「
マイラーズC・G2」(23日、京都)
脱・善戦マンだ。
富士S、
マイルCS、
阪神Cで3戦連続2着の
イスラボニータが19日、長めから意欲的な追い切りを行い、仕上がりの良さをアピールした。この中間は早くから美浦へ入厩し、じっくりと調整。勝利にこだわった仕上げで2年7カ月ぶりの頂点を狙う。なお、
父フジキセキは現在、17年連続で
JRA重賞勝利を挙げており、勝てば
ノーザンテースト、
ブライアンズタイムに並ぶ歴代2位タイの記録となる(1位は19年の
パーソロン)。
V以外はもういらない。14年9月の
セントライト記念以来、勝利から遠ざかっている
イスラボニータが、美浦Wで意欲的な追い切りを行った。6F83秒3-37秒8-12秒2の優秀な時計を記録。道中は先行した
トウショウスレッジ(4歳500万下)を目標にし、ゴール前できっちり差し切った。まさに実戦でVを意識する内容だ。
この中間は調整に変化をつけた。2月10日に美浦へ入厩し、軽い内容を含め16本の追い切りを消化。ひとつのレースに向けての在厩期間としては最長となる。「本物の息をつくるため、ゆっくりじっくりと乗ってきた」と栗田博師は説明する。この日の動きに関しても「いい感じだった」と太鼓判を押した。
昨秋は復帰戦の
富士Sで2着。続く
マイルCS、
阪神Cでも頭差2着とあと一歩のところで勝利を逃すなど歯がゆいレースが続いている。「これまでの流れを断ち切りたいね。2、3着はもういらないよ」と師。今回は金曜に京都競馬場入りし、土曜にスクーリングを敢行。レース直前まで勝ちにこだわる姿勢を貫く構えだ。
今年で6歳。年齢的にもG1制覇の機会は限られてくる。「とにかく今年はいい年にしたい。そのためにも好スタートを切りたいよね」と師は前を向く。一戦一戦が勝負。勝利に飢えている14年
皐月賞馬が、淀の舞台でVをつかみにいく。
提供:デイリースポーツ