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大幅に受検馬が減る産地馬体検査(須田鷹雄)

2017年03月21日(火)18時00分

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◆頭数減は原点回帰の意味合いも内包している

 先日、今年の産地馬体検査受検馬について、そのラインナップが判明した。

 以前本欄で書いたように、この世代からは競走馬の減価償却制度が変わり、1歳時点で競走馬登録(これまでのものとは違う形だが)が済んでいる馬が大きく増えている。そのうちの一部は昨年までだと産地馬体検査の「とりあえず受検組」(北海道で使うわけではないが、とりあえず籍をつけておく)だったわけで、そのぶんがごっそりいなくなった。また、最近は産地馬体検査を受けていなくても函館・札幌へ直接入厩できる枠があるので、「サンチバ」自体の意義が低下しているという面もある。

 そのため、受検馬が減ることは予想されていたし、これまで2日間行われていた早来会場が1日になることは既に発表されていた。しかし出てきた頭数は、「減るだろうな〜」と思われていた頭数を、さらに下回るものだった。

 いまのところ出ている名簿は、浦河49頭、静内102頭、早来101頭。静内は昨年、時代に逆行して受検馬が増えたりしていたのだが、今年は大きく減った。全体として、全盛期の半分かそれ以下だ。流れとして、今年が最後の開催になってもおかしくない。

 ただ、そのぶんサンチバ本来の意義というか、本当に北海道戦で使いたいという馬をここから見出していくこともできる。身内の例で恐縮だが、母ベルアリュールII(牝/父ハービンジャー・鈴木孝)は父が洋芝巧者ということもあって、札幌デビューが検討されている。産地馬体検査は本来そういう馬のための検査だったわけで、頭数減は原点回帰の意味合いも内包している。

 この産地馬体検査は取材のトリだが、既に今年の2歳取材ははじまっている。今年の赤本(POGの達人・光文社)は、発売日がぐっと早まって4月28日の予定。内容を変えずに発売日を前倒しできるよう体制を強化したので、今年もご期待いただきたい。
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赤本取材班
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