前回11月15日のWIN5は257万4490円の配当で決着。総組み合わせ数は歴代4位タイの125万3376通り、しかも最終的に単勝オッズ3倍未満の支持を集めた馬は皆無で、個人的には「大波乱もあり得る」と警戒していたのですが、思いのほか順当な決着が続きました。私と同じような理由で拍子抜けした方も多いんじゃないでしょうか。
今週末のJRAは3日間開催。明日11月22日だけでなく、明後日11月23日にもWIN5が発売されます。なお、明日11月22日のWIN5は総出走頭数が68頭、総組み合わせ数が38万2976通り、明後日11月23日のWIN5は総出走頭数が63頭、総組み合わせ数が28万1600通り(いずれも土曜12時現在)。本稿では明日11月22日の分を展望しますが、総組み合わせ数がより少なく難度の低そうな明後日11月23日も楽しみです。あらかじめ両日の出馬表に目を通し、大まかな戦略や予算を検討しておいた方が良いかもしれません。
なお、今週は3日間とも2場開催。WIN5の発売締切時刻は明日11月22日が14時20分(JRAダイレクトは14時15分)、明後日11月23日が14時25分(同14時20分)となっておりますのでご注意ください。
【2020年11月22日発売分の1点予想】
阪神9R 8.スペードエース
東京10R 5.サトノシリウス
阪神10R 4.ヒートオンビート
東京11R 11.メイショウテンスイ
阪神11R 17.サリオス
【1レース目 甲東特別(阪神9R)】
今年の5回阪神芝外回り、かつ新馬を除くレース(11月21日終了時点)は、差し馬が優勢。「前走の上がり3ハロンタイム順位が6位以下だった馬」は[0-2-4-36]と苦戦していました。タイセイメガロス・プライムフェイズ・リュクスポケットらは評価を下げるべきでしょう。
有力候補はライティア・ナンヨープランタン・スペードエースあたり。デビュー戦から2連勝中のスペードエースは特に楽しみです。
【2レース目 南武特別(東京10R)】
今年の4〜5回東京芝2400m(11月21日終了時点)は、先行力の高さを活かしたいタイプが不振。「前走の4コーナー通過順が6番手以内だった馬」は[0-2-0-15]とあまり上位に食い込めていません。ハーツイストワール・ブラックマジック・エンデュミオンらは扱いに注意すべきだと思います。
ルタンブル・ドリームスピリットあたりも面白そうですが、やはり注目はサトノシリウス。5歳とはいえまだキャリアが浅い馬ですし、それなりに高く評価すべきでしょう。
【3レース目 西宮S(阪神10R)】
甲東特別(阪神9R)の項にもある通り、今年の5回阪神芝外回り、かつ新馬を除くレースは、差し馬が堅実でした。
チャンスがありそうなのはゴースト・セントレオナード・ヒートオンビート・リリーピュアハート・サトノラディウス・シロニイあたり。このメンバー構成なら、コース適性が高いヒートオンビートらを重視したいところです。
【4レース目 霜月S(東京11R)】
基本的にミスタープロスペクター系種牡馬の産駒が強いレース。「父がミスタープロスペクター系以外の種牡馬、かつ馬番が6〜16番の馬」は2014年以降[0-2-0-45]と安定感を欠いています。サトノラファール・ブルベアイリーデらはあまり強調できません。
また「前走との間隔が中4週以内、かつ馬番が6〜16番の馬」も2014年以降[0-0-0-19]と3着以内なし。テーオージーニアスなど、臨戦過程に余裕がない馬も過信禁物と見るべきでしょう。
楽しみなのはテイエムサウスダン・メイショウテンスイ・ミッキーワイルドあたり。前走のグリーンチャンネルCを快勝したメイショウテンスイは無難に押さえておいた方が良さそうです。
【5レース目 マイルCS(阪神11R)】
大阪杯以降の中距離戦線や、安田記念以降の短距離戦線における実績がポイント。「“同年4月以降、かつJRA、かつGI・GII、かつ1800m以上のレース”において5着以内となった経験がない、かつ“同年6月以降、かつJRA、かつGI・GIIのレース”において2着以内となった経験のない馬」は2015年以降[0-0-0-52]でした。今年はアドマイヤマーズ・インディチャンプらがこの条件に引っ掛かっています。
さらに「前走の着順が6着以下だった馬」は2015年以降[0-0-0-34]、「出走数が21戦以上の馬」は2015年以降[0-0-0-35]、「性が牝の馬」は2015年以降[0-0-0-13]。大敗直後の馬、キャリアが豊富過ぎる馬、そしてグランアレグリアをはじめとする牝馬は、それぞれ信頼し過ぎないよう心掛けるべきでしょう。
ラウダシオン・カツジあたりも侮れない存在ですが、中心視したいのはサリオス。前走が好内容でしたし、特に不安要素が見当たりません。