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オールカマーのキーワードは馬場と少頭数

  • 2001年09月18日(火) 00時00分
 登録数が少ない上、出否未定の馬が多くて予想がしづらいオールカマー。そこで今回はいつもと趣向を変え、馬場のお話からはじめてみよう。

 先週の土曜、つまり4回中山3日目に、取材で中山競馬場に行ってきた。BSフジ競馬大王では9月23日にオンエア、雑誌「競馬の達人」では10月11日売りの号に掲載となる「相川梨絵(共同テレビアナウンサー)、芝叩きを体験する」という企画の付き添いだったのだが、これが企画そのものよりも、私の取材として機能してしまった感じであった。

 とにかく芝のコンディションがいいのである。御存知の通り今年の春シーズン、中山の芝コースはボロボロになった。その状況を改善すべく、中山では大がかりのな芝の張り替えが行われたのだが、その張り替えが機能しすぎというくらいに機能して、例年以上のコンディションでこの秋を迎えることができたのである。

 開幕週の京成杯AHでは日本レコードが出たが、その演出者は逃げたユーワファルコンだけではない。この馬場の助けによるところは大きい。

 開催4日目にちょっとした雨はあったが、3週目もかなりいいコンディションで競馬ができるはず。オールカマーもその馬場状態と、最初に書いた「少頭数」をキーワードに予想をすべきだろう。

 さて、少頭数の方だが、中山芝2200mのレースが8頭立て(このままいくとおそらくオールカマーは8頭程度になるはず)以下で行われたことは平成以降8回ある。その中身を見てみると意外に3〜5番人気馬が健闘しており、また逃げ争いをする馬よりは、直後の3番手程度に位置する馬が良いようである。

 登録馬の中ではサイレントセイバーがイメージに合うだろうか。インタープロスパーあたりも出てくれば面白そうだ。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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