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上位は順当に決着しそうな雰囲気!/阪神ジュベナイルF

  • 2017年12月06日(水) 18時00分

■阪神ジュベナイルF(G1・阪神芝1600m外)フルゲート18頭/登録23頭


【特注データ】〜レースデータより〜



 よく知られているのが、ファンタジーSに代表される「前走芝1400m戦組」が弱いということ。芝1200m戦組とは違って、まったく来ないわけではないのだが、それでもトータル[2-4-6-64]で連対率7.9%と、その信頼度は低空飛行だ。やはり、前走で芝1600m以上戦を使われてきた組を重視すべきで、それはデータにもハッキリ現れている。

 その好調な「前走芝1600m以上組」のなかでも素晴らしいのが、そこで速い上がりを繰り出していた馬たち。阪神ジュベナイルFで好走した馬のほとんどが、前走で「2位」以内の上がりを使っている。これが3位以下となると、[1-1-1-27]で複勝率は10.0%にまでダウン。まとめると、「前走芝1600m以上の距離で上がり3F順位が2位以内」が、好走の必要条件といえる。

 あとは、当日5番人気以内であるかどうかもチェックしたいところ。「前走芝1600m以上の距離で上がり3F順位が2位以内」かつ「当日5番人気以内」という条件を満たした馬は、トータル[7-4-2-16]で連対率37.9%、複勝率44.8%という高信頼度で、回収率ベースの数値も優秀。netkeiba.comの予想オッズから、この特注条件をクリアしそうなソシアルクラブとラッキーライラックの2頭を、特注データ推奨馬としたい。

【コース総論】阪神芝1600m外 Aコース使用

・コースの要所!

★人気薄の激走率が高いコース。回収率が優秀な7〜9番人気はとくに注目。
★内枠の信頼度がやや低め。馬番1〜6番の評価は少しだけ割引が必要かも。
★先行勢と中団待機組が拮抗も、上がり上位の好成績から差し優勢と判断。





 バックストレッチの2コーナー寄りからスタートする、阪神芝1600m外。3コーナーにかけてはゆったりした上り坂で、それを下って最後の直線へ向かう。さらにそこにも急坂が待ち構えるという、アップダウンのかなり大きなコース。先行勢が楽をできるコースではなく、最後の直線も約474mと長いので、中団からの差しが決まりやすい。

 なかなかクセのあるコース形態のためか、人気別成績では穴馬の活躍が目立つ。とくに優秀なのが7〜9番人気で、連対率などは4〜6番人気とほとんど差がないほど。10〜12番人気の大穴も勝率3.0%、単勝適正回収値156.9と、決して侮れない。積極的に人気薄を狙いたいコースといえる。

 次に枠番だが、ここは珍しく「内枠やや不利」なコース。信頼度から回収率、枠番値に至るまで、内枠である馬番1〜6番がすべてワーストなのだ。これを理由に「消し」というほどではないが、データ的に有利ではないのも間違いなし。内枠に入った馬は、ほんの少し評価を割り引いたほうがいいかもしれない。

 最後に脚質面だが、先行勢と中団待機組の成績が拮抗している。さすがに回収率ベースの数値は先行勢のほうが上だが、信頼度に関してはほとんど横並び。上がり3F順位が上位の馬が総じて好成績であるのを考えると、実際はクラスが上がれば上がるほど差し優勢になる──と捉えるのが正解だろう。

【レース総論】阪神ジュベナイルF(G1) 過去10年

・レースの要所!

★勝ち馬はすべて5番人気以内と、コースデータよりも順当決着傾向が強い。
★コースデータ同様に内枠はイマイチも、人気サイドは内枠のほうが好成績。
★上がり3位以内馬はすべて複勝率60%以上。中団からの差し優勢のレース。
★完全に「継続騎乗>乗り替わり」で、キャリア2戦以内馬や関東馬も強い。








 レースの平均配当は、単勝596円、馬連5815円、3連複5万5006円。昨年は人気サイドでのガチガチ決着だったが、穴馬が3着あたりに食い込んでくるケースのほうが多いようだ。ただし、単勝平均を見てもわかるように、勝ち馬に関しては超順当。6番人気以下でこのレースを制したのは、2005年のテイエムプリキュアにまでさかのぼる。

 ただし、1番人気は[4-1-1-4]とけっこう取りこぼしが多く、人気別では中穴ゾーンである4〜6番人気の好成績が目立つ。7〜9番人気や10〜12番人気もそれなりには来ているが、過剰な期待は禁物といえそうだ。あとは、関東馬が[4-5-5-42]で複勝率25.0%と絶好調であるのも、このレースの大きな特徴。回収率の高さからも、狙って損はないはずだ。

 枠番に関してはおおむねコースデータと同様で、内枠の成績がイマイチ。ただし、5番人気以内馬に限定したデータでは明らかに内枠のほうが優勢であり、内枠不利とは一概に言えないのである。人気馬は「内」重視で、人気薄は「中〜外」を中心に選ぶ──といった柔軟なスタンスが、好結果を呼び込みそうだ。

 脚質に関しては、コースデータ以上に差し優勢。上がり3F順位が3位以内だった馬に限れば、トータル[9-6-5-12]で連対率46.9%、複勝率62.5%、複勝回収率186%という、とんでもない数値が出てくる。決め脚なしには勝ち負けに持ち込めないといっても過言ではないはずで、末脚のキレ味は何よりも重視したい。

