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今年もホッカイドウ勢、中でも角川秀樹厩舎に注目/エーデルワイス賞

  • 2018年10月15日(月) 18時00分

創設から過去20年、JRA勢10勝、地方勢10勝と互角の成績


 10月16日(火)門別競馬場で行われる今年の2歳世代最初のダートグレード競走『第21回エーデルワイス賞(2歳牝馬限定・JpnIII・ダート1200m)』。創設から過去20年、JRA勢10勝、地方勢10勝と互角の成績を残し、中でもホッカイドウ勢が8勝を挙げています。2012年、門別競馬場に冬季も利用可能な室内調教用坂路コースが新設され、所属馬たちの実力がパワーアップ。それに加え充実した2歳重賞の数々は、近年ホッカイドウ競馬から多くの活躍馬を輩出している原動力になっています。

 改めてホッカイドウ競馬の2歳重賞の流れをおさらいすると、6月末の栄冠賞からスタートし、ブリーダーズゴールドジュニアC、北海道2歳優駿と続く牡馬牝馬混合の重賞体系があり、それに加えて牝馬のための重賞も充実。フルールC、リリーC、フローラルC、エーデルワイス賞、ブロッサムCと続き、ステップを踏んで南関東競馬やJRAへと移籍していく馬も毎年多数いて、全国的に見てもすべて見逃せない戦いです。

 昨年は1着から5着まで掲示板をホッカイドウ勢が独占!ということで、今年も魅力的な馬が揃ったホッカイドウ勢を中心にご紹介します。中でも最初に取り上げるのは角川秀樹厩舎の所属馬たち。これまで2008年アンペア、2009年オノユウ、2012年ハニーパイ、2015年タイニーダンサー、2017年ストロングハートと5勝を挙げており、どんな牝馬がエーデルワイス賞を勝てるのか、熟知している厩舎と言っていいでしょう。

 角川秀樹厩舎から今年は5頭が出走。

 スティールティアラは1200mのデビュー戦を圧勝したのち、1000mのフルールCでは1番人気に推されるも5着。距離が1600mに延びたフローラルCではゴール前でスズカユースに差されて惜しくも1/2馬身差2着。父は同じ角川厩舎でこのレースを制したタイニーダンサー、ストロングハートと同じサウスヴィグラス。デビュー戦以来の1200mに戻って改めて中心に推せる存在です。

 レコードチェイサーはここ2走JRAの芝のレースに挑戦。函館2歳Sは13着でしたが、続く札幌のすずらん賞で5着。JRAの舞台で、芝でも地力のあるところを見せてくれました。前走後はここを目標に調整しており、地元のダート戦で十分見直せる存在です。

 パレスラブリーは新馬戦を圧勝したのち重賞フルールC2着、リリーC3着。逃げ、差しとどんな競馬でもできる強味があり、今度こそタイトルに手が届く可能性も。

 グレイアンジェラはフルールC3着、リリーC5着、フローラルC7着。ここまでの牝馬重賞をすべて使っているのはこの馬だけ。順調に使えているのは好印象。鞍上に金沢の吉原寛人騎手を迎えて素質開花を狙います。

 キスミーローズは2戦2勝。相手強化になりますがまだ底を見せていないサウスヴィグラス産駒。以上、角川秀樹厩舎の5頭。2015年にはタイニーダンサー、モダンウーマンでワンツーを決めたこともあり、今年も大きな期待が集まります。

 ホッカイドウ勢の他厩舎から筆頭はアークヴィグラス。フルールC、リリーCと重賞を連勝中で実績ナンバーワン。こちらもサウスヴィグラス産駒。門別競馬場の1200mは向う正面2コーナー奥に設けられたポケットからスタートするワンターンのコース。最初のコーナーまで十分な距離があり、今回大外16番枠になりましたが心配はないでしょう。

 エムティアンは函館2歳Sで4着と奥の深いところを見せてくれました。その後はすずらん賞10着、前走は牡馬相手に2着。牝馬限定重賞で改めて注目の1頭。大井の矢野貴之騎手との初コンビで激走なるか注目。

 他にもホッカイドウ勢は1200m戦で3勝を挙げているタイムゴールド。南関東競馬の重賞ウイナー・ノットオーソリティ(2013年のエーデルワイス賞4着)の全妹オスピタリタ。大井の笹川翼騎手とコンビを組むシェリーアモールなどなど多彩な馬たちが揃っています。

 対するJRA勢は4頭。ダート戦でのキャリアの浅い馬が多い中、ダートで2戦1勝、前走で1200m戦(中山・未勝利戦)を快勝したケイゴールド。直線一気の差し脚は見どころ十分。初の地方競馬、初のナイターですが自分の競馬ができれば上位進出も。

直線一気の差し脚は見どころ十分なケイゴールド(写真は18年中山未勝利戦優勝時、撮影:下野雄規)


 デンバーテソーロは前走、初ダートで4馬身差をつけて快勝。一戦ごとに力を付けている印象で、ここでも外せない存在。

前走、初ダートで4馬身差をつけて快勝したデンバーテソーロ(写真は18年函館未勝利戦優勝時、撮影:武田明彦)


 前走は函館2歳S11着でしたが、ダートで見直したいヒストリコ。ホッカイドウの五十嵐冬樹騎手とコンビを組む、初ダートのカシノティーダも参戦。

五十嵐冬樹騎手とコンビを組む、初ダートのカシノティーダ(写真は18年ひまわり賞優勝時、(c)netkeiba.com)


 冒頭で述べた通り昨年はホッカイドウ勢が掲示板を独占したエーデルワイス賞。今年もホッカイドウ勢が力上位なのか、JRA勢の逆襲はあるのか。今後のホッカイドウ競馬の重賞はもちろん、暮れの全日本2歳優駿、さらには来年の南関東競馬を始めとしたダートクラシック戦線へも繋がっていく重要な一戦をお見逃しなく!

※次回の更新は10月31日(水)18時。翌日に門別競馬場で行われる「北海道2歳優駿」のコラムをお届けします。

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埼玉県出身。フリーアナウンサー。競馬好きが高じてこの世界へ。2001年から15年間、グリーンチャンネルで「中央競馬全レース中継」のキャスターを務める。2016年度から「グリーンチャンネル地方競馬中継」のコメンテーターとして出演。さらに全国各地の競馬場のトークイベントに参加するなど、中央競馬・地方競馬の垣根を越えて活躍中。

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