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シビレタ名手2人の騎乗振り

  • 2023年10月27日(金) 12時00分

天皇賞(秋)の注目馬


「長距離は騎手」

 と言われますが、先週の菊花賞は、まさに外国人のルメール&モレイラ騎手の巧さが際立つ内容でした。

 と同時に先週に引き続き、返し馬に行ってからのフットワークが、上位2頭素晴らしく映りました。特に勝馬においては、しなやかで弾むフットワーク。魅了されましたし、今後の可能性が広がる走り。凄いです。

 またタスティエーラにおいては、キャリア5戦で日本ダービー以来もあってか、当日、パドックで騎手が跨った瞬間から返し馬に行くまでで1番テンションが上がってしまったように見受けられました。

 よって厳しさが増したかな…と思ってみていたのですが、鞍上のモレイラ騎手は拳を上げることなく馬の気持ちを逆なでないように寄り添った返し馬をしており、さすがだなぁ…と思いましたが、さらに驚かされたのはレース振り。あの状態で、前半しっかりとポジションを取りにいっておさめており、あの騎乗振りはモレイラ騎手だからこそ。

 同じく、ルメール騎手にも言えることで、極端な枠、しかも好スタート。馬の気分を損ねないようにリズムを保ち、他馬が動いた時も冷静なコンタクト。

 上位入着だからではなく、これはこの二人だからこその芸当。こういったレース内容で勝利をおさめてこそ、心からレースが面白い、凄いものを見させてもらったと感動がありました。

 さて今週は秋の天皇賞となります。


 注目のイクイノックスですが、状態良さそうですね。前走の宝塚記念は正直、海外遠征帰りに加え栗東での調整とアウェイな状況の中だったこともあってか、正直、細く映り、状態としてはまだまだなのかなぁ…と思えました。それに比べると今回は、体を大きく見せ迫力のある動き。

 気持ち的にも前へ前へと馬が向かっており、さらにパワーアップしている様子。素晴らしい走りが期待できる気がし、楽しみです。

 そして同じく楽しみと言えば、ドウデュース。久々とはなりますが、1週前追いきりでの様子が、これまでの中でも1番と感じるほどのパワフルさ。特に前の肩まわりの動きが力強く映りました。

 あとは堀厩舎の2頭とプログノーシス、展開と枠で昨年のパンサラッサのような面白みを感じるのがノースブリッジ。

 買い目に関してはもう少し考えますが、中心はかたいですが、イクイノックス・ドウデュースと見ています。それでは皆さん、また次週お目にかかりましょう。ホソジュンでしたぁ。

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愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。

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