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【ヴィクトリアマイル】繊細な立ち回りが際立った一戦 幸英明騎手に感じていた変化

  • 2018年05月17日(木) 18時01分
哲三の眼

▲大混戦を制したのはジュールポレール(中)、リスグラシューは悲願達成ならず(左) (撮影:下野雄規)


雨の降る中、稍重のコンディションで行われたマイル女王決定戦。1番人気リスグラシューの猛追をハナ差凌いで優勝したのは、8番人気のジュールポレールでした。重賞未勝利馬ではあるものの、昨年の同レースでは3着に。主戦の幸騎手はパートナーの戴冠のために、何をポイントにレースを進めたのでしょうか? 哲三氏が感じていた幸騎手の変化と併せて解説します。(構成:不破由妃子)

腹をくくって勝負に出たあたり、さすが豊さん


 先週のヴィクトリアマイルは、昨年3着のジュールポレールが接戦をモノにしてGI初制覇。もともと調教で動く馬ですが、今年に入ってよりパワフルな動きを見せていたので、「昨年以上も十分あるな」と注目していた1頭です。

 鞍上は、14戦中12戦で手綱を取る主戦・幸君。内目の枠から好スタートを決め、中団より前の揉まれない外目をゆとりを持って追走していましたね。調教では馬なりで時計の出る馬なので、無駄に下げることも無駄に前に行くこともせず、それこそ馬なりのまま進めるように導いた、幸君らしい繊細な立ち回りが際立った一戦でした。

 セイウンコウセイで勝った高松宮記念とよく似た騎乗で、派手さこそありませんが、枠を生かし、流れをつかんだ好騎乗。ここ最近の幸君は、前駆の動きをなるべく止めないというか、前駆で大きな円を描けるようなセッティングに変わってきたなと思っていたんです。

 もともとジュールポレールについては、直線で狭いところを抜け出してきた秋風Sの勝ちっぷりを見たときに、「この勝ち方ができるならGIでも」と思っていたのですが、今回は、その馬の力と幸君の勝つための方向性がピタリと合致したように見えました。ずっと手綱を取るなかで、GIにそのピントを合わせてきたあたりが技術でありファインプレー。先週の佑介もそうでしたが、それまでコツコツと取り組んできたことを見事にGIの舞台につなげてきましたね。

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1970年9月14日生まれ。1989年に騎手デビューを果たし、以降はJRA・地方問わずに活躍。2014年に引退し、競馬解説者に転身。通算勝利数は954勝、うちGI勝利は11勝(ともに地方含む)。

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