スマートフォン版へ

【天皇賞・秋】次世代の競馬予想家4名が激論! 3歳馬VS古馬の構図を徹底分析

  • 2022年10月29日(土) 18時00分
 10月28日、次世代の競馬予想界を牽引する予想家4名が生放送で予想討論を繰り広げる番組「競馬予想LIVE ウマいナイト」が配信された。2年連続で回収率100%超のメシ馬氏、過小評価されている妙味の高い馬を探すキムラヨウヘイ氏、中学時代からネット予想をしてきたTARO氏、2019年に予想家デビューした新進気鋭のとうけいば氏が、今回は3歳馬VS古馬で盛り上がる天皇賞・秋で激論を交わす企画。トーク力・予想力ともに抜群の4名が繰り広げた討論の行方やいかに!?
(編集・構成=緒方きしん)

ウマいナイト

MCに高見侑里氏を迎えた競馬予想LIVE ウマいナイト




今年の3歳は強い!? 上位評価となったのはイクイノックス


 ダービー・皐月賞で2着のイクイノックス、皐月賞馬ジオグリフ、ダービー・皐月賞で4着のダノンベルーガと、3頭の有力3歳馬が菊花賞ではなく天皇賞・秋への挑戦を表明。今年の天皇賞・秋は、そんな3歳馬たちをシャフリヤールやジャックドールといった歴戦の古馬勢が迎え撃つ構図となっている。

 キムラヨウヘイ氏が着目したのは今年の3歳世代の強さ。

 フリップを使って古馬混合・芝オープン競走での3歳馬成績と古馬三冠レースでの3歳馬成績を比較した。データによれば、3歳馬の古馬混合・芝オープン競走での複勝率が30%を超えた年は天皇賞・秋〜有馬記念でも3歳のうちから通用する世代であり、複勝率38%の今年は近10年でも2番目の数値だという(近10年でトップは昨年の47%)。3歳馬が参戦可能になってからの35年間で勝利した3歳馬はたった3頭のみという天皇賞・秋だが、昨年のエフフォーリアに続き今年も苦戦傾向が覆される可能性を示唆した。

 メシ馬氏も世代レベルの高さには同意したものの、3歳馬の負担重量基準が増える10月というタイミングに注目。どちらかと言えば、天皇賞・秋で負けて有馬記念で巻き返すパターンをイメージしたようだ。ただ、斤量増で挑んだソウルスターリング(4番人気6着)、アンビシャス(4番人気5着)の例とは違い、斤量減+前走1番人気という条件に絞れば複勝回収率が高くなるというデータもある。こちらは、昨年のエフフォーリア(3番人気1着)やペルーサ(4番人気2着)らが該当。今年の3歳世代で該当するのはダノンベルーガだが、メシ馬氏の中ではイクイノックスへの評価の方が上という見解を披露した。

ウマいナイト

キムラヨウヘイ氏(左)、とうけいば氏


 同じく、とうけいば氏も3歳世代では時計を根拠にイクイノックスに高評価を与えた。

 近10年、東京芝1800m以上という条件でラスト1000m57.9秒以内で勝利した2歳馬は4頭(サリエラ、イクイノックス、ジオグリフ、コントレイル)であり、その中でも「差し」だったのはイクイノックスとコントレイルの2頭のみ。その強さを「実質、イクイノックスはコントレイルみたいなもの! 今回は普通にきちゃってもいいんじゃないかな」と絶賛した。

古馬勢の評価は意見が割れる TARO氏はシャフリヤールを信頼


 一方、TARO氏はイクイノックスに上位評価を与えつつも、昨年のダービー馬シャフリヤールを推奨。特に適性の高い東京芝2000mという舞台である点を強調した。ここから、さらに議論は白熱していく。

 キムラヨウヘイ氏はジャパンCの賞金額に注目し、シャフリヤールの目標はそちらにあると予想。目標をしっかり定めている場合、ここはあくまで叩き台と考えて良いのではないかと判断した。

 しかしTARO氏は「(シャフリヤールにとって)ジャパンCは長い!」と真っ向から否定。

「陣営がどう考えていようが、適性の高いレースの方が走るのが競馬」という考えから、距離適性の高いシャフリヤールの好走を予言。さらに世代レベルの議論に立ち返り「今年の3歳は強いというが、シャフリヤールの世代はめちゃくちゃ強い」と指摘した。

 メシ馬氏は、シャフリヤールの勝利したドバイシーマクラシックを「本当に強い走りだったのか?」と疑問視。コース取りが良く、当日の馬場を味方につけた好走だと判断し、むしろ外を回されながらも上位に進出した馬たちの強さを強調した。そこで5着だったユーバーレーベンは、シャフリヤールとのオッズ差からみても魅力的な1頭と熱弁を振るう。

ウマいナイト

TARO氏(左)、メシ馬氏


 さらにメシ馬氏は、ダービー・皐月賞に出走したディープインパクト産駒の牡馬が、古馬になってから苦戦していることも指摘。海外遠征で日本にいなかったからこそ、強かった時代のイメージがオッズに反映してされているとした。

 TARO氏は「ディープインパクト産駒の牡馬という観点で見ればおっしゃる通り!」としながらも、シャフリヤールについては調教師という観点で判断。管理する藤原厩舎といえば、ダービー馬エイシンフラッシュが古馬になってから天皇賞・秋を制している。データの切り取り方を変えて、シャフリヤールへの高評価を崩さなかった一方で「シャフリヤールは人気馬だから賛同が得られるかと思いきや…集中砲火!」と苦笑い。「コメント欄で賛同してもらえていて嬉しかったです」と、配信ならではの視聴者交流もあった。

 他にも多くの白熱した議論が繰り広げられた「競馬予想LIVE ウマいナイト」。

 TARO氏とメシ馬氏が注目馬にあげたノースブリッジの妙味や、ジャックドール・マリアエレーナらの不安点などを列挙。とうけいば氏は、逃げ馬が揃いハイペース必至なレース展開やレースの開催時期の観点から、とある穴馬を推奨した。別コーナーの「ウマいレース」では、各自が厳選した自信のレースに対する予想を披露。キムラヨウヘイ氏は阪神11Rで追い込み馬を紹介した。

 次回の配信は11/29(金)19時からで、ジャパンC予想の議論を繰り広げる。今回の模様についても、アーカイブが配信されているので、天皇賞・秋までに是非チェックして欲しい。


競馬予想LIVE ウマいナイト

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

ウマい馬券の予想家たちの人柄がわかり、馬券の役に立つ…かもしれない!?「ウマい話」をお届けします。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング