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フローラSはキャリアや臨戦過程がポイント

  • 2021年04月24日(土) 19時00分
 前回4月18日のWIN5は41万1120円の配当で決着。2レース目の京葉S(中山10R)で単勝オッズ1.9倍(1番人気)のダンシングプリンスが優勝を果たすなど、比較的順当な決着が続きました。払戻金が百万円を下回ったのは今年2月28日(42万7570円)以来、単勝8番人気以下の馬が一頭も勝てなかったのは今年2月14日以来です。各回の結果に関連性や連動性がないことは重々承知しているものの、それでもやはり「流れが変わったのかな?」みたいなことは考えてしまいますし、プレイヤー側の心理には多少の影響があるかもしれません。

 明日4月25日のWIN5は総出走頭数が81頭、総組み合わせ数が111万4112通り(土曜12時現在)。このまま出走取消等がなければ総組み合わせ数は歴代18位タイで、昨年11月15日以来の百万通り超えとなります。各レースの結果次第とはいえ、基本的に総組み合わせ数の多い回は高額配当決着となる可能性が高め。前述の流れも気になるところですが、少なくとも極端に堅い決着となる見込みは薄いと見るべきでしょう。

【2021年04月25日発売分の1点予想】

阪神10R 9.サンライズホープ
東京10R 9.ピンシャン
新潟11R 12.ガリレイ
阪神11R 2.エアスピネル
東京11R 15.クールキャット

【1レース目 灘S(阪神10R)】

 今年の1〜2回阪神ダ2000m、かつ4歳以上のレース(4月23日終了時点)は、先行力の低い馬が不振。「前走の4コーナー通過順が7番手以下だった馬」は[0-2-7-33]と勝ち切れていません。タマモアポローンらは評価を下げたいところです。

 キーフラッシュ・エンダウメント・スコルピウス・リッターシュラークあたりも侮れませんが、注目はやはりサンライズホープ。前走が好内容でしたし、展開に恵まれる可能性も高いと思います。

【2レース目 鎌倉S(東京10R)】

 枠順が明暗を分けそう。「枠番が1〜2枠の馬」は2016年以降[0-0-0-20]、「枠番が8枠の馬」は2016年以降[0-0-0-10]と、それぞれ苦戦していました。エアコンヴィーナ・ガンケン・スズカコーズマンボらは扱いに注意すべきでしょう。

 狙ってみたいのはプロヴィデンス・ロードアブソルート・ピンシャンあたり。展開が味方しそうなピンシャンは特に楽しみです。

【3レース目 福島放送賞(新潟11R)】

 今年の1回新潟芝1200m内(4月23日終了時点)は、前走好走馬が優勢。「前走の着順が2着以内だった馬」は[2-2-3-6]と堅実ですし、「前走の着順が8着以下だった馬」は[0-1-1-29]とあまり上位に食い込めていません。シオミチクレバ・ナイントゥファイブらは過信禁物だと思います。

 チャンスがありそうなのはテーオーマルクス・ゲンパチアイアン・ガリレイ・ロジーナあたり。前走を勝って勢いに乗っているガリレイは押さえておくべきでしょう。

【4レース目 マイラーズC(阪神11R)】

 臨戦過程に余裕のある馬が中心。「前走との間隔が中3週以内の馬」は2017年以降[0-0-0-16]でした。

 また「“前年以降、かつJRA、かつ出走頭数が13頭以上のレース”において2着以内となった経験のない馬」は2017年以降[0-0-0-17]、「“JRA、かつ2000m以下、かつGI・GIIのレース”において6着以内となった経験のない馬」は2017年以降[0-0-0-10]。多頭数のレースや格の高いレースにおける実績も重要なので、エアロロノア・ギベオンらは割り引きが必要です。

 これらの傾向から強調できるのはエアスピネル・パンサラッサ・ケイデンスコール・ダイワキャグニーあたり。前走が好内容だったエアスピネルは素直に信頼して良いと思います。

【5レース目 フローラS(東京11R)】

 ノーザンファーム生産馬と、主要な前哨戦を勝ち切った馬に注目したいレース。「生産者がノーザンファーム以外、かつ“同年3月以降、かつJRA、かつ1800m以上、かつ1勝クラス以上のレース”において1着となった経験がない馬」は2016年以降[0-1-0-47]ですから、ウインアグライアらは強調できません。

 さらに「出走数が2戦以内の馬」は2016年以降[0-0-1-21]、「前走との間隔が中10週以上の馬」は2016年以降[0-0-0-13]。キャリアが浅い馬や休養明けの馬も期待を裏切りがちでした。

 今年はこれらの条件を綺麗にクリアしているのがスノーハレーションくらい。このメンバー構成なら、実績上位で不安要素が比較的少ないユーバーレーベン・ルース・オヌールあたりも相応に高く評価して良いんじゃないでしょうか。あとはクールキャットも、生産者がノーザンファームと技術提携を行っているレイクヴィラファームなので、このレースは合っていそうです。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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