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これが最強馬!/有馬記念パドック回顧 【最終回】

  • 2013年12月24日(火) 18時00分


◆個人的にはオルフェーヴルとディープインパクトとシンボリクリスエスの対決が見たい

 有馬記念はオルフェーヴルが圧勝。調教で動かなかったり不安なところはありましたが、馬体を見た瞬間にそんな不安は一瞬で消えました。弾力に富んだ筋肉、無駄のない造り、柔軟な身のこなし全てがパーフェクトと言える馬体でした。今までで一番と言っても良いくらいの状態でした。シンボリクリスエスの引退レースの時も凄かったですが、個人的にはこの馬が今まで見た馬の中では一番強かったと思います。ダントツに強い馬を見た時に、過去の名馬と並べて走らせたらどうなるのだろうと、競馬ファンなら思う人は多いと思いますが、個人的には有馬記念という舞台ならオルフェーヴルとディープインパクトとシンボリクリスエスの対決が見たいところです。実際これはかないませんので、産駒同士の対決を見たいと思います。これも競馬の醍醐味の一つですね。

 2着のウインバリアシオンは休み明けを叩かれてガラリと一変していました。力の要る馬場状態も向きましたが、それにしても屈腱炎から立ち直り、2走目で素晴らしいパフォーマンスでした。オルフェーヴルがいなくなって主役を張れる時がやってくるかもしれません。

 3着のゴールドシップは相変わらず良い状態でしたが、荒れ馬場で前走までのようなことはなかったにしても、それにしてもズブかったです。最後まで止まってないだけに、この馬に関しては知り尽くした内田騎手の方が良かったかもしれません。来年の巻き返しに期待します。

 4着のラブイズブーシェは展開が向いたこともありますが、馬体自体も見劣りしませんでした。来年は一線級相手でも戦えそうです。

 5着のタマモベストプレイは前走が明らかに緩かったのに対して、今回はビシッと仕上げてきました。前走これだけ仕上げていれば勝てたでしょう。仕上げが直結するタイプで、力はこれくらいあるので、仕上げ次第でもちろん重賞でも勝ち負けです。

 6着のカレンミロティックはオルフェーヴルを除くと一番強い競馬に見えました。2000mくらいがベストですが、これくらいの距離もこなせなくはないでしょう。来年はかなり飛躍しそうな一頭です。

 14着のトーセンジョーダンは素晴らしいデキでしたし、今回の様な馬場もこなせなくはありませんが、東京コースに良績があって、レコード勝ちもあるように軽い馬場の方が合っているようです。軽い馬場での巻き返しを期待します。

 今回でnetkeiba.comでのこのコラムは終了となります。長い間ご愛読ありがとうございました。古澤秀和の個人サイトではこのようなコラムなどを配信していこうと思いますので、是非訪れてみて下さい。

では、皆様の今後の健闘を祈ります。

【次走の注目馬】
バンブーリバプール
今回は外差し馬場で先行してしまった。次走、フラットな馬場なら巻き返す。

レギス
今回は力の要る馬場で負けたが、能力上位で軽い馬場なら巻き返す。

セブンフォース
今回はゴールドアリュール産駒に合わない特殊な馬場だった。次走は巻返す。

テーオーソルジャー
今回は馬場が合わなかったし幼いところも見せた。次走は勝てそう。

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中央競馬で全レースのパドック・返し馬を徹底観察。繋(つなぎ)や蹄、体型、骨量、筋肉の量・質、関節の柔軟性や、脚元、馬具などのデータを採取。そこから競走馬の能力、適性などに加え脚質も見抜き、馬券を組み立てる。パドック派にありがちな本命予想ではなく、複勝で10倍を超えるような穴馬を見つけるのが得意。

馬券総合倶楽部にて予想提供中!

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