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菊花賞の注目馬たち

  • 2023年10月20日(金) 12時00分

過去の名馬&先人たちの教え


 先週の秋華賞、関西テレビの放送中にもリポートしましたが、返し馬の時点で勝ち馬リバティアイランドは1頭古馬のような走りで、軸のぶれない素晴らしいフォーム。

 また同じくポテンシャルの高さを感じたのがマスクトディーヴァ。

 そして終わってみれば、その2頭の決着となったわけですが、マスクトディーヴァに関しては、前走のローズSでレコード勝ちをしての中3週での一戦。

 その点を考えると、馬作りという視点において、今後の辻野厩舎の躍進が期待できる内容だったようにも感じました。また背景的にも辻野調教師は角居厩舎出身であり、その経験も大きいのでしょう。またそういった点で言えば、リバティアイランドを調教する片山助手も池江泰郎厩舎でリルダヴァルなどを担当していた持ち乗り助手。

 レース前、「あの当時は馬作りに悩む日々だった。その時、池江先生に、悩むのは良いが悩みすぎるのはよくない。馬を信じなさいとアドバイスを受けた。あの時の経験がリバティに全て注がれていて、今、池江先生に感謝しかない」と、これまでの自身の歩みを振り返っていました。今は一昔前に比べると厩舎の在厩時間が短く、牧場のしめるウエイトが大きい状況。

 それを考えると、今の状況下での20年後のトレセン社会はどうなっているのか? 老婆心ながら心配にもなりました。

 さて今週は菊花賞。3年振りの京都3000mが舞台とあって、枠が重要な要素に。


 そんな中、春の実績馬たちが外目の枠となり、スタート後、ジョッキーたちはどう判断をどうするのか? そこが大きなポイントとなりそう。また日本ダービー1.2着馬であるタスティエーラとソールオリエンスは初の輸送競馬。当日のテンションや馬体重も鍵となると思います。

 そういった点も含めて、現時点で総合力の高さを感じるのはサトノグランツ。

 道中、折り合いがつく点と春からのノビシロ、そして作り手は、中長距離路線で1番の信頼がおける友道厩舎。大崩れはなさそうな気がします。

 もちろん爆発力という点ではソールオリエンスですしタスティエーラ&サヴォーナ&ドゥレッツァの追いきりにも魅了されたので、買い目はもう少し考えてからにします。

 とにかく長距離戦線は、当日のテンションと返し馬での騎手とのコンタクトが大事。

 是非ともチェックを。

 それでは皆さん、レース当日は関西テレビ「競馬BEAT」でお逢いしましょう。

 ホソジュンでしたぁ。

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愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。

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