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荒れる夏競馬

  • 2023年07月07日(金) 12時00分

プロキオンSの注目馬たち


 夏競馬が本格化し、私も先週は福島にお邪魔をしましたが、地球温暖化の影響もあるのでしょう。

 現役時代にはなかったミスト装置が今では当たりまえとなり、検量室横には冷水シャワーまでもが加わる状況。馬は本質的に暑さに強くない生き物。こうした配慮により、大きな事故がなく秋競馬へと繋がって欲しいと思います。

 さて先週のCBC賞は大荒れの結果となりましたね。ジャスパークローネは、函館からの中2週もありキツイかな…と思いましたが、終わってみれば当日の馬場状況と、この馬の武器であるスピードを生かす迷いのない団野騎手の先行策での勝利となりました。

 また2着馬においても枠を生かしての上手な立ち回りとなり、3連単が50万近い馬券に。

「これだから夏競馬は難しい」との声があちらこちらで聞こえましたが、夏競馬は馬場状況に斤量差も加わり、難解。

 一方の福島で行われたラジオNIKKEI賞は、西村騎手が愛馬を手の内に入れ、福島コースが要求する立ち回りの巧さを見せての勝利。最近の西村騎手は、連続騎乗となった馬を確実に勝利へと導いている印象で素晴らしく思えます。

 さぁ今週は中京でダート重賞プロキオンSとなります。


 比較的前先行馬有利の中京1400ダートに加え、週末が雨予報。となるとより前という傾向になりそう。そうした視点で気になるのがドンフランキーとジレトール。執筆時点ではでは枠発表がなされていませんので1点付け加えると、ジレトールにおいては内目の枠よりも外目の枠の方が良いように思えます。

 そして前走海外となりますが、フォトパドックの様子から仕上がりの良さが伝わるリメイク。

 また前走のレース内容に魅了されたのがタガノビューティー。

 得意ではない距離に加え、コーナー4つ。イメージとしては大外から最後前を捉える状況のレースとなるのかな? と想像していましたが、馬群を縫っての追い上げを見せ、最後もメイショウハリオ相手にしぶとい競馬。1600よりは1400向き。

 条件がよくなりますし、何よりも前走の競馬振りに進化が見られ、良馬場となればイッパツありそうな気もします。

 それでは皆さん、また次週お目にかかりましょう。ホソジュンでしたぁ。

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愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。

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