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シンザン記念は末脚や前走の距離がポイント

  • 2021年01月09日(土) 19時00分
 前回1月5日のWIN5は4996万2820円の高額配当決着。3レース目の万葉S(中京10R)を単勝オッズ26.5倍(7番人気)のナムラドノヴァンが、5レース目の京都金杯(中京11R)を単勝オッズ43.3倍(12番人気)のケイデンスコールが制したこともあり、最終的な的中票数は9票にとどまっています。

 昨年12月以降のWIN5は波乱続き。計6回のうち4回で一千万円を超える配当が飛び出していますし、残る2回も155万900円(12月13日)と843万8440円(12月27日)でした。

 特に12月26日以降のここ3回はいずれも単勝二桁人気の馬が勝っていて、着々と難度が上がってきているような印象。妙に高額配当や低額配当が続く流れはちょくちょく見かけますから、そろそろ気になっているプレイヤーも多いんじゃないでしょうか。

 今週末のJRAは3日間開催。本稿では明日1月10日の発売分のWIN5を展望しますが、明後日1月11日もWIN5が発売される予定です。

 なお、明日1月10日のWIN5は総出走頭数が79頭、総組み合わせ数が98万3040通り、明後日1月11日のWIN5は総出走頭数が80頭、総組み合わせ数が104万8576通り(土曜12時現在)。いずれも総組み合わせ数が多く、低額配当決着となる可能性は低いかもしれません。

【2021年01月10日発売分の1点予想】

中京09R 3.セントオブゴールド
中山10R 3.レッドクレオス
中京10R 6.デルマカトリーナ
中山11R 3.アシャカトブ
中京11R 15.ククナ

【1レース目 渥美特別(中京09R)】

 昨年の3回中京芝2000m、かつ3歳以上のレースは、先行力の高さを活かしたいタイプが不振。「前走の4コーナー通過順が4番手以内だった馬」は[0-1-0-19]と苦戦していました。メイショウボサツのような馬はともかく、ジョディー・イカットらは評価を下げるべきでしょう。

 エンデュミオン・ナリタザクラあたりも侮れませんが、中心視したいのはやはりセントオブゴールド。休養明け2戦目の今回は素直に信頼して良いと思います。

【2レース目 若潮S(中山10R)】

 昨年の5回中山芝1600m外、かつ3歳以上、かつ牝馬限定以外のレースも、前走で先行していた馬がいまひとつ。「前走の4コーナー通過順が5番手以内だった馬」は[0-0-1-19]とあまり上位に食い込めていません。ルーカス・ウインカーネリアン・アガラス・シャドウブロッサム・ハーモニーマゼランなど、人気を集めそうな馬の大半が先行馬である点は気掛かりです。

 狙ってみたいのはレッドクレオス。前走が好内容でしたし、展開が味方すればチャンスはあるんじゃないでしょうか。

【3レース目 新春S(中京10R)】

 昨年の3回中京芝1200m、かつ3歳以上のレースは、どちらかと言うと内枠有利。「馬番が10〜18番の馬」は[1-0-1-25]でした。今開催もほぼ同様なので、スギノヴォルケーノ・アーズローヴァーらは過信禁物だと思います。

 クインズチャパラ・カレングロリアーレ・スターリーステージあたりは一考の余地があるものの、基本的にはデルマカトリーナを重視した方が良さそう。昇級初戦とはいえ、今回はメンバー構成に恵まれた印象です。

【4レース目 ポルックスS(中山11R)】

 近年は前走好走馬が優勢。「前走の着順が2着以下、かつ前走の1位入線馬とのタイム差が0.3秒以上だった馬」は2018年以降[1-0-2-31]ですし、「前走の着順が2着以下、かつ前走の1位入線馬とのタイム差が0.3秒以上、かつ前走のレースが師走ステークス以外だった馬」は2018年以降[0-0-1-28]なので、レイエンダ・ミヤジコクオウ・ダノンスプレンダー・エイコーンらは高く評価できません。

 注目はアシャカトブ。長期休養明けとはいえ、これだけ前走好走馬が少なければ、無理に逆らう必要はないと思います。“師走ステークス組”からも選ぶならば、今回が休養明け2戦目となるハギノアトラスでしょうか。

【5レース目 シンザン記念(中京11R)】

 前走も今回と同じ距離のレースだった馬に注目したい一戦。「前走の距離が1600m以外だった馬」は2017年以降[0-0-1-18]と苦戦していました。

 また「“JRA、かつ東京以外、かつ芝のレース”において上がり3ハロンタイム順位が1位となった経験のない馬」は2017年以降[0-1-1-21]。末脚を重視すべきでしょうし、ロードマックスをはじめとする東京向きの差し馬も、扱いに注意したいところです。

 さらに「“JRA、かつ重賞のレース”において8着以内となった経験がない、かつ前走の上がり3ハロンタイム順位が3位以下だった馬」は2017年以降[0-0-0-13]。この条件に引っ掛かるダディーズビビッドらも強調できません。

 今年はマリアエレーナ・バスラットレオン・レゾンドゥスリール・ククナあたりが有力。単勝で保険を掛けることも可能な5レース目ですから、まずはククナを押さえるべきだと思います。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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