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今年は上位拮抗の混戦模様!/札幌記念

  • 2018年08月15日(水) 18時00分

■札幌記念(G2・札幌芝2000m)フルゲート16頭/登録16頭

【コース総論】札幌芝2000m Cコース使用

・コースの要所!

★1番人気の信頼度は高め。儲け重視ならば4〜6番人気を積極的に狙いたい。
★内枠有利&外枠不利のコース。外枠はかなり不利だと考えたほうがいい。
★意外に差せるが、強いのはやはり先行勢。後方からでは勝負にならない。




 4コーナー奥のポケットから発走して、ホームストレッチをフルに使う札幌芝2000m。最初のコーナー進入まで約380mと距離があるので、序盤からゴチャつくケースはそれほどないコース形態といえる。競馬場の形状こそ函館と似ているが、コーナー角度は札幌のほうが格段に緩く、3〜4コーナーで加速しやすいのが大きな違いである。

 まずは人気別だが、フルゲート16頭でも1番人気の信頼度は連対率56.6%、複勝率66.0%と上々の数値。ごまかしのきかないコースなので、人気馬が能力をキッチリ発揮できているようだ。極端な大穴を狙いづらいコースでもあり、妙味重視ならば中穴である4〜6番人気を狙うのがオススメ。信頼度と爆発力のバランスが良好なのは、このゾーンだ。

 次に枠番だが、内枠である馬番1〜4番が好成績。連対率17.1%、複勝率25.1%と、信頼度の高さは頭ひとつ抜けている。対照的に成績不振なのが外枠である馬番13〜16番で、信頼度の高さだけでなく、回収率ベースの数値も低調。平均人気が低いのもあるが、それにしてもイマイチだ。基本的に内枠有利&外枠不利のコースであると考えたい。

 最後に脚質。3〜4コーナーで加速できるとはいえ、最後の直線は約270mと短くド平坦でもあるのだから、前が残って当然である。データからも前有利という結論となるが、中団からの差しは意外に届いており、中盤ラップが厳しくなるオープンならば、差し馬から入るのもアリ。ただし、後方に置かれてしまうとその時点でゲームオーバーなので、その点をしっかり意識して取捨選択を行うべきだろう。

【レース総論】札幌記念(G2) 札幌過去10年(9回)

・レースの要所!

★複勝率88.9%と1番人気の信頼度は抜群も勝率は低め。付け入る隙はある。
★コースデータ以上に内枠有利の傾向が強い。「真ん中より内」を重視で。
★馬券に絡んだ馬の過半数が4角5番手以内。人気の差し馬の扱いには注意。
★前走G1組や海外組が強い「格」を問われる一戦。大型馬の強さも目立つ。








 レースの平均配当は、単勝1227円、馬連6750円、3連複9961円と、単勝平均や馬連平均の高さのわりに3連複平均が低い。その要因となっているのが、1番人気の取りこぼしだ。[2-5-1-1]で連対率77.8%、複勝率88.9%と信頼度は非常に高いのだが、勝率は22.2%と低め。4〜7番人気が6勝をあげる大活躍を見せているのは注目に値する。

 7〜9番人気も上々の内容で、中穴を積極的に狙うべきレースであるのは間違いなし。ただし、ふたケタ人気の超人気薄はトータル[0-1-0-46]と、昨年の2着馬ナリタハリケーン以外はすべて4着以下に終わっている。この成績ならば、ふたケタ人気はバッサリ切り捨て、ひとケタ人気馬を「どう買うか」に注力したほうがいいと思われる。

 次に枠番だが、こちらはコースデータ通りの結果。完全に「内>外」で、単純に内外で比較したデータでも大きな差が出た。信頼度だけでなく、回収率ベースの数値や枠番値に至るまで「内のほうがベター」という結論に。念のため、ひとケタ人気に限定したデータも用意したが、それでも内の優位は揺らがなかった。「真ん中より内」を重視すべきだ。

 脚質についても、コースデータ同様に「差せなくはないが前有利」というのが結論。後方に置かれるとほぼゲームオーバーという点も、まったく同じである。最速上がり馬は[2-5-2-2]で連対率63.6%、複勝率81.8%と高信頼度だが、勝率は18.2%とかなり低め。あのモーリスやブエナビスタでも差し切れなかったのを、忘れるべきではない。

 年齢別では3歳馬や5歳馬が好成績で、基本的には若い馬のほうが期待できそう。3勝をあげている6歳馬は侮れないが、7歳以上馬になるとトータル[0-3-2-26]で連対率9.7%、複勝率16.1%と、信頼度は大幅にダウンする。

 前走クラス別では、宝塚記念組などの前走G1組や海外遠征帰りの馬など、「格」で勝る馬の強さが目立つ。前走で条件戦やオープン特別に出走していた馬が全滅しているのも、それを裏付けるデータといえる。

