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父ロードカナロア、母GIIウィナーの大器アカネサス

  • 2018年05月23日(水) 12時00分
≪2歳≫

●アカネサス(牝 栗東・浅見秀一 父ロードカナロア、母クィーンズバーン)
 現2戦1勝のクルークヴァールの全妹。母クィーンズバーンは現役時代に阪神牝馬S(GII)を勝ったスピード馬だった。2代母シンコウエンジェルは繁殖牝馬として優れた能力の持ち主で、クィーンズバーンのほかにワイルドソルジャー(04年名古屋グランプリ-GII)、ダノンカモン(14年名古屋大賞典-JpnIII)、ルベーゼドランジェ(15年オーバルスプリント-JpnIII・2着)を出している。勢いの感じられる牝系だけにクィーンズバーンも繁殖牝馬として成功する可能性は高い。本馬の父はアーモンドアイ(18年桜花賞-GI、オークス-GI)、ステルヴィオ(18年スプリングS-GII)を出したロードカナロア。本馬の母はBusanda≒Blue Eyed Momo 6×5、Buckpasser≒Jester 5×4で、本馬はラストタイクーン≒マルゼンスキー4×4でそれらをまとめて継続する。緻密な配合構成で高い素質を感じる。20日(日)の栗東坂路で4ハロン51秒5という、この時期としてはきわめて優秀な2歳一番時計をマーク。芝向きのマイラーで器は大きい。

●アドマイヤリーブラ(牡 栗東・梅田智之 父ハービンジャー、母アドマイヤキュート)
 母アドマイヤキュートはグランプリボス(10年朝日杯FS-GI、11年NHKマイルC-GI)の半妹にあたる良血で、ダート中距離で1000万クラスまで出世した。「ハービンジャー×キングカメハメハ」は、競馬場で走ったわずか11頭の産駒からモズカッチャン(17年エリザベス女王杯-GI)、ブラストワンピース(18年毎日杯-GIII)が出ている成功パターン。母はダート向きだったが、父ハービンジャーはほぼ芝専用なので、おそらく芝中距離タイプとなるだろう。

●キュウドウクン(牡 栗東・森秀行 父Into Mischief、母Air France)
 2017年のキーンランドセプテンバーイヤリングセールで落札価格9万ドル。Smooth Air(父Smooth Jazz/09年ガルフストリームパークH-米G2など重賞3勝)、Overdriven(父Tale of the Cat/11年サンフォードS-米G2)の半弟で、父が売り出し中のInto Mischiefという血統背景を考えれば、価格的にかなり安い。父は現役時代、キャッシュコールフューチュリティ(米G1)など6戦3勝(2着3回)。女傑Beholder(G1を9勝し、米2・3歳、古牝馬チャンピオンに輝く)、Mendelssohn(17年BCジュヴェナイルターフ-米G1、18年UAEダービー-G2)の半兄にあたる良血で、種牡馬成績も上々。Goldencents(13、14年BCダートマイル-米G1、13年サンタアニタダービー-米G1)、Practical Joke(16年シャンペンS-米G1、16年ホープフルS-米G1、HアレンジェーケンズS-米G1)、Audible(18年フロリダダービー-米G1)などを出しているほか、日本で走った4頭はすべて勝ち上がり、そのなかのデルタバローズはニュージーランドトロフィー(GII)で3着となった。ダート向きのマイラーで、仕上がりは早く、馬体面に問題がなければ確実に走ってきそうだ。

●グレイシア(牝 美浦・栗田徹 父ダイワメジャー、母クーデグレイス)
 母クーデグレイスは「ホワイトマズル×トニービン」と、凱旋門賞で連対した馬同士の組み合わせなので、中長距離向きに出るイメージがあるものの、実際にはメリッサ(10年北九州記念-GIII)、ヤマニンエマイユ(06年フィリズレビュー-GII・5着)など短いところを得意とする産駒が目につく。母はローズS(GII)3着、秋華賞(GI)4着。前記2頭ほど短距離に寄っているわけではないが、芝1800mのローズSで1分44秒台を計時しているように、中距離向きの優れたスピードを備えていた。母方にダンシングブレーヴを持つダイワメジャー産駒は、フェアリーS(GIII)を勝ったトーセンベニザクラを筆頭に、ダローネガ、サンブルエミューズ、ダイワミストレス、メイショウタマカゼといった重賞入着馬が出ているので悪くない。芝向きのマイラー。

●ザメイダン(牡 美浦・新開幸一 父ルーラーシップ、母リープオブフェイス)
 母リープオブフェイスはダート1400mを得意としたダートホースで、1000万クラスまで出世した。本馬と同じ「ルーラーシップ×クロフネ×サンデーサイレンス」の組み合わせは、競馬場で走ったわずか10頭からリリーノーブル(18年オークス-GI・2着、17年阪神JF-GI・2着)、ダノンディスタンス(17年京都新聞杯-GII・3着)、ロサグラウカ(18年水仙賞-3歳500万下)が出ており成功している。2代母はゴールドアリュールの全妹で、母はそれにクロフネを付けて誕生したので、パワーが前面に出てくる可能性はあるものの、その場合でも高い能力を発揮しそうだ。1600〜1800mがベスト。

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68年生まれ。血統専門誌『週刊競馬通信』の編集長を務めたあと97年からフリー。現在は血統関係を中心に雑誌・ネットで執筆活動を展開中。 関連サイト:栗山求の血統BLOG

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