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【東京大賞典】アポロケンタッキーV 伏兵が真っ向勝負!内田博“地元”で満点騎乗

デイリースポーツ
  • 2016年12月30日(金) 06時00分
東京大賞典・G1」(29日、大井)

 ビッグネームを打ち破った。G1挑戦2度目の5番人気アポロケンタッキーが好位から鮮やかに抜け出し、2分5秒8のタイムで年末のビッグタイトルを手にした。鞍上の内田博は09年サクセスブロッケン以来、史上単独2位となる4勝目を挙げた。1番人気のアウォーディーが2着、2番人気サウンドトゥルーが3着に入った。

 伏兵アポロケンタッキーが、アウォーディーサウンドトゥルーに真っ向勝負を挑み、ビッグタイトルをつかんだ。道中は3番手をキープ。4角手前からスパートの積極策で、脂の乗り切った2頭を正攻法で負かしたのだから価値大だ。

 ヒーローの内田博は大井競馬場に詰め掛けたファンに力を込めて感謝の言葉をささげた。「戻って来ました、この大井に。今はJRAの騎手ですが、この地があったからこそ今の自分がある。皆さんの温かい声援のおかげです!」

 今年からJRAの出走枠が1頭増えて7頭に。山内師は大井を知り尽くす内田博に騎乗を依頼。それがズバリ的中した。「返し馬から力あふれる走りっぷり。大井は合うと感じました。負けてもいいという気持ちで早めに先頭へ。長所を生かすことができました」と内田博。初コンビで持ち味を100%引き出した。

 山内師は2004年パーソナルラッシュでのダービーグランプリ(当時)以来のG1制覇。最初は血統的に短距離馬と思っていたという。その馬が4歳最後のレースで頂点を極めた。「前半のペースが遅かったから、早めに動いたのが正解。内田博君らしい騎乗だった。もうG1は獲れないと思っていたからうれしいね。まだまだ良くなる」と来年を見据えた。今後はしばらく休養の予定。「呼ばれるようならドバイも考えます」と同師。米国産馬らしいタフガイが17年のダート界をけん引する。

提供:デイリースポーツ

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