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天皇賞・秋

  • 2001年10月29日(月) 12時10分
 62秒2-59秒8という実質マイル戦のような流れが味方したのは確かだろう。また、外へ外へとヨレたのが、この日の重馬場で外だけが伸びる芝を味方にしてしまったこともある。が、4歳アグネスデジタルの伸びは強烈だった。テイエムオペラオーを差したのだから文句なしのG1制覇だ。アグネスデジタルはダートも平気。前日の大レコードで勝ったクロフネも、芝もダートも問わない馬。同じ日に行われたアメリカのBCクラシックのサーキー(凱旋門賞馬)もそうだった。いま、芝もダートも問わない馬がチャンピオンの時代なのかもしれない。距離はどこでも2000m前後が選手権距離に移りつつある。としたら、チャンピオンの資格は距離万能ではなく、ダート、芝、重などのコンディションを問わないことともいえる。

 2着テイエムオペラオーは、またまた得意の重。天を味方に抜け出したが、ゴール寸前に差された。衰えやかげりはなかったが、負けないオペラオーでもなくなっている。メイショウドトウは予想外のペースメーカーを務めさせられること(サイレントハンターが大出遅れ)になり、さらにはスロー。リズムを崩してしまった。ステイゴールドは、98年のオフサイドトラップの天皇賞のときと同じで直線、内ラチ沿いにササってしまった。期待したイブキガバメントはスローすぎて前半少し掛かってしまった。もう少し走れる。再度中距離で期待したい。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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