 次にレース経験だが、近年の勝ち馬はすべてキャリア3戦以内で、キャリア5戦以上で好走した馬はほとんど見当たらない。つまり、キャリアの浅さは問題ではなく、逆にプラスともなりうるということだ。抽選を覚悟で1戦1勝で登録してきたような馬は、積極的に狙ってみる価値アリ。あとは、キャリア4戦馬が2〜3着によく来るのも、覚えておきたい。

 最後に騎手関連データだが、これはもう完全に「継続騎乗>乗り替わり」。継続騎乗かつ5番人気以内という馬は、勝率32.1%、単勝適正回収値140.2という素晴らしい成績を残している。注意したいのが外国人騎手への乗り替わりで、このレースに関しては[0-0-1-12]という低調な成績。想定段階では該当なしだが、直前に乗り替わりが発表されたとしても、何のプラスにもならないと考えたい。

【馬場&血統総論】


・現在の馬場
 引き続きAコース。フラット〜やや差し優勢だが馬場は内のほうがいいはず。

・天候予測
 金曜日と日曜日の降水確率が高め。多少は渋るケースも想定しておくべき。

・注目血統
 ディープインパクト産駒◎、ヴィクトワールピサ産駒○

 先週開幕した暮れの阪神開催。エアレーションの影響もあるのか、開幕週からけっこう差しが決まっていた。とはいえ、極端な差し馬場というほどではなく、内外に関しては内のほうがいいはず。中団のラチ沿いでじっと脚をタメて、最後の直線で末脚を爆発させられるような馬に向きそうな馬場コンディションである。

 血統面は、もはや「定番」と化しているディープインパクト産駒と、意外なところでヴィクトワールピサ産駒もプラス評価の対象に。後者は回収率ベースの数値が物足りないが、複勝率でディープインパクト産駒を上回っているというのは、やはり素晴らしい。プラス評価の対象とはしなかったが、ダイワメジャー産駒やハーツクライ産駒も、コース適性はかなり高いはずだ。

★出走登録馬・総論×各論

 登録のあったアマルフィコーストが回避予定なので、このままいけば1勝馬は「12分の8」の抽選となりそう。ソシアルクラブやサウンドキアラあたりが出走できるかどうかに注目が集まる。とはいえ、近年の阪神ジュベナイルFは基本的に「人気サイドが強い」レースであり、今年も大波乱などは考えづらいはず。あってヒモ荒れ程度だろう。

 トップ評価は、アルテミスSの勝ち馬であるラッキーライラック。冒頭の「特注データ」該当馬である以外にも、石橋脩ジョッキーが継続騎乗予定であることや、もっとも勝率が高いキャリア2戦馬であることなど、プラス評価となった項目が多い1頭だ。何かと話題の多いオルフェーヴルの初年度産駒だが、いきなりG1馬を出すというのは、いかにも「らしい」話である。

 二番手評価に、「川田ジョッキーが継続騎乗するという前提で」リリーノーブル。ベルーガの鞍上という想定もあるので現時点では何ともいえないが、データ的にもこちらのほうが期待大とみた。センスのいい走りで決め脚も相応にあり、この父らしく馬格があるのもプラス。純然たる決め脚勝負になると分が悪いかもしれないが、総合力が問われる流れになれば、勝ち負けが十分期待できる。

 三番手評価にロックディスタウン。こちらもオルフェーヴルの初年度産駒で、ルメール騎手が継続騎乗するのもあり、おそらく1番人気に推されることだろう。牡馬を相手に札幌2歳Sを快勝というのは大威張りの実績で、決め脚の鋭さはデビュー戦で証明済み。ただし、前走から中13週で久々の出走となる点については、やはり割引が必要だろう。パドックでの気配を、しっかりチェックしたい1頭である。

 四番手評価と五番手評価に、抽選対象であるスカーレットカラーソシアルクラブ。以下はベルーガ、マウレア、モルトアレグロ、サウンドキアラ、サヤカチャン、トーセンブレス、マドモアゼルという序列となった。買いたいのは、1〜2着は堅く、3着に人気薄が来るという決め打ち馬券。最終的にどう買うかは、枠番や直前のオッズも加味しながら考えたい。


■総論×各論・先週の馬券回顧




中京11レース チャンピオンズC(G1)
1着 09ゴールドドリーム
2着 13テイエムジンソク
3着 01コパノリッキー

あの展開で突き抜けるのかよ(#^ω^)ビキビキ

前有利の流れになると読んで、「ウマい馬券」でも13テイエムジンソクを本命に。そこまでは良かったんだけど……相手のチョイスがまるでダメでした(消沈)。もうね、今年1年のデータから、「G1では外国人騎手を必ずマークシートの1着に塗れ!」とか書いちゃっていい気がしてきたでござる。

※コース&血統データは2012年以降、レースデータは2007年以降が集計対象です。
※枠番値は、当該枠番における「平均人気-平均着順」を表すもの。プラスの数字が大きければ大きいほど、人気よりも上の着順に来ていることになります。

【予想】小林誠の勝負予想は『ウマい馬券』でチェック!

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競馬業界よろず請負人。1974年三重県生まれ。これまで裏方的な仕事に数多く関わってきたが、さすがに限界を感じて、最近は表舞台への進出を画策中。ライターとして『サラブレ』『UMAJIN』などに寄稿するほか、須田鷹雄監修の『POGの達人』には編集デスクとして参加。2005年に前半3ハロンタイムに特化した予想メソッドを発表し、それを用いた予想をnetkeibaにて公開している。コーヒー党、無類の猫好き。

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