「
羽田盃・S1」(10日、大井)
人気馬同士の息詰まる競り合いは、1番人気
キャプテンキングが半馬身差で振り切り逃げ切りV。南関東3歳クラシック1冠目を制した。2番人気の
ヒガシウィルウインは2着、3着に6番人気
キャンドルグラスが入った。なお、上位馬5頭に
東京ダービー(6月7日・大井)、1着馬には
ジャパンダートダービー(7月12日・大井)への優先出走権が与えられた。
逃げた
キャプテンキングに、必死に迫る
ヒガシウィルウイン。矢野貴と
森泰斗。息詰まる攻防は、最後の最後にキャプテンがひと伸びして1冠目をもぎ取った。
JRAからの転入初戦。前走の
ヒヤシンスSでは、その後にUAEダービーで2着
エピカリスの5着に入った実力の持ち主。「これだけの馬を任せられて光栄に思うし、緊張感を持って乗りました。ホッとしてます」と矢野貴は安どの笑み。待望の牡馬クラシック初Vに「馬の力を信じて乗りました」と喜びを全開させた。
管理する的場直師にとっても2012年の開業からうれしいクラシック初制覇。「直線はドキドキでした。お世話になっているオーナーの馬で勝てて良かった」とホッとした表情。それもそのはず。2年前は同オーナーの
ブラックレッグを同様に
JRAから転入させてクラシックを目指したが、
トライアル2着で夢は途絶えた。2年越しの夢は今、そのひとつがかなった。次は
東京ダービーだ。
矢野貴は「力のある馬だし、気を引き締めていきたい」と言えば、トレーナーも「いまのところ課題はありません。またいい状態に仕上げていくだけです」とキッパリ。2冠制覇へまっしぐらに突き進む。
提供:デイリースポーツ