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【武英智×藤岡佑介】「毎回ああいうふうに乗って(笑)」ペプチドナイルと制したフェブラリーSの裏話とかしわ記念への意気込み/第1回

  • 2024年04月29日(月) 18時02分
“with佑”

▲ペプチドナイルでGI制覇のコンビ! 武英智調教師と藤岡佑介騎手の対談がスタート(撮影:桂伸也)


ペプチドナイルのフェブラリーSでGI初制覇を挙げた武英智調教師。古くから親交が深い佑介騎手との間には、終始「軽かった(笑)」と話すレース前後のやり取りがありました。

レースは武英調教師も納得の完璧騎乗。「毎回、ああいうふうに乗ってくれたらいいのになぁ(笑)」という本音も…(笑)。

そして2日後に迫る、かしわ記念(JpnI)への意気込みも伺いました!

(取材・構成=不破由妃子)

「自信はあるけど、過度なプレッシャーはない」自然体で臨んだフェブラリーS


──改めまして、フェブラリーS優勝、おめでとうございます。佑介さんには以前、単独インタビューでたっぷりとお話を伺いましたが、今回は厩舎にとってGI初制覇となった武英智調教師の視点も交えて、あの一戦を振り返っていきたいと思います。まずは、レース中の心境について教えてください。

武英 道中はペースが速かったので、「大丈夫かな、ちょっと速いな…」と思いながら見ていたのですが、レース前からお互いにけっこう自信はあったし、佑介が話していた通りの展開になって。直線も、後ろからはもう何もこないだろうと思いつつ、そこは東京なんでね、安心できないなと思いながら、最後はもう「佑介、頼む!」の一心でしたね。普段はゴール前でもまったく声を出さないんですけど、今回はさすがに「佑介! 佑介!」と声が出て。

“with佑”

▲東京の長い直線を押し切ったペプチドナイル。「佑介! 佑介!と声が出た」と武英調教師(撮影:下野雄規)


──武英先生と佑介さんは、佑介さんがデビューした頃からの仲ですものね。

武英 そうですね。鞍上が佑介ということもあるし、なにより沼川(一彦)オーナーはジョッキーの頃から本当にお世話になっている方なので。

──ジョッキー時代のオープン初勝利も沼川オーナーの馬でした(ペプチドルビー)。

武英 そうです、そうです。ジョッキー時代はいろいろ苦しい面があったんですけど、そういったなかでもずーっと助けていただいて。調教助手をしていた頃もそうですし、開業してからも本当にお世話になっているオーナーとの初めてのGI挑戦でしたからね。思った以上に感動しました。

佑介 英くん、けっこう涙ぐんでいるように見えたんだけど、僕があまりにも「イエーイ!」みたいなノリで上がってきたからか、感動的な出迎えではなかったよね(笑)。

武英 オーナーの顔を見たら、きっと泣き崩れるまであるなと覚悟していたんだけど、佑介があまりにも軽いからさ。上がってきたときも、第一声が「見た?」だもんな(笑)。ただ、俺と佑介はこういう間柄だから、こっちの感情を汲み取ってくれたのかなと思った。実際、佑介の軽い感じでフッと冷静になれて、馬の脚元の確認にパッと移行できたから。

佑介 英くんと一緒にGIを勝てたのはすごくうれしかったけど、もともとうれしくて泣くっていう感情があまりなくて。それに、英くんのオーナーに対する思いや、普段管理されているスタッフの馬に対する思い入れを思うと、僕が大泣きしながら上がってくるのもちょっと違うなと思って

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JRAジョッキーの藤岡佑介がホスト役となり、騎手仲間や調教師、厩舎スタッフなど、ホースマンの本音に斬り込む対談企画。関係者からの人望も厚い藤岡佑介が、毎月ゲストの素顔や新たな一面をグイグイ引き出し、“ここでしか読めない”深い競馬トークを繰り広げます。

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1986年3月17日、滋賀県生まれ。父・健一はJRAの調教師、弟・康太もJRAジョッキーという競馬一家。2004年にデビュー。同期は川田将雅、吉田隼人、津村明秀ら。同年に35勝を挙げJRA賞最多勝利新人騎手を獲得。2005年、アズマサンダースで京都牝馬Sを勝利し重賞初制覇。2013年の長期フランス遠征で、海外初勝利をマーク。2018年には、ケイアイノーテックでNHKマイルCに勝利。GI初制覇を飾った。

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