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【ドバイWC】松永幹師いざ決戦!自身のゆかりの兄弟で世界獲り狙う

デイリースポーツ
  • 2017年03月25日(土) 18時59分
 「ドバイWC・UAE・G1」(25日、メイダン)

 ダートで6勝を挙げパーフェクト連対を誇る兄アウォーディー。そして、米三冠レース出走時に“ゴジラ”と呼ばれ注目を浴びた弟ラニ。松永幹師が、個性派兄弟をドバイワールドCに送り出す。24日の朝、2頭はメイダンのダートを1周。指揮官は「アウォーディーは何も不安がないし、力を出し切るだけ。ラニは昨年よりも集中力が増している。2頭ともいい調整ができました」とうなずいた。

 両馬の母ヘヴンリーロマンスは、自身がジョッキーを引退するまで所属した山本正司厩舎の管理馬。05年天皇賞・秋を制した思い入れのある一頭だ。ドバイの地も思い出深い。レギュラーメンバーで挑戦した01年ドバイワールドCが当地初騎乗。その15年後、調教師としてUAEダービーをラニで制した。「昔は勝つ感覚が難しかったけど、今は馬のレベルも上がって十分勝ちに行ける」と手応えをつかむ。

 昨年12月24日、師匠の山本正司元調教師が亡くなった。「ヘヴンリーロマンスの子が走る時はいつも競馬場に来てくれたので…」。ラニのドバイ遠征時も、米三冠レース出走時も、欠かさず帯同する熱の入れようだった。チャンピオンズCアウォーディーが2着に敗れたあと、病室で交わした言葉が師弟最後の会話となった。「“ミキオ、惜しかったな”って。次は大井ですからって伝えたら“ウンウン”ってうなずいていました」。遺志は受け継いだ。世界最強馬が相手でも、一歩も譲るつもりはない。

提供:デイリースポーツ

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