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中山グランドジャンプ3連覇のカラジが競馬殿堂入り

  • 2018年05月24日(木) 18時00分
ビクトリア競馬便り

▲競馬殿堂入りを果たしたカラジ(撮影:下野雄規)


(5月24日号 文=ポール・シムズ)

テイエムドラゴン=龍をも倒した“英雄”


 2007年に史上初となる中山グランドジャンプ(4250m)3連覇を果たした豪州の名障害馬カラジが、オーストラリアの競馬殿堂入りを果たした。

 1995年アイルランド生まれのカラジは、3歳時にセリで落札されオーストラリアに移籍。移籍当初はG1メルボルンC(3200m)制覇を目標として平地の長距離競走に出走していて、2001年のジーロングC(2400m)を制した後、その年のメルボルンCでエセリアルの4着となった。その後、障害目的で再度セリに上場されたカラジを購買したのが、レーシング・ヴィクトリアの役員も務めていたピアス・モーガン氏であった。

 カラジがエリック・マスグローヴ調教師の元で障害馬としての実績を出すまでそう長くはかからなかった。障害レースで才能を開花し始めたカラジは日本へ遠征。ブレット・スコット騎手とのコンビで中山グランドジャンプを制し、ニュージーランドのセントスティーヴンに続いて、海外調教馬として史上2頭目となる優勝馬となった。

 その1年後に再び訪日し、中山グランドジャンプに出走したカラジは、1番人気テイエムドラゴンとの争いに競り勝って2連覇を達成、日本のファンを驚かせた。

「とても素晴らしいジャンプホースであるテイエムドラゴンに競り勝ったカラジは、1年前よりも10倍も成長してくれましたね。彼はまさに、ドラゴン=龍、も倒す英雄です」とオーナーのモーガン氏がレース後に語っている。

 2007年に中山グランドジャンプを3連覇という金字塔を打ち立てたカラジが獲得した賞金総額は、豪州障害競馬史上最高となる375万豪ドルに達した。2008年に現役を引退したカラジは現在23歳となり、のんびり余生を送っている。

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▲2007年の中山グランドジャンプ優勝時のカラジ(撮影:下野雄規)


 カラジの他に、ロンジン・ワールド・ベストホース・ランキング首位のウィンクスを管理するクリス・ウォーラー調教師と、これまで9度チャンピオントレーナーに輝いている香港を代表するジョン・サイズ調教師が殿堂入りを果たした。

アンビシャスはスプリング・レーシング・カーニヴァルを目標


 19日にドゥームベン競馬場で行われたG1ドゥームベンカップ(2000m)で3着となったアンビシャスは、次走6月9日(土)のG2ブリスベンカップ(2200m)に出走後休養に入り、9月1日(土)から始まるメルボルン最大の競馬の祭典であるスプリング・レーシング・カーニヴァルを目標に調整が進められることになった。

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▲スプリング・レーシング・カーニヴァルを目標に調整されているアンビシャス


 管理するアンソニー・フリードマン調教師はアンビシャスについて、「コーフィールドカップを勝てる能力がある大変理想的な馬です」と話しており、2400mのG1コーフィールドカップ(10月20日)が春の最大目標となるようだが、その1週後の10月27日(土)に行われるG1コックスプレート(2040m)に出走となれば、豪州の女傑ウィンクスと対戦する可能性もあり、今後の動向に注目が集まる。

 G1ドゥームベンカップには、クリス・ウォーラー厩舎所属で日本から移籍したサトノラーゼンも出走したが(グリン・スコフィールド騎手)、7着に敗れた。

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1864年に創設された、オーストラリアのビクトリア州における競馬主催団体。メルボルンCなどの大競走が行われるフレミントン競馬場をはじめとした、ビクトリア州各地の競馬場で開催される競馬の運営・統括をしている。近年では日本調教馬の移籍も多数実現しており、日豪の関係に重要な役割を担っている。

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