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デビュー戦から勝ち負け、フサイチクランツ

  • 2008年03月25日(火) 23時46分
エンディアメント(牝 美浦・尾形充弘 父フレンチデピュティ、母スタンドオンエンド)
 母スタンドオンエンドはダート短距離で活躍し、OPの摩耶S(ダ1400m)など7勝を挙げた。これにフレンチデピュティを付けて誕生したのが本馬。「フレンチデピュティ×エンドスウィープ」の組み合わせからはアルーリングボイス(05年小倉2歳S-GIII、05年ファンタジーS-GIII)が出ている。芝・ダート兼用のスピードタイプだろう。

ニシノソラフネ(牡 美浦・萱野浩二 父クロフネ、母ニシノハナグルマ)
 母ニシノハナグルマは船橋の左海誠二騎手が手綱を取ってフローラS(GII)を勝った。その後、浦和記念(交流GII)3着、エンプレス杯(交流GII)4着などの成績がある。本馬はその初子。父クロフネはフサイチリシャール(05年朝日杯フューチュリティS-GI)、ホワイトメロディー(07年関東オークス-交流GII)などの父で、高いダート適性を伝える。Never Bendのクロスを持つクロフネ産駒にはオディール(07年ファンタジーS-GIII)がいる。芝・ダート兼用のマイラーだろう。

ハヤテノゴトク(牡 栗東・音無秀孝 父アドマイヤベガ、母シェリーザ)
 半姉サンアディユ(父フレンチデピュティ)はセントウルS(GII)、京阪杯(GIII)、アイビスサマーダッシュ(GIII)と3つの重賞を制覇した快速馬だったが、残念ながら先日、急死してしまった。本馬はアドマイヤベガ産駒。「アドマイヤベガ×Caerleon」という組み合わせからはアドマイヤタイトル(07年日経賞-GII・4着)が出ている。芝向きのマイラーだろう。

フサイチクランツ(牡 美浦・国枝栄 父アグネスタキオン、母フライングカラーズ)
 半兄にセントウルS(GIII)3着のマルカキセキ(父フジキセキ)、ガーネットS(GIII)4着のサイモンセッズ(父バブルガムフェロー)がいる。本馬の父アグネスタキオンは、兄2頭の父と同じくサンデーサイレンスの息子なので、3頭の血統構成はよく似ている。全姉グランプリシリウス、全兄ツバサドリームはいずれも新馬戦を勝ち上がっており、仕上がりは抜群に早い。本馬もデビュー戦から勝ち負けに持ち込めるはず。

ブライアントパーク(牡 栗東・藤原英昭 父ブライアンズタイム、母マチカネベニザクラ)
 半兄マチカネオーラ(父サンデーサイレンス)は中京記念(GIII)の勝ち馬で、全兄マチカネメニモミヨは函館記念(GIII)4着、札幌記念(GII)5着などの成績がある。母マチカネベニザクラはコンスタントに走る産駒を送り出す優秀な繁殖牝馬。これまでデビューさせた6頭中、初子のマチカネハマチドリを除く5頭が勝ち上がり、うち3頭が重賞の掲示板に載った。本馬も一定以上の出世が望める。

ヤマノムーンリバー(牡 栗東・領家政蔵 父ムーンバラッド、母シスターソノ)
 女傑ロジータ(南関東四冠馬)の孫にあたり、レギュラーメンバー(01年JBCクラシック-交流GI、01年川崎記念-交流GI、00年ダービーグランプリ-交流GI)の半弟にあたる良血。近親にはカネツフルーヴ(02年帝王賞-交流GI、03年川崎記念-交流GI)、イブキガバメント(02年鳴尾記念-GIII、01年朝日チャレンジC-GIII)、アクイレジア(04年ジャパンダートダービー-交流GI・2着)、オースミサンデー(97年弥生賞-GII・2着)など活躍馬多数。父がムーンバラッドなのでダート向きだろう。

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68年生まれ。血統専門誌『週刊競馬通信』の編集長を務めたあと97年からフリー。現在は血統関係を中心に雑誌・ネットで執筆活動を展開中。 関連サイト:栗山求の血統BLOG

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