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ヴィクトリアMは阪神牝馬S組と東京巧者が優勢

  • 2021年05月15日(土) 19時00分
 前回5月9日のWIN5は318万9520円の配当で決着。単勝1番人気の5頭がすべて敗れるなど、小さめの波乱が続きました。単勝オッズ3倍未満の支持を集めていた馬がいませんでしたし、払戻金額から受ける印象以上に難しく感じた方が多いんじゃないでしょうか。

 なお、単勝支持率通りに残り票数が減っていったと仮定した場合の配当理論値は約196万円。実際の配当はおよそ6割増しだったということになります。単勝1番人気馬が総崩れだった分、一頭勝負に成功したプレイヤーは少なかったと思いますし、1レース目の橘S(中京10R)を単勝オッズ10.6倍(7番人気)のダディーズビビッドが制したことで、上位人気馬ばかり押さえていたプレイヤーも早めに望みを絶たれてしまったはず。戦略以上に予想の精度を問われた回と言えそうです。

 明日5月16日のWIN5は総出走頭数が79頭、総組み合わせ数が94万3488通り(土曜12時現在)。今回は5レース目のヴィクトリアM(東京11R)を絞り込むことで総点数を抑えよう考えている方が多いかもしれません。

【2021年05月16日発売分の1点予想】

中京10R 4.ブレイブメジャー
東京10R 6.ラペルーズ
新潟11R 9.ダブルシャープ
中京11R 6.フォーテ
東京11R 18.レシステンシア

【1レース目 朱雀S(中京10R)】

 今年の3回中京芝1400m以下(5月15日終了時点)は、内外極端な枠に入った馬が不振。「馬番が1〜3番の馬」は[0-0-0-9]、「馬番が12〜18番の馬」は[0-0-0-13]でした。クリノアリエル・デトロイトテソーロ・コスモカルナック・スワーヴシャルルらは扱いに注意すべきでしょう。

 枠順に恵まれたと言えそうなのはブレイブメジャー・チェアリングソングあたり。休養明け2戦目のブレイブメジャーは特に楽しみです。

【2レース目 青竜S(東京10R)】

 末脚に注目したい一戦。「“JRA、かつ1400m以上、かつ1勝クラス以上のレース”において“着順が1着、かつ上がり3ハロンタイム順位が2位以内”となった経験のない馬」は2017年以降[1-0-0-23]、「前走の条件が“JRA、かつダートのレース”、かつ前走の上がり3ハロンタイム順位が4位以下だった馬」は2017年以降[0-0-0-17]と、それぞれ苦戦しています。さらに「性が牝の馬」も2017年以降[0-0-0-8]。レディバグ・リフレイム・アイリッシュセンスらはあまり強調できません。

 狙ってみたいのはブラックアーメット・ラペルーズ・ピースマッチングあたり。実績上位のラペルーズは素直に押さえておくべきでしょう。

【3レース目 弥彦S(新潟11R)】

 今年の新潟芝1800m外、かつ4歳以上、かつ出走頭数が14頭以上のレース(5月15日終了時点)は、外枠有利。「枠番が1〜4枠の馬」は[0-0-1-18]と期待を裏切りがちでした。シルヴェリオ・コマノウインクルらは割り引きが必要です。

 面白そうなのはユニコーンライオン・ダブルシャープ・ディキシーナイト・オールイズウェルあたり。ダブルシャープはコース替わりもプラスに働くと思います。

【4レース目 栗東S(中京11R)】

 高齢馬は評価を下げた方が良さそう。「馬齢が7歳以上、かつ“JRA、かつダ1400m、かつ重賞のレース”において1着となった経験のない馬」は2015年以降[0-0-0-35]と上位に食い込めていません。スマートダンディー・デザートストームらは過信禁物と見るべきでしょう。

 チャンスがありそうなのはメイショウウズマサ・スリーグランド・フォーテ・レシプロケイトあたり。前走が好内容だったフォーテは引き続きマークしておきたいところです。

【5レース目 ヴィクトリアM(東京11R)】

 前哨戦の阪神牝馬Sで健闘した馬と、東京、かつ多頭数の重賞に十分な実績のある馬が中心。「“同年の阪神牝馬S”において7着以内となった経験がない、かつ“前年以降、かつ東京芝1600〜2000m、かつ出走頭数が16頭以上、かつGI・GIIのレース”において5着以内となった経験がない馬」は2017年以降[0-0-0-36]でした。グランアレグリアは無理に嫌わなくても良いと思いますが、マルターズディオサ・テルツェットらは高く評価できません。

 なお「前走の着順が2着以下、かつ前走の1位入線馬とのタイム差が0.5秒以上、かつ前走の条件がGI以外だった馬」は2017年以降[0-0-0-22]、「出走数が14戦以上の馬」は2017年以降[0-1-2-32]と、それぞれ苦戦しています。

 これらの傾向から強調できるのはマジックキャッスル・デゼル・レシステンシアあたり。少なくとも、実績上位のレシステンシアは買い目に入れておいた方が良さそうです。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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