前回2月21日のWIN5は3926万3590円の大波乱決着。2レース目のアメジストS(東京10R)を単勝オッズ68.7倍(9番人気)のスパイラルダイブが、3レース目の小倉大賞典(小倉11R)を単勝オッズ23.8倍(11番人気)のテリトーリアルが制したことで、配当が跳ね上がりました。
なお、単勝支持率通りに残り票数が減っていったと仮定した場合の配当理論値は約1940万円。実際の配当はその2倍以上でしたから、的中させた方にとっては妙味ある決着だったと言えます。ちなみに、先週の当連載でも触れましたが、前々回2月14日のWIN5は配当理論値が約68万円だったにもかかわらず、実際の配当はおよそ3分の1の24万4690円どまり。ここ2週でWIN5の奥深さを再認識したプレイヤーも多いんじゃないでしょうか。
明日2月28日のWIN5は総出走頭数が73頭、総組み合わせ数が54万8352通り(土曜12時現在)。終盤の2重賞はもちろん、極端な少頭数となった1レース目のすみれS(阪神10R)も重要なポイントになりそうです。
【2021年02月28日発売分の1点予想】
阪神10R 2.セファーラジエル
中山10R 16.ヒルノサルバドール
小倉11R 7.ニシノドレッシー
阪神11R 10.インディチャンプ
中山11R 8.ヒシイグアス
【1レース目 すみれS(阪神10R)】
ノーザンファーム生産馬を重視したい一戦。「生産者がノーザンファームの馬」は2019年以降[2-2-2-0]、「生産者がノーザンファーム以外の馬」は2019年以降[0-0-0-5]ですし、2018年の優勝馬キタノコマンドールもノーザンファーム出身でした。
なお「前走との間隔が中3週以内だった馬」は2019年以降[0-0-1-4]と苦戦しています。
テイエムタツマキ・エスコバル・スパイラルノヴァ・ディープモンスターあたりも将来的には楽しみですが、やはり狙ってみたいのはノーザンファーム生産馬のセファーラジエル・グロリアムンディ。セファーラジエルはコース替わりもプラスに働くんじゃないでしょうか。
【2レース目 ブラッドストーンS(中山10R)】
極端な脚質の馬は過信禁物。「前走の4コーナー通過順が2番手以内だった馬」は2016年以降[0-1-2-13]、前走の4コーナー通過順が12番手以下だった馬」は2016年以降[0-0-0-16]と、あまり上位に食い込めていません。前々走以前のパフォーマンスも考慮すると、ハクアイブラック・ナイトブリーズ・グラナリーらはやや心配です。
今年はスナークスター・メディクス・ヒルノサルバドールあたりが有力。初めて1200mのレースを使うヒルノサルバドールは特に面白い存在だと思います。
【3レース目 下関S(小倉11R)】
今年の1〜2回小倉芝1200m、かつ4歳以上、かつ2月6日以降のレース(2月27日終了時点)は、先行力の高さを活かしたいタイプが不振。「前走の4コーナー通過順が1番手だった馬」は[0-0-1-15]と期待を裏切りがちでした。タマモティータイムらは評価を下げるべきでしょう。
チャンスがありそうなのはセンショウユウト・ニシノドレッシー・メイショウミモザ・ウォーターエデン・エレヴァートあたり。前走が着順以上に高く評価できる内容だったニシノドレッシーは絶好の狙い目かもしれません。
【4レース目 阪急杯(阪神11R)】
基本的にはキャリアの浅い馬が優勢。「出走数が21戦以上、かつ“JRA、かつGIのレース”において2着以内となった経験がない馬」は2014年以降[0-0-1-55]です。
また「前走の条件が“国内のレース”、かつ前走の4コーナー通過順が6番手以内、かつ“前年以降、かつJRA、かつ重賞のレース”において1着となった経験がない馬」も2014年以降[1-0-0-40]といまひとつ。差し馬の方が信頼できます。
不安要素が比較的少ないのはダノンファンタジー・カツジ・レシステンシア・インディチャンプ・ザイツィンガー・ベストアクターあたり。臨戦過程も申し分ないダノンファンタジー・インディチャンプは素直に押さえておくべきでしょう。
【5レース目 中山記念(中山11R)】
こちらもキャリアの浅い馬が中心。「出走数が18戦以上の馬」は2014年以降[0-0-2-40]と苦戦していました。ウインイクシードなどの高齢馬は強調できません。
さらに「前走の着順が10着以下だった馬」は2014年以降[0-0-1-23]、「前走の出走頭数が13頭以下だった馬」は2014年以降[0-0-0-15]。バビット・パンサラッサらも割り引きが必要です。
これらの傾向から強調できるのはケイデンスコール・ヒシイグアス・クラージュゲリエあたり。前走が好内容だったヒシイグアスは相応に高く評価すべきだと思います。