっきりしている回ばかりです。

 いわゆる“無観客競馬”や今年7月26日のキャリーオーバー回がきっかけとなったのか、WIN5は発売金額が少しずつ回復しつつあるところ。日曜以外の回ですらこれだけ売れるとなると、GIシーズンを迎える来週以降はさらに伸びてくるかもしれません。

 明日9月27日のWIN5は総出走頭数が70頭、総組み合わせ数が45万6192通り(土曜12時現在)。2〜4レース目が“フルゲート”、1レース目と5レース目が極端な少頭数という買い目を組み立てやすい構成になったうえ、断然の人気を集めそうな馬もいますから、普段はWIN5を買わないプレイヤーも多数参戦してくるんじゃないでしょうか。

【2020年09月27日発売分の1点予想】

中山9R 3.ハーモニーマゼラン
中京10R 3.ブルーメンクローネ
中山10R 4.メダリオンモチーフ
中京11R 2.コントレイル
中山11R 3.ミッキースワロー

【1レース目 木更津特別(中山9R)】

 今年の4回中山芝、かつCコース、かつ新馬を除くレース(9月26日終了時点)は、差し馬が不振。「前走の4コーナー通過順が5番手以下だった馬」は[0-2-0-27]と苦戦していました。アーザムブルー・チビラーサン・アドマイヤシナイなど、先行力が高くない馬は評価を下げるべきだと思います。

 ストームリッパーあたりも侮れませんが、前々走以前のパフォーマンスも加味すると、やはりハーモニーマゼラン・クインズサンの2頭を高く評価したいところです。

【2レース目 桶狭間S(中京10R)】

 今年の2回中京ダ1400m、かつ3歳以上、かつ牝馬限定を除くレース(9月26日終了時点)は、馬格のある馬が優勢。「前走の馬体重が480kg未満だった馬」は[1-2-1-36]とあまり上位に食い込めていません。エイシンポジション・オーシャンズルーラ・シェパードボーイらは過信禁物と見るべきでしょう。

 このメンバー構成なら、実績上位のブルーメンクローネ・グロワールシチー・フィールドセンスあたりが楽しみ。コース替わりがプラスに働きそうなブルーメンクローネは特に面白い存在だと思います。

【3レース目 内房S(中山10R)】

 今年の4回中山ダ1800m、かつ3歳以上、かつ牝馬限定を除くレース(9月26日終了時点)は、外枠不利。「馬番が11〜16番の馬」は[0-1-1-24]でした。カナシバリ・ラージヒルらは強調できません。

 有力候補はエスト・カフジジュピター・メダリオンモチーフ・シホノフォルテあたり。5歳ながらもキャリアが浅いメダリオンモチーフは特に注目しておきたい一頭です。

【4レース目 神戸新聞杯(中京11R)】

 実績馬が強いレース。「“同年4月以降、かつJRA、かつオープンクラスのレース”において2着以内となった経験のない馬」は2015年以降[0-2-3-37]なので、評価を下げるべきでしょう。

 また「出走数が8戦以上だった馬」は2015年以降[0-1-0-25]、「前走の着順が5着以下だった馬」は2015年以降[0-0-3-22]、「前走との間隔が中8週以内だった馬」は2015年以降[0-2-0-24]、「前走の出走頭数が16頭以下、かつ前走の条件が“JRA、かつオープンクラスのレース”以外」だった馬は2015年以降[0-2-0-26]と、それぞれ苦戦していました。

 ビターエンダー・マンオブスピリット・パンサラッサ・ディープボンド・ヴェルトライゼンデといった実績馬をはじめ、出走馬の大半は何かしらの不安を抱えています。前出の条件をすべてクリアしているのはコントレイルのみ。無理に逆らう必要はありません。

【5レース目 オールカマー(中山11R)】

 ビッグレースで善戦したことのある馬が中心。「“JRA、かつGIのレース”において7着以内となった経験のない馬」は2014年以降[0-0-3-44]です。クレッシェンドラヴらは勝ち切れない可能性が高いと見て良いでしょう。

 今年はミッキースワロー・センテリュオ・ジェネラーレウーノ・ステイフーリッシュ・カレンブーケドールあたりの争いになりそう。ただし、ごく近年はノーザンファーム生産馬の活躍が目立っていますし、実績やコース適性を考えると、やはりミッキースワローを高く評価すべきだと思います。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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