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【京都大賞典・毎日王冠予想】京都大賞典と毎日王冠は好走馬の傾向が対照的

  • 2020年10月10日(土) 19時00分
 前回10月4日のWIN5は5万8060円の低額配当決着。5レース中3レースを単勝1番人気馬が制したうえ、残る2レースの勝ち馬も単勝オッズは4.9倍と8.3倍でした。ちなみに、的中票数は1万17票。1万票を超えたのは2019年12月28日(1万5001票)以来です。

 今年9月以降に発売された計6回のWIN5を振り返ってみると、配当が百万円を超えたのは1回だけで、その9月20日も178万9470円にとどまっています。8月の計5回はすべて百万円超だったうえ、8月30日には3550万5610円の高額配当が飛び出していましたから、急激に堅い決着が増えたと感じているプレイヤーも多いんじゃないでしょうか。ちょうど本格的なGIシーズンへ突入したところですし、こうした“流れ”は発売金額などに影響してくるかもしれません。

 明日10月11日のWIN5は総出走頭数が78頭、総組み合わせ数が86万1696通り(土曜12時現在)。1〜4レース目がいずれも16頭立て以上の多頭数なのに対し、5レース目は11頭立て、しかも断然の支持を集めそうな馬がいるという、なかなか面白い構成になりました。

【2020年10月11日発売分の1点予想】

京都10R 1.サンライズカラマ
東京10R 13.メイショウテンスイ
新潟11R 4.ヒロイックアゲン
京都11R 2.キセキ
東京11R 9.サリオス

【1レース目 藤森S(京都10R)】

 先行力の高さを活かしたいタイプは過信禁物。「前走の4コーナー通過順が5番手以内だった馬」は2015年以降[1-0-1-32]と期待を裏切りがちです。ジェネティクス・キタノオドリコ・サダムスキャットらはあまり強調できません。

 狙ってみたいのはサンライズカラマ・ハルサカエあたり。あとはコース適性が高いノンライセンスも、それなりに高く評価すべきでしょう。

【2レース目 グリーンチャンネルC(東京10R)】

 前走好走馬が強いレース。「前走の着順が7着以下だった馬」は2017年以降[0-0-0-18]と苦戦しています。スマートダンディーなど、大敗直後の馬は割り引きが必要です。

 さらに「前走との間隔が中3週以内だった馬」は2017年以降[0-0-0-14]、「前走の4コーナー通過順が1番手だった馬」は2017年以降[0-0-0-8]でした。レシプロケイト・ジャスパープリンスらも信頼できません。

 有力候補はドリュウ・メイショウテンスイ・ショームあたり。3歳のメイショウテンスイは素直に中心視して良いんじゃないでしょうか。

【3レース目 北陸S(新潟11R)】

 昨年の3回新潟芝1200〜1400mは、3歳以上のレースに限ると外枠不利。「馬番が12〜18番の馬」は[0-1-0-26]でしたから、フォッサマグナ・アヌラーダプラ・アダムバローズらは評価を下げるべきだと思います。

 キャリアの浅いビアイ・ホープフルサインあたりも侮れませんが、注目はやはりヒロイックアゲン。ここ2戦がいずれも好内容でしたし、枠順やメンバー構成に恵まれた今回はチャンスです。

【4レース目 京都大賞典(京都11R)】

 ゴール前の直線に急坂があるコースもこなせるようなタイプが狙い目。「“前年以降、かつ中山・阪神、かつ2勝クラス以上のレース”において1着となった経験のない馬」は2016年以降[0-1-0-35]と苦戦していました。この条件に引っ掛かっているダンビュライト・ステイフーリッシュ・グローリーヴェイズらは強調できません。

 また「前走の距離が2000〜2400m以外だった馬」は2016年以降[1-1-0-23]、「出走数が31戦以上の馬」は2016年以降[0-0-0-13]、「枠番が6〜8枠の馬」は2016年以降[0-1-1-22]と、それぞれいまひとつ。外枠に入ってしまったパフォーマプロミスあたりも過信禁物と見るべきでしょう。

 今年はこれらの条件を綺麗にクリアしているのがカセドラルベルくらい。ただし、キセキは阪神のレースに十分な実績がありますから、それなりに信頼して良いと思います。

【5レース目 毎日王冠(東京11R)】

 京都大賞典とは対照的な、コース適性を素直に評価したい一戦。「“前年以降、かつ東京、かつ1600〜2000m、かつ2勝クラス以上のレース”において2着以内となった経験のない馬」は2013年以降[0-1-1-40]なので、トーラスジェミニ・サンレイポケット・サトノインプレッサらは評価を下げた方が良さそうです。

 なお「“同年、かつJRA、かつ1600〜2200m、かつGI・GIIのレース”において5着以内となった経験がない、かつ出走数が15戦以上の馬」は2013年以降[0-1-0-26]、「前走の着順が9着以下だった馬」は2013年以降[0-1-0-19]と、それぞれ勝ち切れていませんでした。

 これらの傾向から強調できるのはザダル・ダイワキャグニー・サリオスの3頭。単勝で保険を掛けることもできる5レース目ですし、手を広げる余裕がなければサリオスの一頭勝負を基本線とするべきでしょう。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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