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連覇を狙うミツバに立ち向かう4歳馬フェニックスマーク/マーキュリーC

  • 2018年07月15日(日) 18時00分


連覇か?新星か?地元馬か?


 7月16日(祝・月)、盛岡競馬場で行われる『第22回マーキュリーカップ』。第2回の覇者である岩手の雄・メイセイオペラの功績を称え、昨年から“メイセイオペラ記念”という副称が付けられました。今年も秋以降の飛躍を目指す馬たちが夏の盛岡競馬場に集結します。

昨年父子制覇を果たしたレース、今年は連覇なるか!?


 JRA勢5頭の中で最初に取り上げるのは連覇を狙うミツバ。昨年はリピーター不在のメンバーの中で1番人気に推され、道中は中団からの競馬。4コーナーを回って直線に入ると逃げていたドリームキラリがクリノスターオーに捕まり、その2頭の間を割ってピオネロが抜け出します。さらに外からミツバが勢い十分に襲い掛かると、ピオネロとの叩き合いをクビ差制して1着。ゴール前で激しい戦いを演じ、勝ちタイムはマーキュリーC史上2番目のタイム2分2秒1でした(レースレコードは2014年ナイスミーチューの2分1秒9。2012年シビルウォーの2分2秒1とは同タイム)。その後はJBCクラシック3着、名古屋大賞典2着、アンタレスS2着はあるものの7戦して【0-2-1-4】と、勝ち星から遠ざかっていますが、ダートグレード競走での実績は上位。昨年父子制覇を果たしたレースで(父カネヒキリは第14回の覇者)連覇を狙います。

昨年、マーキュリーC史上2番目のタイム2分2秒1で優勝したミツバ(写真は17年マーキュリーC優勝時、撮影:武田明彦)


 フェニックスマークはここまで7戦5勝【5-2-0-0】、現在4連勝中の将来有望な4歳馬。500万下から一気にオープンでも勝利。前走・ブリリアントS(東京・OP・ダート2100m)は昨年ミツバが勝ったレースで、続くマーキュリーCを制したゲンのいいレース。ここに直結するローテーションで、ダートグレード競走初参戦・初勝利を目指します。ダート界のニューヒーロー誕生なるか、540kgを越える迫力満点の馬体で歴戦のベテランホースたちに立ち向かいます。

前走・ブリリアントSを勝ってここに臨むフェニックスマーク(写真は18年ブリリアントS優勝時、撮影:下野雄規)


 マイネルバサラは昨年11月に浦和記念を6馬身差で制しダートグレード競走初制覇。その後は4戦して【0-0-2-2】ですが、佐賀記念3着、ダイオライト記念3着。特にダイオライト記念はケイティブレイブ、アポロケンタッキーに続く3着という大健闘。前走・アンタレスSは大逃げで失速しての16着。実績から1頭だけ負担重量57kgですが、地方競馬の舞台で今回のメンバーなら十分巻き返し可能。今回も逃げるのか?その戦法にも注目です。

浦和記念を6馬身差で制したマイネルバサラ(写真は17年浦和記念優勝時、撮影:高橋正和)


 ザイディックメアは2016年4歳の春に芝からダートに転向後、着実に成績を伸ばし、今年2月の伊丹S(阪神・1600万下・ダート1800m)を勝ってオープン入り。昇級初戦の前走・ブリリアントSでフェニックスマークの0.2秒差2着を確保。初参戦のダートグレード競走・地方競馬の舞台でどんなパフォーマンスを見せてくれるか楽しみです。

今年2月の伊丹Sを制したザイディックメア(写真は18年伊丹S優勝時、(c)netkeiba.com)


 ヨシオは2016年3歳時にレパードS(13着)を使って以来、2度目のダートグレード競走参戦。地方競馬への参戦は初めてで、7月8日の前走・マリーンS(4着)から連闘での出走となりますが、この馬も前に行きそうな1頭だけにゲートが開いての位置取りから目が離せません。

地方競馬への参戦は初めてとなるヨシオ(写真は18年下総S優勝時、撮影:下野雄規)


 マーキュリーCの歴史の中で地方勢が制したのは1998年メイセイオペラと2015年ユーロビートの2頭のみ。JRA勢が上位争いを繰り返していますが、そろそろ地方勢にもまた頑張ってもらいたいところ。

 今回の見どころのひとつは地元・岩手のエンパイアペガサスの参戦。4月のオグリキャップ記念で2秒8の大差をつけて圧勝後、再び岩手に戻って現在3連勝中。前走ではみちのく大賞典を連覇し、態勢は万全。南関東競馬・船橋の報知グランプリCを含む重賞11勝馬が満を持して挑戦する地元のダートグレード競走。盛岡の成績9戦6勝【6-2-0-1】という地の利を活かし、昨年の浦和記念(6着)以上の成績を狙います。

オグリキャップ記念で2秒8の大差をつけて圧勝したエンパイアペガサス(写真は18年オグリキャップ記念優勝時、撮影:谷口浩)


 昨年5着だった北海道のドラゴンエアル。川崎所属時代に2014年の水沢・ダービーグランプリ、2015年に川崎の報知オールスターCを制した重賞ウイナー。今年のホッカイドウ競馬開幕後は3戦して【1-2-0-0】と好成績の勢いで昨年以上を目指します。

好成績の勢いで昨年以上を目指すドラゴンエアル(写真は17年マーキュリーC5着時、撮影:武田明彦)


 ミツバの連覇なるか?新星フェニックスマークの重賞初制覇なるか?マイネルバサラが重賞2勝目を挙げるのか?地元期待のエンパイアペガサスがユーロビート以来の地方馬の勝利を挙げるのか?興味が尽きない真夏の決戦。さらに今年も16日当日は盛岡競馬場で『ジャパンジョッキーズカップ2018』も行われます。トップジョッキー12名が「チームJRA」「チームEAST」「チームWEST」に分かれ、3つのレースでポイントを競うチーム対抗戦。こちらもぜひお見逃しなく。3連休最終日は熱い戦いが繰り広げられる岩手競馬にご注目ください。

※次回の更新は8月13日(月)18時。翌日に佐賀競馬場で行われる「サマーチャンピオン」のコラムをお届けします。


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埼玉県出身。フリーアナウンサー。競馬好きが高じてこの世界へ。2001年から15年間、グリーンチャンネルで「中央競馬全レース中継」のキャスターを務める。2016年度から「グリーンチャンネル地方競馬中継」のコメンテーターとして出演。さらに全国各地の競馬場のトークイベントに参加するなど、中央競馬・地方競馬の垣根を越えて活躍中。

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