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【古谷剛彦のクラブライフ】ローズキングダム、ロードカナロアなど新種牡馬の評判は?

2017年04月03日(月)18時00分

注目数:17人

アンティフォナの15(父ローズキングダム)ツアー時の写真



ロードカナロアにもクラシックホースを送り出す期待


 年が明けたかと思えば、早くも4月に突入。私にとっては、ホッカイドウ競馬が3月16日から能力検査が始まり、4月18日の開幕に向けて気持ちが高まる季節です。それと同時に、牧場にお邪魔したり、産地馬体検査で写真撮影の手伝いをするなど、2歳馬の取材で忙しい時期でもあります。中央競馬は6月から新馬戦が始まりますが、地方競馬では今月から2歳戦がスタートします。例年はホッカイドウ競馬が全国で最も早い2歳戦を行いますが、今年は1日だけ大井競馬が最初の2歳戦を実施する予定です。能力試験(南関東での言い方)と能力検査(ホッカイドウ競馬での言い方)で、合格した馬の絶対数は、圧倒的に後者であり、レベルの面でも後者が明らかに上ですが、2歳馬の動向をいち早くキャッチする上で、ホッカイドウ競馬だけでなく、他地区の能力試験で新種牡馬の動きなどの評判を聞くことは重要です。

 新種牡馬の産駒で言えば、2歳世代ではローズキングダム、ロードカナロア、ヘニーヒューズの産駒に出資しています。いずれもシルクホースクラブの募集馬ですが、500分の1募集だからこそ、色んな馬に出資できる楽しみがあります。ロードカナロア産駒では、母アヴェニューズレディに出資しました。昨年のオータムセールで取引され、追加募集馬としてラインアップされた馬でした。取材をしている中で私自身の気持ちも高まり、写真やセール時の動きなどを確認して出資を決めた1頭です。

 ロードカナロアは、スタッドインした時に「思ったより胴長だし、気性も大人しいぐらい」と、多くの生産者が話していました。父のイメージとは違うカテゴリーで結果を残す産駒は、これまでもサッカーボーイやデュランダルなど、自身がスプリントからマイルで強かったにも関わらず、クラシックホースを送り出した点から、ロードカナロアにもクラシックホースを送り出す期待が高まります。実際、サンデーサイレンスが入っていないキングカメハメハ産駒という血統背景から、サンデーサイレンス系牝馬との配合が主になるでしょうから、サンデー系特有の胴伸びのある体つきと秀でた筋力が、ロードカナロアとのカップリングによって大器を続々と生む可能性を感じます。

 そんな中、母アヴェニューズレディはサンデーサイレンスが全く入っていない血統で、これまでサンデー系種牡馬との配合が多かった訳ですが、ロードカナロアと交配した本馬の体つきは、写真で見ていても父の良さが全面に出ている印象を受けます。5月の遅生まれということもあり、じっくり調整されていくようですが、ロードカナロア自身も古馬になって強くなっただけに、今後の成長力に期待したいと思います。

 ローズキングダム産駒は募集馬が1頭のみですが、母アンティフォナは昨秋のツアーで一目惚れした馬でした。リーズナブルな価格帯もあって、やはり人気があった1頭ですぐに満口になりました。コンパクトにまとまった馬体ですが、歩かせて可動域が広く、大きく見せる点に魅力を感じました。ローズキングダム自身、良い意味でまとまったタイプでさほどパドックでは目立つ馬ではありませんでした。そういう面では、こちらもやはり父の良さが出ている印象を受けます。ロードカナロアと同じ、キングカメハメハの後継種牡馬ですが、こちらは自身にサンデーサイレンスの血が入っている点で、後継同士でも全くタイプは違います。新種牡馬争いでも、2頭が凌ぎを削って欲しいと思います。

 そして、ヘニーヒューズは国内で繋養されて初めて産駒を送り出す形となりますが、すでにアジアエクスプレスとモーニンがGI馬に輝いており、日本での適応力の高さは示しています。しかも、ヘニーヒューズが繋養されている優駿スタリオンステーションには、後継種牡馬は3頭いるのも面白いですね。ヘニーヒューズ産駒は2頭が募集されていましたが、母モンヴェールに出資しました。ツアー後に放送される「募集馬検討会」に出演させて頂いた時、最後にオススメの1頭をスケッチブックに書くんですが、そこでこの馬を書きました。ゴールドドリームの半妹という血統背景もそうですが、ヘニーヒューズ産駒が各セールで軒並み、高額取引されている点から何か1頭は…と思っていたんですが、検討会の段階で意外と人気がなかったようで、これは今押さえておくべき馬だ!と思いました。その後、ゴールドドリームがフェブラリーSを制すまで出世し、満口にもなった点を考えると、早めに出資をしておいて良かったと感じました。

 夢を持ってデビューを待つ季節…。競走、生産、育成のサイクルで、1頭の馬がデビューするまで、多くの人達が関わっています。その思いを胸にサラブレッドたちは駆け抜けていきますが、私たちもそのロマンを分かち合うことができるのが、クラブライフの1つだと思っています。
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netkeibaライター
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