以前投稿したコラムにも書かせて頂いたが皐月賞馬は菊花賞と相性が良く、
ダービーに敗れるか不出走の皐月賞馬のうち８頭が菊花賞に勝って二冠を達成している。
対して皐月賞に敗れるか不出走のダービー馬で菊花賞も勝った牡馬は1973年の
タケホープただ１頭しかいない。（牝馬では1943年ダービー馬クリフジも菊花賞を制覇）
春二冠馬を勝った馬は23頭いるが菊花賞も制覇して三冠馬に輝いた馬は７頭だけだ。

ところがだ、ダービー２着馬はなんと12頭が菊花賞に勝利している。
既に皐月賞を勝っていたエアシャカールを除く11頭は菊花賞が初クラシック制覇だった。

この例にならえば今年の菊花賞は断然サトノクラウンが優勢の様に思えてくる。
しかしながら最近は日本でも距離体系の細分化が進み、皐月賞馬は菊花賞ではなく
秋の天皇賞を目指すケースも増えており、一概に皐月賞馬よりダービー２着馬有利とは
言えないだろう。

そこでグレード制が導入された1984年以降32回の菊花賞で皐月賞馬とダービー２着馬の
直接対決の結果を調べてみた。結果は６回対戦して互いに３勝３敗。五分の成績なのだ。
内訳は皐月賞馬は3-1-0-2、ダービー２着馬は2-1-0-3で６回の対決では何れかが
勝ったレースが５回、その内ワンツーが２回、どちらも４着以下は１回だけだった。

さて明日の菊花賞。ダービー２着馬サトノダイヤモンドと皐月賞馬ディーマジェスティが
１番人気、２番人気を分けあっているが、結果は如何に。