 最後に、前走での馬体重について。前走馬体重が459キロ以下だった馬もそれなりには来ているのだが、俯瞰して見ると「大型馬が強いレース」であるのは間違いなし。前走での馬体重が500キロ以上だった大型馬が、かなりの高確率で馬券に絡んでいる。前走がマイナス体重(馬体減)であればモアベターで、この両条件を満たす唯一の登録馬が、ダービー馬マカヒキ。長期休養明けになるが、やはり注目すべき1頭となりそうだ。

【馬場&血統総論】


・現在の馬場
 A→Cコース替わり。差しがよく決まっていたがバイアスの変化がありそう。

・天候予測
 天候が崩れた状況が週末まで続きそう。道悪となる可能性が高く注意が必要。

・注目血統
 ディープインパクト産駒◎、ステイゴールド産駒○

 気になるのが週末の天候だ。現在の降雨が週末まで続く予報、週末には回復する予報の両方が出ており、判断が難しいところ。まとまった量の雨が降る可能性もけっこう高く、日曜日になっても道悪の競馬になるかもしれない。さらにA→Cコース替わりのタイミングでもあり、一気に前残り天国となるケースもありそうだ。

 血統面は、ディープインパクト産駒とステイゴールド産駒をプラス評価。この並びだとハーツクライ産駒やキングカメハメハ産駒も強そうなものだが、連対率、複勝率ともに一枚落ちる。「洋芝適性が高い」というイメージが強いハービンジャー産駒も、悪くはないが高評価するほどではないので、過剰に高く評価しないように注意が必要か。

★出走登録馬・総論×各論

 フレッシュな3歳馬から歴戦の古豪まで、かなり面白いメンバーが登録してきた今年の札幌記念。netkeiba.comでの予想オッズは、現在のところ牝馬のモズカッチャンが1番人気で、ミッキースワロー、マカヒキ、サングレーザー、サクラアンプルール、ネオリアリズムまで差がなく続いている。オッズの割れた混戦模様となりそうだ。

 また、本稿も「上位拮抗の混戦」と予測。最終的な判断は枠番決定待ちになるが、現時点でのトップ評価はサングレーザーである。マイル路線を歩んできた馬が一気の距離延長となるが、東京芝1600mの安田記念で僅差のレースができるというのは、相応のスタミナを備えている証明。洋芝適性は証明済みで、スピードがあるので、この距離ならば中団からの競馬もできることだろう。

 二番手評価にダービー馬マカヒキ。昨年のジャパンカップ以来というローテが割引材料になるが、ここを目標に万全の態勢で、キッチリと走れるデキで出走してきそうだ。先行勢が多く前が流れてくれそうなのは大きなプラスで、操縦性の高さがあるので、そこまで後方にも置かれないはず。買い材料も多く、久々に「らしい」レースが見られそうだ。

 三番手評価にネオリアリズム。こちらもドバイターフ以来となるが、堀厩舎らしい入念な仕上げで、立て直した効果が十分に期待できそうな雰囲気である。コース適性の高さは間違いなくナンバーワンで、道悪も大歓迎のクチ。先行勢の多さがネックになるだろうが、モーリスやレインボーライン、ヌーヴォレコルトといった超一流を退けた舞台で、再びその強さを見せてもらいたいものだ。

 以下はモズカッチャン、サクラアンプルール、マルターズアポジー、ミッキースワロー、ゴーフォザサミットという評価の序列。ただし、内枠有利&外枠不利がハッキリしているコース&レースなので、最終的な評価はここから大きく上下すると思われる。中穴がよく1着にくるレースであることや、ふたケタ人気が全滅に近い惨状であることも考慮に入れて、より正確にジャッジしたい。


■総論×各論・先週の馬券回顧


新潟11レース 関屋記念(G3)
1着 12プリモシーン
2着 10ワントゥワン
3着 04エイシンティンクル

データ完敗(#^ω^)ビキビキ

データが万能だなんてカケラも思っていませんが、ここまで真っ向から「過去データと真逆」の結果が出るとさすがに凹みますね(卒倒)。まあ、これが競馬の面白さであり、難しさなんでしょうけど……この決着が1-5-3番人気というのは買いづらい。嘆いていても仕方がないので、この雪辱は来年に……!

※コース&血統データは2012年以降、レースデータは2008年以降が集計対象です。
※枠番値は、当該枠番における「平均人気-平均着順」を表すもの。プラスの数字が大きければ大きいほど、人気よりも上の着順に来ていることになります。

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競馬業界よろず請負人。1974年三重県生まれ。これまで裏方的な仕事に数多く関わってきたが、さすがに限界を感じて、最近は表舞台への進出を画策中。ライターとして『サラブレ』『UMAJIN』などに寄稿するほか、須田鷹雄監修の『POGの達人』には編集デスクとして参加。2005年に前半3ハロンタイムに特化した予想メソッドを発表し、それを用いた予想をnetkeibaにて公開している。コーヒー党、無類の猫好き。

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