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カツゲキキトキトのダートグレード競走初制覇濃厚!?/名古屋グランプリ

  • 2017年12月13日(水) 18時00分


JRA勢が断然優位、今年は流れを変えられるか


 12月14日(木)、名古屋競馬場で行われる『第17回名古屋グランプリ(JpnII)』。1周1100mの小回りコースでコーナーを8回まわる2500mの長距離重賞。コース適性も相まってスペシャリストと言えるこのレースのリピーターが上位に来ることが多く、昨年もアムールブリエが連覇を達成しました。

 地方馬が優勝したのは第1回ミツアキサイレンス(笠松)だけとJRA勢が断然優位ですが、今年はその流れを変えることができそうな有力馬が出走。さっそく大注目の本命馬からご紹介していきましょう。

カツゲキキトキト、悲願のダートグレード競走初制覇へ


 地元愛知のカツゲキキトキトは今回の出走メンバーで唯一のリピーター。昨年3歳でこのレースに挑戦し、7番人気でアムールブリエ、ケイティブレイブに続く3着に大健闘。名古屋グランプリで地方馬が馬券圏内に来たのは2007年に3着だったチャンストウライ以来、実に9年ぶりのことでした。

 昨年のレース以来ここまで11戦して【5-4-1-1】と好成績。中には3月の名古屋大賞典でケイティブレイブの0.4秒差3着、10月の白山大賞典でインカンテーションの0.5秒差2着もあり、JRA勢相手にダートグレード競走で十分に上位争いができる存在であることを印象付けました。白山大賞典のあとは地元の重賞で2連勝。充実の4歳秋を迎えて態勢万全。これまで戦ってきたメンバーを考えたら今回は勝機到来。地元愛知で悲願のダートグレード競走初制覇目前です!

地元の重賞で2連勝してからの臨戦となるカツゲキキトキト(写真は2017年東海菊花賞優勝時、撮影:高橋正和)


 カツゲキキトキト対JRA勢という形の今回の戦い。JRA勢は白山大賞典組から見ていきましょう。

 クリノスターオーは白山大賞典で好スタートから軽快に逃げていたものの2周目4コーナーでインカンテーションに抜かれ、直線では外から追い込んできたカツゲキキトキトにも交わされて3着。前走・浦和記念では中団からの競馬で5着。今回はどんな戦法にでるのか注目。2015年のアンタレスS以来勝ち星から遠ざかっていますが、2016年佐賀記念3着、ダイオライト記念2着、今年のマーキュリーC3着などダートグレード競走で上位争いを演じており軽視は禁物。JRAの重賞3勝馬が(2014年平安S、シリウスS、2015年アンタレスS)、久しぶりの勝利を目指します。

2015年アンタレスS(写真)以来の勝利を狙うクリノスターオー(c)netkeiba.com


 白山大賞典4着の3歳馬タガノディグオ。今年の兵庫チャンピオンシップの勝ち馬で、ジャパンダートダービーはヒガシウィルウィンの3着。その後8月のレパードSでは馬体重マイナス14kgで12着に大敗。初の古馬との対戦だった白山大賞典は4着。前走・みやこSでも11着に敗れましたが、減っていた体重が戻ってきたのは好材料。古馬との対戦でまだ結果を出していませんが、斤量差を活かして一つでも上の着順を狙います。

タガノディグオは減っていた体重が戻ってきており、巻き返しを期待できそう(写真は2017年兵庫CS優勝時、(c)netkeiba.com)


 オールブラッシュは川崎記念を制したメンバー中唯一のJpnIホース。その後、名古屋大賞典5着、帝王賞6着、JBCクラシック6着、前走・浦和記念でも1番人気で3着と物足りないレースが続いています。カツゲキキトキトには名古屋大賞典で先着を許していますが、浦和記念ではクリノスターオーに先着。今回8枠11番と外枠になってしまいましたが、マイペースで逃げる展開になれば復活の可能性も。

オールブラッシュはメンバー唯一のJpnIホース、ここでの復活に期待(写真は2017年川崎記念優勝時、撮影:高橋正和)


 9月のシリウスSを制したメイショウスミトモと同レースで4着だったトップディーヴォも出走。2頭はともに地方競馬へは初参戦。コーナー8回の小回りコースの適性が問われますが、上手くはまれば上位争いも。特にトップディーヴォの鞍上は2007年にフィールドルージュでこのレースを制した横山典弘騎手。みやこSでは右手綱が外れていたため返し馬で暴走し競走除外となってしまいました。横山騎手がその無念を晴らす走りを見せてくれるかもしれません。

 今回のようにダートグレード競走の本命馬として地方所属馬を紹介することができるのはとても嬉しく誇らしいこと。カツゲキキトキトのダートグレード競走初制覇なるか!? それを阻止する馬がいるのか!? ダートグレード競走の中で最も長い距離で争われる2500m戦、ドキドキしながらその決着を見守りたいと思います。

※次回の更新は12月26日(火)18時。翌日に園田競馬場で行われる「兵庫ゴールドトロフィー」のコラムをお届けします。



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【ダートグレード競走とは】
中央競馬・地方競馬の交流を促進し、ダート適性のある実力馬の出走機会の拡大を図るため、全日本的な見地から体系づけられたダート交流重賞競走の総称。

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埼玉県出身。フリーアナウンサー。競馬好きが高じてこの世界へ。2001年から15年間、グリーンチャンネルで「中央競馬全レース中継」のキャスターを務める。2016年度から「グリーンチャンネル地方競馬中継」のコメンテーターとして出演。さらに全国各地の競馬場のトークイベントに参加するなど、中央競馬・地方競馬の垣根を越えて活躍中。

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