今週はG1の間のひとやすみで、東京メインはアルゼンチン共和国杯ということになる。
1年に2度しか使わない芝2500mコース、さらにハンデ戦ということもあって荒れ気味傾向のこのレース。グラスワンダーのように若い実力馬が飛ぶことがある一方で、エルウェーウィンやヤマニングローバルのように「元・実力馬」の復活劇の舞台となることがあるという具合で、なかなか予想も立てづらい。
そこで今回は、ひとつのファクターに集中してみようということで「斤量」について調べてみた。
意外に思われるかもしれないが、ハンデ戦においては重い斤量の馬を買うのがセオリーである。よく日本のハンデキャッパーは優秀などと言って、ゴール前横一線になったレースが挙げられるが、あれはあくまで全てうまくいった場合の話。現実にはハンデキャッパーの裁量だけで全てを決められるわけではなく、競走成績に応じた「相場」というものが基本としてある。ハンデキャッパーが変えられるのはそこからプラマイ1キロ程度の範囲だろう。
しかも、人間(騎手)というものの限界からハンデの下限は決まってくる。トップハンデも、最近はあまり酷量を課さないのが普通だ。そのため、どうしても馬の実力差を斤量差では補いきれなくなり、重ハンデ馬有利になってくるのだ。
アルゼンチン共和国杯、および同じコースのハンデ戦目黒記念でもその傾向があり、連対率ベースでは斤量58キロ以上の馬がおすすめとなる。
もうひとつ、馬体重とのバランスで言うと体重比11.6%以上の斤量を課せられている馬が良いようだ。微妙な馬については馬体重発表後、急いで計算しなくてはならなくなるが、参考にしてみていただきたい。