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クイーンSはGIで善戦したことのある馬が優勢

  • 2021年07月31日(土) 19時00分
 前回7月25日のWIN5は366万8810円の配当で決着。対象5レースのうち4レースで単勝2番人気以内の馬が優勝を果たしたものの、4レース目のUHB杯(函館11R)を単勝オッズ88.0倍(12番人気)のロジペルレストが制したことで、払戻金額が跳ね上がりました。なお、単勝支持率通りに残り票数が減っていったと仮定した場合の配当理論値は約150万円。実際の配当はその2倍以上だったということになります。

 ちなみに、先週の本稿で指摘した通り、前々回7月18日のWIN5は実際の配当が144万9340円、配当理論値が約240万円。単勝支持率とWIN5上の支持率がほぼイコールならば、前回7月25日よりも前々回7月18日の方が高い配当になっていたはずなのです。こうしたブレを醍醐味のひとつと見るか、難しさの象徴と見るかで、WIN5に対する印象はだいぶ変わってくるのかもしれません。

 明日8月1日のWIN5は総出走頭数が71頭、総組み合わせ数が51万8400通り(土曜12時現在)。函館の2鞍が少頭数なので、このあたりを絞りたいと考えているプレイヤーが多いんじゃないでしょうか。

【2021年08月01日発売分の1点予想】

新潟9R 10.ワイドエンペラー
函館10R 7.ストリクトコード
新潟10R 13.ゴールドパラディン
函館11R 1.クラヴァシュドール
新潟11R 10.サトノクロニクル

【1レース目 出雲崎特別(新潟9R)】

 2019年からこのコースで施行されるようになったレース。「出走数が9戦以上の馬」は2019年以降[0-0-0-12]、「“同年3月以降、かつJRAのレース”において2着以内となった経験のない馬」は2019年以降[0-0-1-15]でした。近走成績の良い3歳勢を素直に重視すべきだと思います。

 マイネルジャッカル・ダノンドリーマー・アスターナランハ・シャドウエリスあたりも侮れませんが、より高く評価したいのはアンドヴァラナウト・ワイドエンペラーの2頭。いずれもこれといった不安要素が見当たりません。

【2レース目 横津岳特別(函館10R)】

 今年の1回函館芝2600m(7月31日終了時点)は、中距離のレースを経由してきた馬が優勢。「前走の距離が2400m以上だった馬」は[0-1-0-27]です。ラヴィンジャー・ウインベイランダー・コスモジェミラらは過信禁物と見るべきでしょう。

 面白そうなのはクラサーヴィツァ・ストリクトコード・サトノゴールドあたり。善戦が続いているストリクトコードはしっかり押さえておくべきだと思います。

【3レース目 柳都S(新潟10R)】

 夏季競馬のレースを使っていない馬は割り引きが必要。「前走との間隔が中8週以上の馬」は2018年以降[0-0-1-14]と苦戦していました。ハンメルフェストらは強調できません。

 今年はニュートンテソーロ・キタノオクトパス・メイショウヨカゼ・スズカゴウケツ・ゴールドパラディンあたりが有力。展開が味方しそうなゴールドパラディンは特に楽しみです。

【4レース目 クイーンS(函館11R)】

 1マイル前後のレースを得意としている実績馬が中心。「“JRA、かつ1400〜1800m、かつオープンクラスのレース”において“着順が3着以内、かつ4コーナー通過順が2番手以下”となった経験のない馬」は2013年以降[0-0-0-36]なので、該当馬は評価を下げましょう。

 また「“JRA、かつGIのレース”において11着以内となった経験のない馬」は2013年以降[0-1-1-35]。ビッグレースで善戦したことがないフェアリーポルカ・ドナアトラエンテ・テルツェットらも、扱いに注意すべきだと思います。

 これらの傾向から強調できるのはクラヴァシュドール・マジックキャッスル・シゲルピンクダイヤあたり。好枠を活かせそうなクラヴァシュドールは絶好の狙い目かもしれません。

【5レース目 関越S(新潟11R)】

 2020年からこのコースで施行されるようになったレース。昨年の1〜3着馬は、いずれも前走の着順が7着以内だっただけでなく、“JRA、かつ重賞のレース”において“着順が3着以内、かつ4コーナー通過順が7番手以内”となった経験のある馬でした。

 ウインイクシード・サトノウィザード・フランツ・ロードマイウェイあたりにもチャンスはありそうですが、やはり今年のメンバー構成ならジュンライトボルト・サトノクロニクルの2頭を重視したいところです。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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